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おかしなジパング図版帖 の商品レビュー

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35件のお客様レビュー

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2023/05/19

なにこの本!?と思って手に取り読み始めたら、とても面白い本だった。 今は、わからないこと、知らないことがあればネットで調べてすぐ見れる時代。でも昔は違った。 知らないことを想像する。空想、妄想する。日本を意外な楽園だと想像したモンタヌス。実際に見たことのない景色を、想像と少しの参...

なにこの本!?と思って手に取り読み始めたら、とても面白い本だった。 今は、わからないこと、知らないことがあればネットで調べてすぐ見れる時代。でも昔は違った。 知らないことを想像する。空想、妄想する。日本を意外な楽園だと想像したモンタヌス。実際に見たことのない景色を、想像と少しの参考文献だけで書き上げるのはどんな気持ちだったのだろう。ユーモア溢れる解説と、思わず笑ってしまいそうになる挿絵。もっとこの本の面白さが広まればいいなぁ。

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2022/04/27

あやふやな日本の情報しか伝わっていない頃の欧州で画家が描いた日本の様子。想像力を働かせている様子が伺えるが、想像が及ばない部分はどうしても洋風で描くところに、人間の想像力の限界を感じる。未知の、異文化の土地を伝聞で描いたら、そりゃそうなるだろう。

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2020/06/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1600年代、ヨーロッパに紹介された日本があまりに変過ぎる。 文字だけで書かれた日本滞在記を、日本を知らない画家が想像だけで描くとこうなる、という…。 どこからどう見ても日本じゃない。 中国っぽいもの、東南アジアっぽいもの、インドっぽいもの、アフリカっぽいもの、いろいろ。 でも、日本じゃない。 明らかにヨーロッパ系の顔をし、西洋の衣装を着ている日本人すらいる。 日本人の習俗でさえこんなのだから、これが日本の宗教になってくると、これ何?ってのしかない。 (ヒンズー教の本からのパクリが多いらしい) モンタヌスの描く日本はことごとく愉快だけれど、実際に日本に来たシーボルトの描く日本は写実的だけど辛気臭い、と。 宮田珠己はこう書くけれど、シーボルトには日本人が辛気臭く見えていたのかもしれないじゃないか。 辛気臭くても、シーボルトは日本及び日本人をすきだと思ってくれたのだから。 閑話休題。 帯の文章が秀逸なのでここに書いておく。 ”いったい、ここはどこなんだ? 空想と、思い込みと、伝言ゲームで描かれた どこにもない日本へ、ようこそ。” 現在品切れ中で、7月に増刷予定だそうです。 面白かったので、本屋で見かけたら立ち読みしてみて。 笑えるから。

Posted byブクログ

2018/11/21

「モンタヌスやその時代の人々の日本情報は、そんな意外性と荒唐無稽さが横溢して、実に胸躍る、ありえない世界を現出させていた」。 外国人が想像で描いた、でたらめでほほえましい日本の地図や、豊満な胸をした女性のブッダ、だぶだぶソデのサムライ、ラジオ体操おじぎをする日本人たちなど、ユニー...

「モンタヌスやその時代の人々の日本情報は、そんな意外性と荒唐無稽さが横溢して、実に胸躍る、ありえない世界を現出させていた」。 外国人が想像で描いた、でたらめでほほえましい日本の地図や、豊満な胸をした女性のブッダ、だぶだぶソデのサムライ、ラジオ体操おじぎをする日本人たちなど、ユニークすぎる絵図の数々。 「そうして私はなぜか気づくと、自分でこんな本を書くことになっていたのである」(宮田珠己)。(アマゾン紹介文) どこだこれは、と何度も首をひねったり笑ったりできる素敵な一冊です。 大部分を占めるのは、17世紀の外国人に描かれた日本の各地や行事など。これがもう周辺地域(主に東南アジアやインド)の資料まで参考にしためちゃめちゃなもの。楽しい。 建物や神像・仏像がいかにも宮田さんが好きそうな変てこな形をしていて、実に面白く眺められました。

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2018/10/10

1669年にオランダのモンタヌスが日本誌発行。日本には行ったことがなく、その図版は中国、アジアの風俗が入り交じっている。

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2017/11/03

これを読んだうえで宮田さんのトークショーにも行って直接解説を聞いてきた。 しかし読んでるうちに日本てほんとにこんなんだったんじゃないかと思えてくる。

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2017/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

たしかにおかしな風体の人物が描かれている。これが日本人というのか?西洋人は童話の世界の民族だと考えていたらしい。

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2016/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中世ヨーロッパで日本はどんな国として伝わっていたのか、1669年にオランダ人モンタヌスが著した『日本誌』の挿話を中心に掘り下げていく。

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2015/11/22

日本に行ったことのない17世紀のオランダ人の図版集。 日本ではないけど確かにジパング。といえるくらい不思議ワールド。

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2015/08/21

笑撃。日本に訪れたことの無いモンタヌスが、文献、他の人が書いた絵を参考に、思い描いた未知の国ジパング像。 お気に入りは若干下膨れのプサ像(太陽の塔みたいな、人面太陽)プサ=仏陀、菩薩のことらしい。 東洋、中央アジア、はたまた西欧風なごちゃまぜな世界観。 神秘の国はヴェールを被った...

笑撃。日本に訪れたことの無いモンタヌスが、文献、他の人が書いた絵を参考に、思い描いた未知の国ジパング像。 お気に入りは若干下膨れのプサ像(太陽の塔みたいな、人面太陽)プサ=仏陀、菩薩のことらしい。 東洋、中央アジア、はたまた西欧風なごちゃまぜな世界観。 神秘の国はヴェールを被ったままのほうが美しい、のかな。

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