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ボックス!(上) の商品レビュー

4.2

122件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    18

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2015/10/23

2015年10月22日読了。天才的センスを持つ鏑矢に憧れ、彼の友人で優等生の優紀は恵美寿高校ボクシング部に入部するが・・・。著者が造詣が深いというボクシングを題材に取った小説。天才を追いゼロから努力を始めた秀才の視点の物語、というのは『一瞬の風になれ』など定番であり感情移入しやす...

2015年10月22日読了。天才的センスを持つ鏑矢に憧れ、彼の友人で優等生の優紀は恵美寿高校ボクシング部に入部するが・・・。著者が造詣が深いというボクシングを題材に取った小説。天才を追いゼロから努力を始めた秀才の視点の物語、というのは『一瞬の風になれ』など定番であり感情移入しやすいものだと思うが、何と言うかこの著者独特のエグみが「さわやか」「青春」というありがちな形容を許さない、気がする。高校の国体などのシステムやジャブ・ストレート・フックに多様なディフェンス技術など、ボクシング関連の薀蓄も読み応えがある。「定石を無視した天才」と「基本を徹底する凡才」は、「基本に忠実な天才」には勝てない気はするのだが・・・。後半の展開も楽しみ。

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2015/08/25

運動が不得意な努力型の主人公、木樽優紀と天才肌の鏑矢。 高校のボクシング部を舞台に、幼馴染の二人の成長と友情を描いた物語。 面白かった~。 最初はライトな語り口に気軽に読み始めたのですが、読み進むにつれどんどん目が離せなくなりました。 アマチュアボクシングの世界について全く知...

運動が不得意な努力型の主人公、木樽優紀と天才肌の鏑矢。 高校のボクシング部を舞台に、幼馴染の二人の成長と友情を描いた物語。 面白かった~。 最初はライトな語り口に気軽に読み始めたのですが、読み進むにつれどんどん目が離せなくなりました。 アマチュアボクシングの世界について全く知らなかったのですが、素人である顧問の女性教諭を通して、すんなりとルールや技術論の知識が呑みこめるのでごく自然と作品世界に入っていけました。 真摯な取材に支えられた丁寧な試合描写も読みごたえがあったし、殴り合うという原始的な競技に対する考察も興味深かったです。 キャラクター造形もストーリー展開もすべて王道なベタだけど、若者が夢中になって打ちこむ姿がまぶしくてぐいぐい引き込まれました!

Posted byブクログ

2015/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

天才的なボクシングセンスでもお調子者の鏑矢義平と勉強は得意だけど運動は苦手な木樽優紀。全く反対の性格の二人が恵美寿高校という高校のボクシング部に入って成長していく話です。読んでみて思ったことはおもしろくてすぐに下が読みたくなります。

Posted byブクログ

2015/08/09

天才型ボクサーの鏑矢と努力型の秀才ボクサー木樽の高校生2人の高校ボクシングを通じた友情物語とでもいえようか。 全く対照的な2人だが、ひ弱な木樽が鏑矢に憧れてボクシングを始め、とてつもない努力でめきめき上達していく。 一方鏑矢は才能に恵まれながらも練習嫌い、挫折を知らない根性な...

天才型ボクサーの鏑矢と努力型の秀才ボクサー木樽の高校生2人の高校ボクシングを通じた友情物語とでもいえようか。 全く対照的な2人だが、ひ弱な木樽が鏑矢に憧れてボクシングを始め、とてつもない努力でめきめき上達していく。 一方鏑矢は才能に恵まれながらも練習嫌い、挫折を知らない根性なし。 上巻はアマチュアボクシングのルール含めた説明くさい点も多いが楽しく読めた。下巻に期待。 会話がインタビューみたいに感じるのは自分だけだろうか?動きがないというか?やり取りが少し単調。。。

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2015/05/31

モデルは浪商、興国。人物では赤井英和、辰吉、亀田が浮かぶ。お好み焼きのソースの匂いまでしそうな内容。殴りあっても親友、そしてテッペンをめざす。メダルが欲しいわけではない。アイツを倒すのが目標だ。先輩後輩を超越した実力の世界だが、チームとして支え合う。大阪がもつ猥雑性と混沌の具の上...

モデルは浪商、興国。人物では赤井英和、辰吉、亀田が浮かぶ。お好み焼きのソースの匂いまでしそうな内容。殴りあっても親友、そしてテッペンをめざす。メダルが欲しいわけではない。アイツを倒すのが目標だ。先輩後輩を超越した実力の世界だが、チームとして支え合う。大阪がもつ猥雑性と混沌の具の上にお笑いというかつおぶしが乗っているような作品。映画も見た、それにしてもアイドルの宝生舞がお好み焼き屋のオカンの役、引退が惜しまれる。

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2015/03/07

上巻は、センスはあるが練習嫌いのカブと、秀才で真面目な優紀の青春ボクシング小説。 あいかわらず、百田さんこの小説書くのにボクシングやったの?って思いたくなるくらい、ボクシングの描写が細かくて、読んでるだけでボクシングを知った感覚になってしまう。 本当はお調子者のカブより真面目でコ...

上巻は、センスはあるが練習嫌いのカブと、秀才で真面目な優紀の青春ボクシング小説。 あいかわらず、百田さんこの小説書くのにボクシングやったの?って思いたくなるくらい、ボクシングの描写が細かくて、読んでるだけでボクシングを知った感覚になってしまう。 本当はお調子者のカブより真面目でコツコツの優紀を応援しるのかもしれないけど、カブのキャラがすごく良くて好きになってしまう。 上巻は青春ボクシング小説やけど、下巻は一波乱あるのかなぁ。

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2015/02/07

スポ根ものだったけど、相変わらず百田尚樹さんの 描写がすごく細くて、ボクシングを全然知らない私でもサラサラと読めた。 ボクシングに興味がない人でも楽しめる一冊です。

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2015/01/19

boxの英語訳は、ボクシングにおいて闘うという意味だ。レフェリーが選手に対して、闘いを開始するよう促す時に使う。この言葉は、ボクシングの小説だから当たり前だが、何度も登場する。小説にはいりこんでいるから、これを聞くたびに、自身も闘いを挑むような感覚を覚える。 主人公は、努力家と天...

boxの英語訳は、ボクシングにおいて闘うという意味だ。レフェリーが選手に対して、闘いを開始するよう促す時に使う。この言葉は、ボクシングの小説だから当たり前だが、何度も登場する。小説にはいりこんでいるから、これを聞くたびに、自身も闘いを挑むような感覚を覚える。 主人公は、努力家と天才。舞台は高校ボクシング。努力家の優樹は、初心者だが、猛烈な練習で上達していく。そして、いつのまにか、天才の鏑矢に匹敵する力をつけていく。一方で鏑矢は、すっかり錆びてしまったとかつてのトレーナーに言われるよう、ぬるま湯につかりポテンシャルを発揮せずにいる。高校最強と目される稲村との敗戦により一度はボクシングを辞める。そして、復帰後の試合で優樹に敗北する。そこから、鏑矢の目つきが変わる。ボクシングは、スポーツではなく格闘である。死に至る危険があり、高いレベルに行くほど命を懸けたやりとりになる。それを、脳漿が飛び出ても闘い続ける闘鶏の軍鶏に、この小説では例える。その狂気の世界に踏み入る時、人は人ではなく鬼になる。優樹を倒した稲村との対戦で、鏑矢は狂気をはらんだ。 私も、社会の中で闘っている。ビジネスもいわばゲームであり、スポーツであり、闘争だ。そこへの関わり方は人それぞれだ。しかし、強くなりたい、勝ちたいという思いはある。その時、この2人のボクサーの闘いに勇気をもらえる。ボックス!その呼び声が、私の中で眠っていた闘争本能を呼び覚ます。

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2014/12/17

『錨を上げよ』は上巻の始めの方でリタイアしてしまったのですが、これは面白かったです。文体が合うのか百田作品は私はとても読みやすく、上下巻すぐに読めました。 下巻は涙、涙。なんていうことはない青春小説っちゃ〜青春小説なのですが、良かったです。最後の落とし方もまぁ、納得できるかなぁと...

『錨を上げよ』は上巻の始めの方でリタイアしてしまったのですが、これは面白かったです。文体が合うのか百田作品は私はとても読みやすく、上下巻すぐに読めました。 下巻は涙、涙。なんていうことはない青春小説っちゃ〜青春小説なのですが、良かったです。最後の落とし方もまぁ、納得できるかなぁと。。。

Posted byブクログ

2014/11/02

面白い。 読みやすいということもあり、一気読み。 カブちゃんもユウちゃんもいいキャラで、とても好き。 下巻も早く読みたいな。 でも、永遠の0の時も思ったんだけど、何か違和感がある箇所があるんだよな…。 どこが、とか上手く言えないのだけど。

Posted byブクログ