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風の万里 黎明の空(下) の商品レビュー

4.7

270件のお客様レビュー

  1. 5つ

    173

  2. 4つ

    60

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

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2025/02/02

18章くらいから、良い意味で鳥肌が立つのが止まらなかった。濁流に飲まれるようにどんどんとページをめくった。 終章は、逆に、とても静かな時間だった。陽子らしいな、とふふっとなりながら眺めていた。 三人が邂逅してからドキドキしていたけれど、気まずそうにして耐えられなくなっているとこ...

18章くらいから、良い意味で鳥肌が立つのが止まらなかった。濁流に飲まれるようにどんどんとページをめくった。 終章は、逆に、とても静かな時間だった。陽子らしいな、とふふっとなりながら眺めていた。 三人が邂逅してからドキドキしていたけれど、気まずそうにして耐えられなくなっているところが、気持ちわかるなぁと思ってなんだか微笑ましかった。 よかったね、と声をかけたくなった。

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2025/01/27

【きっかけ】 次女がインフルにかかってしまってしまい外出できなくなってしまったので、積読を崩すことに。 【感想】 うお〜〜〜〜!!!面白かった!!! 陽子がかっこよすぎる!!! 祥瓊も鈴も、最初こそ、親のしたことを何も知らないと言い張ったり、突然日本から放り出されてずっと前を向...

【きっかけ】 次女がインフルにかかってしまってしまい外出できなくなってしまったので、積読を崩すことに。 【感想】 うお〜〜〜〜!!!面白かった!!! 陽子がかっこよすぎる!!! 祥瓊も鈴も、最初こそ、親のしたことを何も知らないと言い張ったり、突然日本から放り出されてずっと前を向かずに嘆いていたりしていたし、 2人とも景王を恨んだり復讐したりしようとしていて、景王である陽子の行く末にハラハラしたけれど、最後には少女3人が結託して見事なフィナーレに!! もうこれ、今年のベスト本でよいのでは?? 最後の陽子が下した勅命が超名言だと思う。 【心に残った言葉】 ◉“「地位でもって礼を強要し、他者を踏み躙ることに慣れた者の末路は昇紘の例を見るまでもなく明らかだろう。そしてまた、踏み躙られることを受け入れた人々が辿る道も明らかなように思われる。人は誰の奴隷でもない。そんなことのために生まれるのじゃない。他者に虐げられても屈することのない心、災厄に襲われても挫けることのない心、不正があれば糺すことを恐れず、豺虎に媚びず、ー私は慶の民にそんな不羈の民になってほしい。己という領土を治める唯一無二の君主に。そのためにはまず、他者の前で毅然と首を上げることから始めて欲しい」” ◉“「その証として、伏礼を廃す。ーこれをもって初勅とする」” 【あらすじ】 王は人々の希望。だから会いに行く。景王陽子は街に下り、重税や苦役に喘ぐ民の暮らしを目の当たりにして、不甲斐なさに苦悶する。祥瓊は弑逆された父の非道を知って恥じ、自分と同じ年頃で王となった少女に会いに行く。鈴もまた、華軒(くるま)に轢き殺された友の仇討ちを誓う──王が苦難(くるしみ)から救ってくれると信じ、慶を目指すのだが、邂逅(であい)を果たす少女たちに安寧(やすらぎ)は訪れるのか。運命は如何に!(Amazonより)

Posted byブクログ

2025/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

良かった~蘭玉しんじゃったのは悲しかったけど。 陽子が王だって分かった瞬間かっこよすぎる ほんと強くなったね陽子( ; ; )

Posted byブクログ

2025/01/22

終始ずっとワクワクハラハラしながら読み進め、章の終わりに、必ず先が気になるところで終わるため読み進める手が止まらなかったです。 三人の主人公それぞれの出会いや成長をずっと見守っていたので、最後のシーンはずっと感動しっ放しで、特に二人が、更には全員が、ついに邂逅するところは気持ち的...

終始ずっとワクワクハラハラしながら読み進め、章の終わりに、必ず先が気になるところで終わるため読み進める手が止まらなかったです。 三人の主人公それぞれの出会いや成長をずっと見守っていたので、最後のシーンはずっと感動しっ放しで、特に二人が、更には全員が、ついに邂逅するところは気持ち的に一番盛り上がりました。 全体を通して悲惨さや胸糞悪さがはっきり書かれているからこそ、ラストシーンの気持ち良さもまたひとおしでした。

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2025/01/08

2025.1.5 人間は変われる。強くなれる。 月の影 影の海の海客として迷い進んでいく陽子から、慶国の王として成長していく陽子がとにかくかっこよかった。自分の能力を驕らず、無知を自覚している人こそが、真に、相手を思いやり、正しい道を歩んでいけるのだと感じた。 鈴、祥瓊が強く芯の...

2025.1.5 人間は変われる。強くなれる。 月の影 影の海の海客として迷い進んでいく陽子から、慶国の王として成長していく陽子がとにかくかっこよかった。自分の能力を驕らず、無知を自覚している人こそが、真に、相手を思いやり、正しい道を歩んでいけるのだと感じた。 鈴、祥瓊が強く芯のある女性へと成長していく姿も印象的で、どんな人でも、意志さえあれば、必ず変われるのだと勇気をもらった。 また、礼儀とは、形式的なものではなく、心から感謝や謝罪の念が湧いた時には、自然と頭が下がるものであるという当たり前のことに改めて気付かされた。大人になって、形式的に頭を下げることが増えた。私は何度、心からの感謝、本心からの詫びの気持ちで、頭を下げたことがあるだろう。頭を下げることに深い意味を見出さなくなっていた。社会で生きていくためには、ルール、マナーを守ることも大切だが、心から頭を下げたくなるような、そんな感謝の気持ちはこの先もずっと忘れずに生きていきたい。 十二国記は生きていく中での大切なことをたくさん教えてくれる。 陽子にたくさんの味方ができて良かった。 これからの慶国はきっと思いやりに溢れた素敵な国になるだろうな。

Posted byブクログ

2024/12/31

陽子を含めた三人の少女の成長と変化が眩しいと同時に不幸や不遇を嘆いていてばかりいる自分を省みさせられた。 一時はどうなる事かとはらはらさせられたが、陽子が立派な女王として本当の意味で起って胸がすくような誇らしい気持ちだ。 陽子に沢山の味方が出来て本当に良かった。これから慶を益々良...

陽子を含めた三人の少女の成長と変化が眩しいと同時に不幸や不遇を嘆いていてばかりいる自分を省みさせられた。 一時はどうなる事かとはらはらさせられたが、陽子が立派な女王として本当の意味で起って胸がすくような誇らしい気持ちだ。 陽子に沢山の味方が出来て本当に良かった。これから慶を益々良い国にして欲しい。

Posted byブクログ

2024/12/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

陽子ー!こんなに逞しく、思慮深い人に!私はとても嬉しい(多分全員嬉しい)。こんなに陽子を好きになる日が来るなんて。 さすがの展開のうまさにぐぬぬとなります。 少女達のそれぞれの境遇からの葛藤や成長に、とても良い気持ちにさせてもらいました(十五章が特に最高)。 あああ好きすぎる。 登場人物や十二国記に出てくる地名、単位、官職などの用語をまとめているのですが、A6手帳サイズのノートが6ページになりました。 15冊読んだところで何ページになるのだろう、と楽しみです。

Posted byブクログ

2024/12/14

陽子がしたかったことは、諸官に言うことを聞かせることでも、世直しをすることでもなく、人が、自分の心に従って他人を助け、自分自身を大切にできる国造りだった。 陽子は楽俊と出会ったことで、「困った人を助けたい。」という気持ちが、自分の心そのものの糧であることを悟った。だからこそ、自...

陽子がしたかったことは、諸官に言うことを聞かせることでも、世直しをすることでもなく、人が、自分の心に従って他人を助け、自分自身を大切にできる国造りだった。 陽子は楽俊と出会ったことで、「困った人を助けたい。」という気持ちが、自分の心そのものの糧であることを悟った。だからこそ、自分が王として君臨した国の仕組みや文化が分からず、民を含めて国中の人たちが何を求めていて、何が助けになるのかが分からなかったことがつらかった。誰もそれを教えてくれない、気づかせてくれるきっかけもくれなかった。だから土に足を下ろし、同じ国土を踏む民の生活を経験することにした。 そこで陽子の目に飛び込んできたもの。それは昆虫の背に寄生し、体を養分にして成長する子嚢菌のように、国民の税を貪るケダモノがのさばる様だった。時と場所を同じくして、見た目の歳は同じくらいの女氏が集まる。一人は旅の途中でケダモノの一人に友人を殺された者、もう一人は王に民の実情を知らしめたいと志願する者だった。陽子は彼女らと会い、改めて国を豊かにすることとは何かを考えるきっかけを得られた。 寒く、ひもじく、みすぼらしい生活は嫌だ。けれどそれ以上に、我慢をすればするほど、心がしぼんでいき、卑しさや屈折した心が増長していく、「心の貧しさ」。陽子がこの国に来て、楽俊に教えられた、自分自身そのものが陥った逡巡を、この国の国民は抱えいる。陽子はそれを取り除くため、「伏礼」を廃止した。起礼、立礼のみとし、諸官の顔を見て接する。諸官同士においても同様。侮られたと思う者のことなど知らない、他者のこうべが垂れる姿を見ないと確認できない地位など高が知れている。尊敬とは、懇願したり請求して強要させることではない。真実相手に感謝した人が、自分自身の心に従って行うことなのだ、と。 十二国記のアニメ版でも、ここのシーンは鳥肌が立ったけど、文章だと改めて陽子がやったことの偉大さが分かる。 そして、楽俊が物語の色んなところでいい味付けをしているのが、なお良い。

Posted byブクログ

2024/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後に陽子が景麒に乗って現れるの最高にスカッとした。 祥瓊と鈴も仲間として一緒に居てくれることになって心強い。 初勅も陽子らしいものになってよかった!!

Posted byブクログ

2024/10/29

楽しみにしていた以上の展開、3人の少女の成長には感動だった。少女たちがそれぞれ出した答えや考え方、人への想い方、そして何より終章の陽子の言葉には胸を打たれる。迷い自信を失くし頼りなく感じられてた陽子が禁軍の前に降り立った時の覇気、態度、全てが格好いい。他者に頭を下げさせて、己の地...

楽しみにしていた以上の展開、3人の少女の成長には感動だった。少女たちがそれぞれ出した答えや考え方、人への想い方、そして何より終章の陽子の言葉には胸を打たれる。迷い自信を失くし頼りなく感じられてた陽子が禁軍の前に降り立った時の覇気、態度、全てが格好いい。他者に頭を下げさせて、己の地位を確認しなければ安心できない者…こういう人はたくさんいる。知識がある、秀でたことがある、それはすてきなことだけど偉いということではない。出会いがまた道を開き、信頼できる仲間を得られた陽子の王らしさとみんなの活躍がまた見たい。

Posted byブクログ