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風の万里 黎明の空(下) の商品レビュー

4.7

250件のお客様レビュー

  1. 5つ

    163

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2023/10/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ショッキングなラストだった上巻から、続きが気になり過ぎてあっという間に読み終わった。 上巻では国のことがわからず頼りなさそうだった陽子の成長にジーンとした。陽子の周りに信じられる人ができて良かった。 遠甫の正体はコウカンだと思い込んでいたので最後にびっくりした。次巻も楽しみ

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2023/10/07

面白かったです!とにかく陽子がかっこよくて憧れます。陽子が景麒に跨って、禁軍のところへ行くシーンは何度も読み返してしまいました。 誤解や嫉妬の多かった上巻から、陽子と鈴と祥瓊が出会い3人で力を合わせて戦い、笑い合うことができて本当によかったです。 遠甫の秘密?にも驚きました。 初...

面白かったです!とにかく陽子がかっこよくて憧れます。陽子が景麒に跨って、禁軍のところへ行くシーンは何度も読み返してしまいました。 誤解や嫉妬の多かった上巻から、陽子と鈴と祥瓊が出会い3人で力を合わせて戦い、笑い合うことができて本当によかったです。 遠甫の秘密?にも驚きました。 初勅も陽子らしくて、これからも頑張ってほしいです。鈴と祥瓊ふたりのその後もいつか分かるときがきたら嬉しいです。

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2023/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ただ流されるだけじゃなく、麒麟の意見を跳ね除けつつ、自分が正しいと感じる考えを自分の責任の下で押し通すというところに成長を感じたし、いい女王らしくなってきたな…とワクワクしました。また、現場を見に行ったり、戦ったり、そこも延王みたいになってきて、これはいい王様になるのでは?と予感しました笑 今回のことで、腐敗した政治や官吏を、信頼のおける仲間を中心に据えることが出来て、良かったε-(´∀`*)ホッ 国民一人一人には、自分を統べる王になって欲しい。道の通っていない力には屈しないで欲しい。頭を下げられる事でしか安心できない輩は知らん。清々しくていいですね(*^^*) しょうけいと鈴の後日談切実に読みたい…!!

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2023/09/24

不幸自慢、、そういうのってあるよね。自分で道を切り開いた陽子はすごい。あの2人を慶に送った人たちはこの結末をわかっていたのかな。初勅は陽子らしくてよかった。半獣に対する扱いも変わったということでいいのかな?

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2023/09/02

最後の初勅のシーンが特に印象的。陽子が民に何を願い国をどうしていくのか。人に感謝するとはなんなのか。十二国記は本当にすごい。

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2023/08/30

魔性の子から一気読みで再読。 展開は分かっているのに、終盤は熱くなって涙ぐみながら読了。前シリーズから陽子の成長ぶりが凄まじい。 鈴と祥瓊は人が変わり過ぎでは?と途中思ったが、思春期の女の子なんてきっかけさえあればいくらでも変われるということなんだろうか。自分が大人になってしまう...

魔性の子から一気読みで再読。 展開は分かっているのに、終盤は熱くなって涙ぐみながら読了。前シリーズから陽子の成長ぶりが凄まじい。 鈴と祥瓊は人が変わり過ぎでは?と途中思ったが、思春期の女の子なんてきっかけさえあればいくらでも変われるということなんだろうか。自分が大人になってしまうと、その部分には共感が浅かった。

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2023/08/20

2023/08読了。10年ぶりくらいの再読。上巻ではイライラさせられっぱなしだった2人の少女もようやく自分を見つめ直し、強くなった。陽子も王としての自覚と覚悟を持った。3人の少女がうまく出会い、意気投合する筋運びがうまいな、と思えました。

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2023/08/14

陽子の王としての成長が話を通して感じられる。最後の立ち振る舞いはもう高校生とは思えない、でも高校生らしさもある考えで感動した。

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2023/08/12

同じ歳の3人の少女。 自分が置かれた境遇を背負い、抗い、強く成長していく。 思わず耳を塞ぎたくなる言葉の数々…( ・᷄-・᷅ ) ぜひ小中学生に読んで欲しいシリーズ! 前作は『東の海神 西の滄海』雁州国のお話でした。 2年ぶりに読んだ十二国記なのですっかり忘れているのでは?...

同じ歳の3人の少女。 自分が置かれた境遇を背負い、抗い、強く成長していく。 思わず耳を塞ぎたくなる言葉の数々…( ・᷄-・᷅ ) ぜひ小中学生に読んで欲しいシリーズ! 前作は『東の海神 西の滄海』雁州国のお話でした。 2年ぶりに読んだ十二国記なのですっかり忘れているのでは?と思いましたが、そんな事はなく、読んでいくうちに記憶がだんだんと復活…! 人物リストと地図はメモしてあったので、問題なく読めました。 国の仕組みなど、都度説明されるので分かりやすいです。 今回は『月の影 影の海』からご無沙汰だった陽子が、慶東国の王座に就くところから物語が始まります。 蓬莱から流れてきた陽子はこの世界の事を知らなすぎる故、苦悩する。 慶王の役割をきちんと果たしたいが、信頼が得られず、慶麒との関係もうまくいかない。 芳極国の国王を父に持つ祥瓊(しょうけい)は、簒奪者に父を殺され国を追われる。 贅沢で平穏な暮らしは一変、貧しい庶民の暮らしに耐えながら、日々働いていた。 陽子と同じように蓬莱から流れてきた鈴は、才州国の翠微洞に住む梨耀に拾われる。 梨耀にいじめられこき使われ辛い日々を過ごしていた。 各々悩みを抱え慶国への旅をするうちに、自らの過ちに気付き、成長していく—。 シリーズは異世界の壮大な物語で、本筋は国内政の汚職により荒れた国で起こった反乱がメインなのですが、随所で取り上げられるテーマはとても繊細。 鈴は采王に助けを求め、梨耀と話を付けてもらうも、鈴だけ下界に出されます。 「人が幸せであるのは、その人が恵まれているからではなく、ただその人の心のありようが幸せだからなのです」(本文より) 采王にそう言われるが、理解できない鈴は、自分を哀れに思いながら旅に出る。 「苦痛を忘れる努力、幸せになろうとする努力、それだけが真に人を幸せにするのですよ、蓬莱の子……」(本文より) 采王黄姑……いいこと言う…(༎ຶ⌑༎ຶ) 祥瓊は芳国王の娘として甘やかされるだけ甘やかされて育った。 父親は国民から憎まれ殺されたが、祥瓊は父親がどのような政治をしていたのか、全く知らなかった。 恭王の元から逃げた祥瓊は楽俊に出会う。 「知らなかったんだろう?他国の公主が何をしてるか」 「……知らなかったわ」 「知ってなきゃいけなかったんだ。公主の祥瓊より、おいらのほうが芳に詳しい。それって襤褸を着るより恥ずかしいことだって、分かってるか?」(本文より) (༎ຶ⌑༎ຶ)楽俊よ…痛いからやめてくれ…泣 知らないっていうのは簡単で、逃げである。 不勉強って、恥ずかしい…って…。くっ。 こんな感じで繊細なトコついてくる小説だから、小中学生から読んで欲しい!って声を大にして言いたい。 異世界を冒険しながらリアルに気づかせてくれる本だ。 陽子はこの世界の事を知る為、遠甫の元へ学びに下る。 学びと同時に、民がどんな国にしたいか、王に求めている事は何かを知る。 陽子の初勅も『らしい』なって、納得(^-^) 他にも、貼った付箋の数だけ言いたいことがたくさんあるのだが、キリがないのでこのくらいにしておく。 十二国記30周年記念ガイドブック欲しい.☆.。.:*・° かわいい!かっこいい!おもしろい! 素敵な作品です(〃´-`〃)♡

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2023/07/21

世界のあり方を明かしながら、陽子がどのような国を作っていくのかのお話、下巻。 クィアの視点から見て里木と卵果の設定を読み始める前から「ここは引っかかるだろうな」と思っていました。 事実、男女のカップルでないと子どもが生まれない。三人以上で子育てしたい人も天が認めないという考えが「...

世界のあり方を明かしながら、陽子がどのような国を作っていくのかのお話、下巻。 クィアの視点から見て里木と卵果の設定を読み始める前から「ここは引っかかるだろうな」と思っていました。 事実、男女のカップルでないと子どもが生まれない。三人以上で子育てしたい人も天が認めないという考えが「月の影 影の海」からでてきていてう〜〜んとなっておりました。 しかし今回のこの下巻にて「この世界は婚姻が強制されない」という世界であることが明らかになりホッとしています。子どもを望まない者は婚姻せず野合という正式に婚姻をしないパートナーシップの形で済ませる。そして土地を移るためにもわりとあっさり離婚し、なにより子どもは誰の子どもでも育てる。 そことても良かったなと思いました。同性愛のカップルが孤児を引き取って育てることはよくあることなのかもしれない。ただ、他国の者と婚姻をしても、他国に戸籍がなければ子どもが生まれないのはうーん……確かに神に支配されすぎている世界かなと思いました。 神のない世界と神のある世界の差。その神のある制限の多い世界でどうやって生きるのかの物語。私は陽子であれば神の決めた理を民のために変えることくらいできるのではないかと思いました。 また 君主制の悲しみについてもきちんと描写されていました。 "「どんな人だか知らないで、勝手に期待して失望して。陽子に何か期待してたんじゃないわ。王さまって偉い人に期待してただけなのに。――本当に、莫迦みたい」 困惑したように鈴を見つめる陽子に、鈴は切なく笑ってみせる。 「でも、王さまってそんなものね。みんな勝手に期待して、陽子自身のことなんか考えてもみないで、勝手に失望していくの。……違う?」" という鈴ちゃんの言葉に陽子はどれだけ救われたでしょうか。民の声を直接聞く。目の前の苦しむ人を助ける。 "「礼と言えば聞こえはいいが、人の間に序列あることが好きではない。人に対峙したとき、相手の顔が見えないことが嫌だ。国の礼節、見た目は分かるが、人から叩頭されることも、叩頭する人を見るのも不快だ」 (中略) 「他者に頭を下げさせて、それで己の地位を確認しなければ安心できない者のことなど、私は知らない」 宰輔は絶句したし、諸官も呆れて口を開けた。 「そんな者の矜持など知ったことではない。ーーそれよりも、人に頭を下げるたび、壊れていくものの方が問題だと、私は思う」" "「人は誰の奴隷でもない。そんなことのために生まれるのじゃない」" そうか。十二国記の世界だからこそ、もっと言うと陽子が異世界から来たからこそ、王がこういうことを言えるのだなと思いました。 陽子、これは多分民主制に近い、民の言葉を聞いていく為政者になっていくのではないかなと思いました。陽子の旅路が一旦ここで、目指すべき方角がはっきりしたように思います。  最後の金原先生の解説も素晴らしかった。 "このシリーズは『魔性の子』の絶望に収斂していくような気がしてならない" そう。それなんです。私がなんとなく感じ取ってきているものは。天帝という神の支配する世界だからこそ「戻れない場所があることとないことの絶望」があるような気がしてならないのです。 この後の巻もゆっくり読みます。

Posted byブクログ