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鳥類学者 無謀にも恐竜を語る の商品レビュー

4.2

87件のお客様レビュー

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2023/05/30

「本書の主題は、鳥類と恐竜の緊密な類縁関係を拠り所とし、鳥類の進化を再解釈することと、恐竜の生態を復元することである。この本は恐竜学に対する挑戦状ではない。身の程知らずのラブレターである。」 目次 序章 恐竜が世界に産声をあげる ・恐竜とはどんな生物か ・恐竜学の夜明け、そして...

「本書の主題は、鳥類と恐竜の緊密な類縁関係を拠り所とし、鳥類の進化を再解釈することと、恐竜の生態を復元することである。この本は恐竜学に対する挑戦状ではない。身の程知らずのラブレターである。」 目次 序章 恐竜が世界に産声をあげる ・恐竜とはどんな生物か ・恐竜学の夜明け、そして… 第1章 恐竜はやがて鳥になった ・生物の「種」とはなにかを考える ・恐竜の種、鳥類の種 ほか 第2章 鳥は大空の覇者となった ・鳥たらしめるもの ・羽毛恐竜は飛べるとは限らない ほか 第3章 無謀にも鳥から恐竜を考える ・恐竜生活プロファイリング ・白色恐竜への道 ほか 第4章 恐竜は無邪気に生態系を構築する ・世界は恐竜で回っている ・恐竜の前に道はなく、恐竜の後ろに道はできる ほか 川上和人: 森林総合研究所・島嶼性鳥類担当チーム長。西之島など離島の鳥類調査に従事。

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2021/10/28

恐竜からどう鳥に進化し、翼で空を飛ぶようになったのだろう。目の前のスズメもあの化石でしか見られない恐竜の子孫…?そんな興味から読みました。 鳥類学者目線で恐竜を見て、骨は?脚は?渡りは?色は?嘴はどのような経緯で獲得したか?などを書いています。一般人では想像もできない観点からの...

恐竜からどう鳥に進化し、翼で空を飛ぶようになったのだろう。目の前のスズメもあの化石でしか見られない恐竜の子孫…?そんな興味から読みました。 鳥類学者目線で恐竜を見て、骨は?脚は?渡りは?色は?嘴はどのような経緯で獲得したか?などを書いています。一般人では想像もできない観点からの考察が面白いです。あと、ちょいちょいギャグがあった。私は好きです笑 家にある恐竜図鑑を引っ張り出して、翼竜の大きさや手のつき方をまじまじと眺めたり、はたまた他の図鑑で鳥の骨格写真を眺めて、この骨がこんな役割を持つのかと想像しながら読むのはとても楽しかったです。図鑑をお手元に読むことをオススメします。 もともと恐竜に興味があったのに、今では鳥が恐竜に見えるし、鳥にも興味が出てきました。

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2021/08/30

鳥類学者による恐竜本。決して専門家ではないが、門外漢 でもないという絶妙な位置からの視点は興味深い点が多々 あった。「白い恐竜」「恐竜の渡り」「ミミズクのように 耳のある恐竜」などなど。恐竜について様々な視点を提供 してくれるというだけでもこの本には大きな価値があると 思う。ただ...

鳥類学者による恐竜本。決して専門家ではないが、門外漢 でもないという絶妙な位置からの視点は興味深い点が多々 あった。「白い恐竜」「恐竜の渡り」「ミミズクのように 耳のある恐竜」などなど。恐竜について様々な視点を提供 してくれるというだけでもこの本には大きな価値があると 思う。ただ、頻発する軽口は読者を選ぶかも知れない。私は 世代的にも大丈夫だった(笑)。

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2020/09/22

鳥類の祖先は恐竜、っていうのは理解してるけど、恐竜の子孫は鳥類って言われると、あれ?そういわれればそうか、ってなるから不思議。というわけで、恐竜の子孫である鳥類を研究する鳥類学者の筆者が、恐竜の姿、生活などを逆深掘りしていく視点が面白い。鳥がこうだから、恐竜もこうだったろう、でも...

鳥類の祖先は恐竜、っていうのは理解してるけど、恐竜の子孫は鳥類って言われると、あれ?そういわれればそうか、ってなるから不思議。というわけで、恐竜の子孫である鳥類を研究する鳥類学者の筆者が、恐竜の姿、生活などを逆深掘りしていく視点が面白い。鳥がこうだから、恐竜もこうだったろう、でもこんな違いもあったはず、などなど、鳥視点で見ると、恐竜の姿が急に具体的になる。世界はよくできてる。

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2023/08/06

著者のギャグは滑りがちで微妙ではあるが、慣れると面白く思えてくる。 恐竜の生態や風貌は化石から推定されたものでしかないというのは分かっていたけれど、幼い頃に刷り込まれた「恐竜像」がすなわち真実であるような感覚を捨て切れずにいた。 この本を読むとそれがいかに間違っているかがよく分か...

著者のギャグは滑りがちで微妙ではあるが、慣れると面白く思えてくる。 恐竜の生態や風貌は化石から推定されたものでしかないというのは分かっていたけれど、幼い頃に刷り込まれた「恐竜像」がすなわち真実であるような感覚を捨て切れずにいた。 この本を読むとそれがいかに間違っているかがよく分かる。骨から推定できることは断片的なものであり、進化の経路はより複雑で、生態となるとまるで分からないというのが実態であるらしい。だからといって、恐竜の生態について好きに空想を膨らませようということにはならず、現生の生きものから推理し、いくらかの理屈をつけて想定をするのが科学というものだ。好きに空想をするならばただのトンデモ説である。鳥にフォーカスし、恐竜の生態推定を行ったのが本書である。 「鳥類学者で門外漢だから」と著者は前置くが、本気の素人からすると十分に説得力があり、面白い。このような特徴を持つものはこういう生態というのが1つ1つ丁寧に説明され、だからこんな恐竜もいたかもしれないと具体例が生き生きと書かれている。 眼窩の大きさと夜行習性の関係性など、言われてみればあっても不思議ではないが、あまり考えてもみなかった点で新鮮だった。今度科博に行ったら、そういう視点で骨格標本を眺めたい。 恐竜と言われて頭に浮かべるイメージが少し変わったし、固定観念から自由になれた。イラストもあってそもそも恐竜に詳しくなくても読みやすかった。

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2019/07/08

図書館で。 確かにこの頃の恐竜のイラストは羽あり・カラフルな絵が多いものなぁ~ そして翼竜と後…海の…なんだっけ?は恐竜じゃないんだ。知らなかった… そしてミミズクちゃんの骨って結構精悍だった。カッコイイんだな~ びっくりだ。 色々面白かったので手元においてもいいかななんて思い...

図書館で。 確かにこの頃の恐竜のイラストは羽あり・カラフルな絵が多いものなぁ~ そして翼竜と後…海の…なんだっけ?は恐竜じゃないんだ。知らなかった… そしてミミズクちゃんの骨って結構精悍だった。カッコイイんだな~ びっくりだ。 色々面白かったので手元においてもいいかななんて思いながら読みました。

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2019/03/23

 鳥類の先生が、その辺の知識を総動員して、鳥類の一種となった恐竜について語る。  いいけど、挿絵のえるしまさく御大によるものだか著者のアレかは知らんが、「四つ足で飛翔能力が退化した翼竜」の可能性として、退化した翼がa孔雀型bクロコサギ型cクセニシビス型 になると紹介されてゐるのだ...

 鳥類の先生が、その辺の知識を総動員して、鳥類の一種となった恐竜について語る。  いいけど、挿絵のえるしまさく御大によるものだか著者のアレかは知らんが、「四つ足で飛翔能力が退化した翼竜」の可能性として、退化した翼がa孔雀型bクロコサギ型cクセニシビス型 になると紹介されてゐるのだが、本著内でかかれるD・ディクソンの『新恐竜』の方で、aのディスプレイ用を持つ草食翼竜とbの翼(まだ飛翔能力はある)で日陰作って魚とるのは出てゐるのである。『新恐竜』に関する言及無いけど。  はー。

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2019/01/12

2016/08/26 友人が今読んでいて 「面白い」と言っています。 そうです、面白い本でしたね。! どんな内容だったか詳細をここで思い出すことにしました。! 2013年6月5日 放送の「ためしてガッテン:コラーゲンたっぷり!手羽先革命」に 著者 鳥類学者の川上 和人氏が出演。...

2016/08/26 友人が今読んでいて 「面白い」と言っています。 そうです、面白い本でしたね。! どんな内容だったか詳細をここで思い出すことにしました。! 2013年6月5日 放送の「ためしてガッテン:コラーゲンたっぷり!手羽先革命」に 著者 鳥類学者の川上 和人氏が出演。 手羽先の骨の解説に、なんと、恐竜「ドロマエサウルス」(の模型)も登場 o(*'o'*)o  山瀬まみちゃんも小野文惠アナもタジタジ !!(>д<)ノ 1億年以上前の小型の肉食恐竜は、鳥の祖先に近縁と考えられているという。 その解説と手羽先の解剖!を著者が行った。 詳細は、こちら TVでた蔵 → http://datazoo.jp/tv/%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%AC%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%B3/647123 ためしてガッテン  → http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20130605.html 今こそ!おうち手羽先 簡単プロ味実現の奥義     〜 〜 〜 〜 ☆ 〜 〜 〜 〜 ☆ 〜 〜 〜 〜 恐竜の研究は、超スピード。最新の研究を元にした面白い本です。 鳥は恐竜! 恐竜は鳥! その視点にたっていろんな疑問を考察します。 といっても、恐竜は化石しか無いので、結局は謎のまま。  それがまた いいのです! 恐竜と鳥が好きな人におすすめの本です。 2013/04/09 新刊棚で見つけて借りる。4/10 読み始める。4/27 読み終わる。 内容 : 恐竜は鳥も同然である。鳥類学者が、鳥類と恐竜の緊密な類縁関係を拠り所とし、鳥類の進化を再解釈し、恐竜の生態を復元する。 鳥類学者の目から見た恐竜の姿とは? 著者 : 川上 和人 森林総合研究所主任研究員。小笠原諸島にくらす鳥類を中心に研究している。 著書に「外来鳥ハンドブック」など。

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2018/12/26

鳥の川上先生の著書を初めて読んでみた。軽やかな文体ながら専門知識やシャレや余談に溢れ、先生の顔を思い浮かべながらスラスラ入ってくる。 鳥は恐竜だというが、構造的な部分で共通点が多いからというだけではなく、恐竜に詳しいのがわかった。 また生物の進化のルールから、恐竜がどう進化したか...

鳥の川上先生の著書を初めて読んでみた。軽やかな文体ながら専門知識やシャレや余談に溢れ、先生の顔を思い浮かべながらスラスラ入ってくる。 鳥は恐竜だというが、構造的な部分で共通点が多いからというだけではなく、恐竜に詳しいのがわかった。 また生物の進化のルールから、恐竜がどう進化したかなど、論理的なアプローチはさすが動物学者だなと感じた。「翼竜と鳥の違い」はとても興味深かった。

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2018/12/23

恐竜は鳥だ! ということを面白く、でもちょっと専門的に教えてくれる本。鳥も恐竜も詳しくないけど、楽しめる。 同じ著者の「鳥類学者だからって〜」よりも専門的知識が多い。 文庫版の方にはダイナソー小林先生のコメントもついてるらしいです。

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