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鳥類学者 無謀にも恐竜を語る の商品レビュー

4.2

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2018/12/08

借りたもの。 絶滅した古代生物・恐竜について、現代の飛翔生物・鳥類の学者が、鳥類との比較をもって語る興味深い一冊。 恐竜なら古生物学者という象牙の塔を超えた視点から、生物としての恐竜について書かれていることに意義があると思った。 「恐竜が鳥類の祖先である」という視点から、恐竜と鳥...

借りたもの。 絶滅した古代生物・恐竜について、現代の飛翔生物・鳥類の学者が、鳥類との比較をもって語る興味深い一冊。 恐竜なら古生物学者という象牙の塔を超えた視点から、生物としての恐竜について書かれていることに意義があると思った。 「恐竜が鳥類の祖先である」という視点から、恐竜と鳥類との相違、恐竜と爬虫類との違いのようなものまで。 化石という、皮膚も筋肉も失われ、地層にプレスされ骨が石化してしまったものから、その生態を“想像するしかない”ことにある限界と、「こうだったかも知れない」という想像を許容できることが恐竜学の魅力であるという指摘は的を得ている。 そういう点では、現実世界での検証が難しい恐竜学はまさに“ファンタジー”である。そのためか、所々にサブカルネタや神話・伝説の生き物――有翼亜種たち限定というところが鳥類学者――がでてくるところが著者らしい。 川上節がさく裂していた。 恐竜について語りながら、やっぱり鳥類への愛がにじみ出ている一冊。 羽毛恐竜の発見によって、彼らの色がわかるようになり、現在唯一、図鑑によってバラバラだった恐竜の色彩が同じ姿で描かれるようになったこと、それはそれで結構だが、反動で今まで地味色だった恐竜たちまでカラフルになりすぎることに苦言を呈する。 環境によって恐竜や翼竜の色を仮定する姿勢が興味深い。 私は子供の頃はたくさん図鑑を読んでいたが、次第に他の事に気をとられてあまり新たな情報を得なくなっていた。そのため、当時の学説が覆されたり、新しい発見があったことに感動していた。10年近く経てば裏付けがとれたり、そうした新しい発見があることに。

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2018/09/18
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無謀にも、読了。 鳥も恐竜も、ついでに鶏もそんなに好きじゃないんだけど、知的好奇心を満足させたいという思いで読んでみたかった本の1冊。 じゃあ、知的になったか否かは置いておくとして楽しめたのは確か。 さあ、この本と図鑑を携えて恐竜探検に出かけよう!バ-ドウォッチングさえしたことないけど。

Posted byブクログ

2018/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんか読者に媚びた文章はあまり好きじゃないけど、トカゲやワニよりも鳥類が恐竜と直結しているってそうなんだと思います。DNAが古すぎて採取できなく、骨からの情報のみで外観や皮膚の色なんかをイメージしたりって結構いいかげんな研究といや指摘通りだなあと妙に納得。

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2018/05/03

タイトル通りの本。 動機が、恐竜人気に便乗して鳥にももっと興味を持ってもらわなければ(?)みたいな感じだったので、決して、高尚なとか、学術的にどうとかではなく、一言で言えば、畑の違う専門家が自分の畑で書いた、たわ言。 だが、専門家のたわ言は極めて面白い。 ちょっと、面白いこと...

タイトル通りの本。 動機が、恐竜人気に便乗して鳥にももっと興味を持ってもらわなければ(?)みたいな感じだったので、決して、高尚なとか、学術的にどうとかではなく、一言で言えば、畑の違う専門家が自分の畑で書いた、たわ言。 だが、専門家のたわ言は極めて面白い。 ちょっと、面白いことを書こう感が出て辟易とするところはあるが、面白い。 恐竜の本当の姿が判る日って、本当に来るのかなあ。

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2018/10/18

鳥類の源流が恐竜にあるということは近頃常識となりつつある。そこで鳥類学者である著者が、鳥類の生態から、恐竜はどのような外見だったのか、どのような行動をとっていたのかを妄想する。 恐竜とは何か、生物の種とは何か、鳥類へとどのように進化したか、というところから書き始めているが、この辺...

鳥類の源流が恐竜にあるということは近頃常識となりつつある。そこで鳥類学者である著者が、鳥類の生態から、恐竜はどのような外見だったのか、どのような行動をとっていたのかを妄想する。 恐竜とは何か、生物の種とは何か、鳥類へとどのように進化したか、というところから書き始めているが、この辺の基礎知識が意外に面白い。 一方、妄想の部分は、それほど意外性がなかったりと若干トーンダウンしているので★マイナス1。 面白かったところや重要なところ - 翼竜、魚竜、首長竜は分類上は恐竜ではない! 恐竜といえば大昔に生きていた大型の爬虫類の総称ぐらいに思っていたけど、もっと厳密な定義があるのだ。 爬虫類の分類(仮。研究が進むに連れ分類は変わる)  鱗竜形類(トカゲ、ヘビ、モササウルス、魚竜、首長竜)  主竜形類   主竜類(恐竜、ワニ、鳥類、翼竜)   カメ - 鳥は空を飛ぶためにヘモグロビンが多く必要なため肉が赤い  鶏は飛ばないので肉はピンク色。 - 後は省略

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2018/03/04

一時期ネットで話題になっていた本著、今さらながら読了しました。内容はタイトル通りで、リラックスした文体もタイトル通り。鳥類学者から見た、想像した恐竜の姿や生態が生き生きと述べられています。 「はじめに」に鳥の骨格の写真が掲載されていて、恐竜の化石と同様、骨格から種を推定するくだ...

一時期ネットで話題になっていた本著、今さらながら読了しました。内容はタイトル通りで、リラックスした文体もタイトル通り。鳥類学者から見た、想像した恐竜の姿や生態が生き生きと述べられています。 「はじめに」に鳥の骨格の写真が掲載されていて、恐竜の化石と同様、骨格から種を推定するくだりがあり、普通に推定したら鷹っぽいけど実はフクロウの仲間でしたー、となるのですが、この余白の多さが恐竜について語る本著の醍醐味を表しているのだと思います。 絶滅してしまった恐竜については、結局いくら推理しても解答発表がある訳でもない。そこに絶望を見るか、可能性を見るかが大きな分かれ目なんだと思います。 「化石に全てが記録されていないことが、恐竜が備える最大の武器と改めて気づかされた」という著者の言には、いや強いなぁ。。と感嘆してしまいます。 あと、本著のもう1つの楽しみはユーモラスな文体。「恐竜入門」の教科書にも思えてしまうコンテンツですが、教科書的な文章とはかけ離れつつ、本文下に注記をレイアウトする体裁は教科書っぽく、敢えてパロディっぽくしているのが笑いを誘います。 とはいえ、本に含まれている情報量は結構多く、あまりマジメに四つに組みすぎでしまうと楽しみきれないのではという心配が。「気楽に楽しんでもらいたい」との著者の言を都合良く解釈して、エンターテイメントとして読むのが楽しいのかなと。 専門分野を素人向けに話す本自体は多いと思うのですが、どちらかと言うと「(若い人に?)入門してもらう」本が多くて、本著のように「内容自体を楽しめる」本は希少だと思います。(翻訳モノだと「響きの科楽」あたりでしょうか) 類書が各専門分野でもっと増えてほしいと願うばかりです。

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2018/01/22

私のようなど素人が恐竜について知りたいならこの一冊ですね。 鳥や他の生物や植物と絡めて愛情たっぷりに語ってくれてます。 川上和人さんの説明は、とても分かり易い。

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2018/01/05

鳥類の祖先は恐竜だという驚きの内容! 未知な部分が多いが故にロマンのある恐竜学 数え切れないくらいの選択と偶然の結果今の鳥類がある。

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2017/11/10

最後の章が一番面白い。 小さい頃恐竜が好きだったけどそれでも知らない名前が沢山出てきて、恐竜の世界は日進月歩だなと実感した。

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2017/10/09

川上和人「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」 http://gihyo.jp/amp/book/2013/978-4-7741-5565-4 … 読んだ。おもしろかった。鳥の祖先である恐竜に、学術的に具体的に肉付けしていく。大半が白かったはず、とか。鳴き声、姿勢、生活圏の移動(渡り鳥...

川上和人「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」 http://gihyo.jp/amp/book/2013/978-4-7741-5565-4 … 読んだ。おもしろかった。鳥の祖先である恐竜に、学術的に具体的に肉付けしていく。大半が白かったはず、とか。鳴き声、姿勢、生活圏の移動(渡り鳥的な)、体羽があったはず、とか。始祖鳥。。(つづく ただ勿体無いことに、内容は面白いのに、この人特有の出来の悪いギャグがちょいちょい読書を邪魔する。大学に、学生の人気を引こうとして講義中にくだらない雑談や冗談を連発する先生がいたのを思い出した。全然つまらないし、ちゃんと講義に集中してほしい。オヤジギャグ以下なのよー(おわり

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