風の万里 黎明の空(下) の商品レビュー
広く始まった物語が、一堂に会し、ググッと解決に至る、爽快な冒険ストーリー 3人の少女の心情の変化と友情 「月の影~」からの陽子への応援したい気持ちの昂り、陽子の成長の姿、禁軍将軍!へ向けた強い言葉に歓喜し、最後の陽子の言葉は陽子らしく誇らしい気持ちになる 信頼できる家臣を持ち、今...
広く始まった物語が、一堂に会し、ググッと解決に至る、爽快な冒険ストーリー 3人の少女の心情の変化と友情 「月の影~」からの陽子への応援したい気持ちの昂り、陽子の成長の姿、禁軍将軍!へ向けた強い言葉に歓喜し、最後の陽子の言葉は陽子らしく誇らしい気持ちになる 信頼できる家臣を持ち、今後の陽子の展開か気になる とても、面白かった!
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十二国記シリーズ4作目。久々の陽子ちゃん!女王になった陽子の苦悩と同年代の苦悩する少女達の話。始めは少女達の甘さに苦い思いをしてたんやけどどんどん成長する様に心打たれる。そして何より陽子が女王として凛と立っていてこの国は良くなると確信した。
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物語の最終盤、禁軍の将軍を震え上がらせるほどの覇気を放つ陽子に痺れた。 これほどのカタルシスが得られたのは、上巻で陽子の苦悩が執拗に描かれていたからこそ。全てはこの場面のためにあったのではと思うほどだが、この他にも読みどころは満載。 少女たちの出会いと成長、黒幕の正体、実に陽子ら...
物語の最終盤、禁軍の将軍を震え上がらせるほどの覇気を放つ陽子に痺れた。 これほどのカタルシスが得られたのは、上巻で陽子の苦悩が執拗に描かれていたからこそ。全てはこの場面のためにあったのではと思うほどだが、この他にも読みどころは満載。 少女たちの出会いと成長、黒幕の正体、実に陽子らしい初勅・・・。 自分を憐れむな、という強いメッセージも受け取った。傑作としか言いようがない。
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3人それぞれが未熟な存在であり、だからこそ読んでいて誰かしらに感情移入してしまうのだと思う。人は誰しもが理想を持って生きていて、その理想は簡単に成し遂げられるわけじゃない。初めこそ欠けた部分が目に付いてどうにも応援しづらいように感じていたけれど、その"未熟さ"...
3人それぞれが未熟な存在であり、だからこそ読んでいて誰かしらに感情移入してしまうのだと思う。人は誰しもが理想を持って生きていて、その理想は簡単に成し遂げられるわけじゃない。初めこそ欠けた部分が目に付いてどうにも応援しづらいように感じていたけれど、その"未熟さ"は読者の未熟さでもあり、うつし鏡のようなものだろう。道は険しく、この巻で全てが片付くわけでは無い。だが、自分こそが自分の人生の王なのだという言葉は多くの人の胸を打つはずだ。
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【2023年54冊目】 どんどんと確信に迫っていく物語、交錯する三人の女たち――仁義を尽くすための戦い、圧倒的な疾走感と手に汗握る戦闘シーン。何て面白いんだろうと思い、やはり読む手を止めることができませんでした。鈴も祥瓊も陽子も最初に見えていた世界はすごく狭くて、だんだんと世界が...
【2023年54冊目】 どんどんと確信に迫っていく物語、交錯する三人の女たち――仁義を尽くすための戦い、圧倒的な疾走感と手に汗握る戦闘シーン。何て面白いんだろうと思い、やはり読む手を止めることができませんでした。鈴も祥瓊も陽子も最初に見えていた世界はすごく狭くて、だんだんと世界が広がっていき、考え方も変わっていき、性格や話し方も変わって行くのがすごく良かった。3人共最初はすごい嫌いだったんですけどね……!陽子が一番好きです。かっこいい。
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和州止水郷では税も通常の7倍(地鋼違反)であるのに、納めなければ罰せられ、殺される。王も知らないそんな腐敗した管理の中、 止水郷の郷長昇紘に反旗を翻した拓峰にある、虎嘯(こしょう)兄弟のもとに集結するグループに鈴が加わり、 その上の官、和州州侯呀峰を引きずり下ろしたい明郭に集まる桓魋(かんたい)のグループに、助けられた祥瓊(しょうけい)が加わる。 瑛州固継の閭胥の里で遠甫(えんほ)に学んでいた陽子だったが、里家が襲われ、遠甫が消えた。犯人を捜すうち、和州へと導かれていく。 この3つのグループが合流することになる。 まずは虎嘯が動いて拓峰の郷城を落とし、それに呼応して、桓魋(かんたい)も危機に到着。明郭では柴望(さいぼう)が起った。 柴望(さいぼう)は元・麦州州宰だった。 やはりというか、元・麦州侯浩瀚(こうかん)は 道を知る人物だったということだ。 そして結局これは慶国冢宰の靖共(せいきょう)と、陽子の戦いでもあった。 それぞれの成長とともにさらにいい出会いがあり、生き方を見直していきさらに同志を引き寄せ大きくなっていき、終結する。 ---------------------------------------------------------- それぞれの因縁や思惑が絡まり、消化されていく過程と、戦いの様子が文字とは思えないほど熱烈に伝わってきてドキドキして面白い。 どんどん伏線が回収されていくし、 ラストは、ほっんとにきもちぃいいいい。 諦めず、投げず、道を正せる信頼できる臣を得たので この国の明るい未来が見えるという。 まさに太陽の光が差した感じで 陽子という名前がぴったりに思う。 この一体感が、たまらない。 最高な読後感。
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やっぱり楽俊が好き〜!!!!になる。あと、鈴と一緒にいた男の子が死んでしまったことが無念。 幸せになるのは簡単で難しい。私もちょうど今辛いけど、自分の幸せや恵まれたことに目を向けて前を向きたい、
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3人の女の子が遂に下巻にして集う。 上巻は重々しく辛くなる展開の連続だったが、三者三葉の物語を追ってきた上で3人が協力するというアベンジャーズ的な面白さと、陽子が女王の威厳を見せつける水戸黄門的な面白さが合わさったエンタメの王道展開で、否応なしにテンションマックス。 上巻から巻い...
3人の女の子が遂に下巻にして集う。 上巻は重々しく辛くなる展開の連続だったが、三者三葉の物語を追ってきた上で3人が協力するというアベンジャーズ的な面白さと、陽子が女王の威厳を見せつける水戸黄門的な面白さが合わさったエンタメの王道展開で、否応なしにテンションマックス。 上巻から巻いてきた伏線も回収して大団円に持っていく手練手管には感動した。
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境遇の違う3人の女性が精神的に成長しながら、物語は進んでいく。最初はすれ違いながらも、だんだんと運命に引き寄せられていく3人。そうなってほしいという願望を胸に抱きつつページをめくりつづけた。 このシリーズの中でもっとも気分爽快になった一冊!
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君臨しているだけでなく。 民の生活を知ることができたうえに、信頼できる者が見つかったのは大きな収穫だったろうな。 想うことは各々あっただろうが、実際に話してみると想像とは違う結末になるのだな。
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