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ごはんぐるり の商品レビュー

3.9

104件のお客様レビュー

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2023/02/05

西加奈子大先生〜!!となってしまうエッセイです。ご飯ものエッセイが好きで、西加奈子ファンの私にとって至福の一冊。コーヒーを淹れる儀式のこととか、初デートの正解のこととか読んでて共感の嵐。 好きなエピソード “料理が好きだ。のっけから、こう堂々と宣言してしまうと、さぞかし料理上手...

西加奈子大先生〜!!となってしまうエッセイです。ご飯ものエッセイが好きで、西加奈子ファンの私にとって至福の一冊。コーヒーを淹れる儀式のこととか、初デートの正解のこととか読んでて共感の嵐。 好きなエピソード “料理が好きだ。のっけから、こう堂々と宣言してしまうと、さぞかし料理上手なのだろう…そう思われるかもしれないが、そんなことはない。謙遜でも、なんでもなく、私が作る料理というのは、とても「普通」…お洒落さとは、程遠いのだ。ただ、包丁を入れたときの大根のみずみずしい骨のような白さ、火を入れたときのガスコンロのポッという可愛らしい音、鍋を振るとき腕にずしりとくる頼もしい重み、などが好き、つまり料理を作っている、その行為、そしてそんな自分が好きなのだ。”(pp.7-8) “食生活において、ひいては恋愛や、仕事においても少しばかりの「不自由さ」というのが思いがけない幸せをもたらしてくれるものである。でもそれを忘れ、私は今日も、たくさんの食べ物の中から、自分の食べたいものを選び、悠々と食べている。”(p.15) “比較的「無駄」の部類に入る台所用品を買うと、とんでもなく贅沢をしている気になる、大人になったなーと感慨深く、それがなんとも景気のいい、それこそスタートにふさわしいような気持ちになる”(p.40) “食後にセルダルさんが淹れてくれたトルコのお茶も、そうだった。お湯が沸騰しかかったところで火を止めるので、どうしてかと聞くと、「あまり熱いと茶葉が火傷してしまうから」とおっしゃった。お茶を美味しく飲みたい、とてもシンプル、だけど、そのためにずっとやかんを見守ることを、私はしない。ボコボコボコという、怒ったような沸騰音を聞くまで他のことをしている。そしてチンチンに沸騰したそれを、じゃばーっと茶葉にかけ、火傷させ、結局「そこそこ」を飲むことになる。料理は愛情、とはあまりにも知られた言葉だけど、こうやって目の当たりにすると、「愛情」のパワーたるや、と思う。”(p.101) 書いてて夜中なのにお腹空いてきたわ!この本は図書館で借りたけど、買おうか悩み中。

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2022/02/05

エッセイって小説よりも作者の人間性が分かりやすく出るような気がして、肌に合う合わないが激しくある(持論) 西さんのエッセイ初めて読んだけど共感の嵐すぎて、これわたしのことかな?ってなるし普通に面白すぎて他のエッセイも読みたくなった!ビール飲みたくなるし居酒屋行きたくなる、おいしい...

エッセイって小説よりも作者の人間性が分かりやすく出るような気がして、肌に合う合わないが激しくある(持論) 西さんのエッセイ初めて読んだけど共感の嵐すぎて、これわたしのことかな?ってなるし普通に面白すぎて他のエッセイも読みたくなった!ビール飲みたくなるし居酒屋行きたくなる、おいしいごはんの周りの本。ちょうどいいお店選びとかちょうどいい答えをする人勿論好きなんだけど、「正解すぎる」と何故か信用ならないの分かる〜〜〜〜変態性を見たいという表現には爆笑したが、ちょっとの失敗やいびつさを人間らしく思うしキュートさを感じるの分かる〜〜〜〜

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2020/11/18

 ご飯にまつわる、エッセイ。 中に出てくる不思議や不気味なご飯の数々。え?これ、どんなご飯?って思うもの続出!お好み焼きからワールドワイドなご飯。   食べることって、楽しい、幸せだと伝わってきます。ご飯にまつわることだから、自分と比べて、えっ、そうなの?とか、へぇー、ほうほうっ...

 ご飯にまつわる、エッセイ。 中に出てくる不思議や不気味なご飯の数々。え?これ、どんなご飯?って思うもの続出!お好み焼きからワールドワイドなご飯。   食べることって、楽しい、幸せだと伝わってきます。ご飯にまつわることだから、自分と比べて、えっ、そうなの?とか、へぇー、ほうほうって感じることができる。  たまにでる、大阪弁のノリとツッコミが面白い。サラサラって読めてしまう本。ただ、注意が必要。不思議なご飯ですが、何故か美味しそうなので、これてべたいって思うはず…お腹が空いてくるので、夜中読むのは控えましょう。 

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2020/09/10

タイトルの「ぐるり」とは「周り」「周辺」のことらしく、その名のとおりごはんにまつわるあれこれが書かれたエッセイ。最後には書き下ろし短編も収録。食べものについては古今東西エッセイが存在するが、同じ食材、同じメニューでも著者によって美味しそうに思えるものとそうでないものが変わってくる...

タイトルの「ぐるり」とは「周り」「周辺」のことらしく、その名のとおりごはんにまつわるあれこれが書かれたエッセイ。最後には書き下ろし短編も収録。食べものについては古今東西エッセイが存在するが、同じ食材、同じメニューでも著者によって美味しそうに思えるものとそうでないものが変わってくるので、普通に小説を読むより著者の文体の個性を感じられる気がする。西さんの小説は好きでいくつか読んでいたが、このエッセイでもその自由な表現が魅力的。読んでいるとお腹が空いてなくてもあれやこれや食べたくなる素敵な本。

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2020/02/24

自分より年下な方のエッセイのせいか すんなり入ってこなかった いいとこのお嬢さんなんだなっていうのは伝わってきました。 この方の他の小説読んでから読み直しします。

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2019/06/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょうどいい。は確かにあるし、ちょうどよすぎても警戒する。今までもそういう風に考えればよかったなと思う。

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2019/03/20

珈琲儀式、ひとり寿司、オーダーの正解…。カイロ&大阪育ち、幸せな食オンチが綴る「グルメ」じゃない「ごはん」のこと。「NHKきょうの料理」「NHKきょうの料理ビギナーズ」連載を書籍化。書き下ろし小説「奴」も収録。 思わず同意!!という感じのことがたくさん書いていた。 食べ...

珈琲儀式、ひとり寿司、オーダーの正解…。カイロ&大阪育ち、幸せな食オンチが綴る「グルメ」じゃない「ごはん」のこと。「NHKきょうの料理」「NHKきょうの料理ビギナーズ」連載を書籍化。書き下ろし小説「奴」も収録。 思わず同意!!という感じのことがたくさん書いていた。 食べるって、大事ですね。

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2019/02/22

「ごはん周辺」、つまり「ごはん」にまつわることを、なんでも書いてしまおう。 と言う通り、食事に関しての独断と偏見(?)が盛りだくさん。 なかでも「活字のごはん」が、うんうんと強く共感。 小説やエッセイなどで描かれる「ごはん」や「お菓子」のなんとも美味しそうなこと! 自分の頭の...

「ごはん周辺」、つまり「ごはん」にまつわることを、なんでも書いてしまおう。 と言う通り、食事に関しての独断と偏見(?)が盛りだくさん。 なかでも「活字のごはん」が、うんうんと強く共感。 小説やエッセイなどで描かれる「ごはん」や「お菓子」のなんとも美味しそうなこと! 自分の頭の中で、活字のごはんと理想のごはん像がミックスされて最強ごはんになってしまう。 それと同様に、かつて訪れたご飯屋でのメニューが美味しくて感動したけれど、その感動がいつの間にか頭の中でもっともっと増幅してしまい、次回訪れたときに「あれ?」とがっかりした経験もある。 頭の中で、1~2割位は「美味しさ」が盛られてしまうのね。 ざっくばらんに何でも書いてしまおう…なので、関西弁丸出し。大阪のオバチャン状態で、テンポも良く、サクっと読めた。

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2018/09/25

私はあまりエッセイを読まないので、よく分からないけど、作家の感性の豊かさを種明かししてくれている西さんはすごい!エッセイってこんなものなのか!?余裕で分かってるけど、こんな感性、絶対敵わないと思う。 私も食べ物を描いた本は本当に大好きだけど、こんな風に色とりどり、多国籍に考えられ...

私はあまりエッセイを読まないので、よく分からないけど、作家の感性の豊かさを種明かししてくれている西さんはすごい!エッセイってこんなものなのか!?余裕で分かってるけど、こんな感性、絶対敵わないと思う。 私も食べ物を描いた本は本当に大好きだけど、こんな風に色とりどり、多国籍に考えられてはいないだろう。しかも、きっちり西さん節。 本当に失礼だけど、私は西加奈子さんは、小説よりもエッセイの方が好きかもしれません。

Posted byブクログ

2018/09/21

「きょうの料理」連載エッセイと巻末に書き下ろし短編。 飾り気のない日常での食にまつわるエッセイ。 活字で読む料理は実際よりもおいしそうだというのには激しく同意。 [図書館・初読・9月21日読了]

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