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ごはんぐるり の商品レビュー

3.9

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    23

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    5

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2015/11/20

共感できるとこも、くすりと笑えるところもあって西加奈子節だなぁ、という本。活字で語られるご飯は本当になんであんなに魅力的なんだろう。

Posted byブクログ

2018/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

西さん、どこか私とは合わないと、勝手に思ってた。なんてもったいないことしていたのでしょう。今さらですが、ごめんなさい。 食べるエッセイはたくさんあるけど、これは傑作でした。 カイロで暮らしていたので、それを書くだけで面白いじゃないか、と思いきやそうではなく、ごく日常の発見の方がうんと面白かった!食べ物でいうと、炊きたてのお釜の底からしゃもじでひっくり返して、おこげとか、炊きたての香りとかがわっとおしよせる、脳みその中がひっかきまわされたうな驚きと、喜びがありました。そこが、西さんを好きになってしまった理由。 活字で読む「ほうれんそうのおしたし」が、自分のつくったそれと結びつかなくて、しかも活字で読む方が三割増しでおいしい。なんて発見! もうひとりで寿司屋にはいるのもこわくない。だって、西さんだもの。(私はまだこわい。鎧を脱げず) はじめて味噌汁をつくって、「あれっ?ちがう・・・」って、それ、私も母が入院したときやりましたがな!!(なぜか関西弁になるくらい、入り込む) いやいや、楽しかった!これからもっとおつきあいさせていただきたいです、西加奈子さん。

Posted byブクログ

2015/10/27

大好きな作家、西加奈子さん。食べ物を通した素敵な日常が垣間見える。 スタバのコーヒーを苦目に淹れて、コップに、なみなみの牛乳を淹れて、毎朝コーヒー牛乳を飲む西さんを想像する。私はぐぅってなる。真似したい。

Posted byブクログ

2015/10/15

【20151014 読了】 巻末掲載の短篇小説「奴」ではないけど、自分も数年前に入院をしたとき味覚というか食事に対する姿勢が変わったのを思い出した。 口から入ったものが、血となり肉となる。 そしてテンションによって美味しいか美味しくないかも左右すること。 高速道路のSAで、もっ...

【20151014 読了】 巻末掲載の短篇小説「奴」ではないけど、自分も数年前に入院をしたとき味覚というか食事に対する姿勢が変わったのを思い出した。 口から入ったものが、血となり肉となる。 そしてテンションによって美味しいか美味しくないかも左右すること。 高速道路のSAで、もっさもさのアメリカンドッグがおいしく感じる気持ちもすごく同感。花火大会で買う申し訳程度にしか具が入っていない焼きそばも同義。要は「その時の自分のシチュエーション」「アトラクション」なんだと思う。 西さんの表現力がエッセイにも出ていてよかった。 大根の骨のような白さ。コンロに火を点けるときのぽっという優しい音。まさに活字のごはん。活字の調理。ひとつひとつの動作にさえ愛おしさがにじみ出ている。 自分も料理が好きだ。けして得意ではないしレパートリーも少ない。手の込んだものも作れないし炒め物を焦がすこともしょっちゅうある、けど、「料理をしている好意」が好きだということも「食べる行為が好き」というのもすごく共感して、食事に対する姿勢というものを改めて感じられた。 居酒屋さんでもりもり食べるのも、ちょっとおしゃれな料理屋さんで姿勢よくして食べるのも、箸で食べるのも、ナイフとフォークを使って食べるのも、ぐびぐび水を飲むのも、ちびちび珈琲を飲むのも、ああ愛おしい動作なのだと身悶えした。

Posted byブクログ

2015/10/01

おいしそうだなぁ、ごはん食べるって幸せだなぁと感じる本。 ビールのポテンシャルについての力説に笑いました。

Posted byブクログ

2015/09/23

「サラバ!」を読んだのを機に気になったものである。著者のエッセイは初読みだが、面白かったのである。書き下ろしの小説も良かった。入院して、絶食状態からのお粥は染み込む味だなと、感じる。普段牛乳を飲みないのだが、同じ状況に遭ったら美味しいと体に染み渡るなと感じながら飲むだろうなと思う...

「サラバ!」を読んだのを機に気になったものである。著者のエッセイは初読みだが、面白かったのである。書き下ろしの小説も良かった。入院して、絶食状態からのお粥は染み込む味だなと、感じる。普段牛乳を飲みないのだが、同じ状況に遭ったら美味しいと体に染み渡るなと感じながら飲むだろうなと思う。カイロ育ちの著者だからこそ、書ける世界のご飯事情に興味をそそられ、なるほどと思う。旅行に行ったら、地元の物を食べようと思う気持ちにふむふむ、普段アメリカンドッグは食べないのだが、出先だから食べてしまう気持ちもふむふむだと感じる。

Posted byブクログ

2015/09/13

「食」にまつわるエッセイが好き。みんなが行う「食べる」という行為には、食に興味がある無い・意見が合う合わない、も含め、人柄が如実に出る気がするのです。 『ごはんぐるり』、相当好きだ。西加奈子さんは私と同じく、相当食い意地が張っている人と見た! お酒を飲みながら食べるのが好きなこと...

「食」にまつわるエッセイが好き。みんなが行う「食べる」という行為には、食に興味がある無い・意見が合う合わない、も含め、人柄が如実に出る気がするのです。 『ごはんぐるり』、相当好きだ。西加奈子さんは私と同じく、相当食い意地が張っている人と見た! お酒を飲みながら食べるのが好きなこと、ちょっと人に言えないようなヘンな好物=悪食、があること、赤裸々に語ってくれているのが嬉しくて面白い。 私の悪食は、アレだ、某番組で話題になったクリームシチューをご飯にかけるやつ、だ…すすす好きなんだ…人前ではしないから…。 『ごはんぐるり』の最後に入っている短編小説「奴」は なんとも不思議な味わい、ラストが納得できるようなできないような…でも、また読みたくなる、気になる、引っかかる。 西加奈子さん、小説もエッセイもかなり好きになってきています。

Posted byブクログ

2015/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

西加奈子とは、絶対友だちになれるわ。 この友だちに(勝手にだけど)なれるかなれなそうかは、私にとって大事な基準判断。 どの章をよんでもわかるわぁとなる。 大阪の飴ちゃんに始まって、エジプト時代のメイドのゼイナブのせつない別れのシーンまで、どれも丸ごと西加奈子ワールドで面白かった。 大阪弁が、読みやすい。ラストの短編、飲み込むたびに激痛って最悪! おいしく食べられることの幸せ(^-^)

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2015/08/28

ごはんについて話したり聞いたりするのって、どうして幸せなのかな❓ ごはんを食べて幸せになれるのっていいな、と思う。 単純かもしれないけど、そんな単純なことで幸せになれるのは才能かもしれない。 確かにごはんの時の会話って、大抵どーでもいい話が多い。でも、そういう話を共有できる人と...

ごはんについて話したり聞いたりするのって、どうして幸せなのかな❓ ごはんを食べて幸せになれるのっていいな、と思う。 単純かもしれないけど、そんな単純なことで幸せになれるのは才能かもしれない。 確かにごはんの時の会話って、大抵どーでもいい話が多い。でも、そういう話を共有できる人と一緒にいれるって楽しいことじゃないかなぁ、と思うのだ。 そして、西さんのごはんの話は楽しかった。 こういうコトあるある!、とか外国ってそうなんだ!、とか。 一緒にごはん食べたいな、と思わせてくれた。 でも西さんじゃなければ書けない所もあり、侮れない。 アフガニスタン料理を食べた時の話。 ニューヨークで。 アフガニスタン料理は初めてだったが、とても美味しい、と店主に告げた西さん。店主は、君は日本から来たの?、と。 彼は、いいな、日本はいい国だ、と… ハッと、 言葉を呑む西さん。 簡単に言葉を紡ぐことができない西さんは、代わりに何度も何度も、この料理は美味しい、と言い続ける… 最後の言葉。 料理が美味しい国は、きっといい国だ。絶対にいい国だ。 料理によって世界を知ることもできるんだ、と少し感動した。

Posted byブクログ

2015/08/24

食べる系エッセイ。大好きです。西加奈子さんはこれが初めてでしたが、とにかく面白いです。色んな食べ物について面白くかかれていて、活字の食べ物って、確かに美味しい。お腹空きます。個人的には何回も読みたくなる本です。

Posted byブクログ