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鳥類学者 無謀にも恐竜を語る の商品レビュー

4.2

87件のお客様レビュー

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    25

  2. 4つ

    33

  3. 3つ

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2017/05/21

鳥類は恐竜から進化した、というのはどうも本当らしい。なので、鳥類学者だけれども恐竜について書く資格があるんだという。恐竜となると、外形や行動などは類推するしかなく、その分は専門家ではないので、大胆に書くことができるんで、書いちゃうという感じで、軽妙に筆は進んでいく。合間に挟まれる...

鳥類は恐竜から進化した、というのはどうも本当らしい。なので、鳥類学者だけれども恐竜について書く資格があるんだという。恐竜となると、外形や行動などは類推するしかなく、その分は専門家ではないので、大胆に書くことができるんで、書いちゃうという感じで、軽妙に筆は進んでいく。合間に挟まれる注釈に軽いユーモアを入れるのは、この手の本だと新しい。ネットの評価もよさそうだ。 生物進化や大絶滅を含めた地球環境の歴史には興味があるのだけれど、あえて「恐竜」には自分はあまり興味はないんだなと思った。 いや、面白い本だと思いますよ。相性の問題。

Posted byブクログ

2017/03/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・恐竜の特徴は化石を元に推測 ・「もっともらしい定説」を暫定決定し、新たな発見により定説を塗り替える作業の連続 本書は発見された化石の情報を事実として、恐竜の特徴をどんどん推論する様子を見せてくれる 面白かったのは翼竜とイノベーションの話 ・翼竜の飛行の仕組みは皮膜 ・鳥の飛行の仕組みは羽 ・羽のほうが飛行能力に長けている  ├ 血液がいらないので軽量  └ 集合体なので失っても修復可能 ・翼竜の方が歴史が早い ・鳥は翼竜との生存競争の中で飛行性能を上げてきた(多分) ・順番が逆なら翼竜が空の派遣を握る時期はなかった ・翼竜が空の派遣を握ったのはイノベーションの速さ

Posted byブクログ

2016/09/23

題名通りですが、お堅い内容ではなくて、所々笑いもちりばめられて笑った。 羽毛で耳介がある恐竜がかわいい。こんなのもいたかもしれない。 鳥の祖先は翼竜じゃなく恐竜だというのは知らなかった。この間のNHKの番組もちゃんと言ってましたね。

Posted byブクログ

2016/08/13

いろいろ勉強にはなるが、本書の主題である鳥類から類推した恐竜の性質、生態は無難に過ぎ切れ味に欠ける。 著者のユーモアも空回り勝ちだ。

Posted byブクログ

2015/11/23

面白かったです。今風な軽い語り口も、リアリティのある挿絵も良い。誰にでも取っ付きやすく、読みやすい本だと感じました。また、恐竜についても鳥類についても初めて聞く知識ばかりでとても面白く、読み終わってすぐに家族に恐竜・鳥類豆知識を披露してしまうくらいでした。普段はあまりそういう話は...

面白かったです。今風な軽い語り口も、リアリティのある挿絵も良い。誰にでも取っ付きやすく、読みやすい本だと感じました。また、恐竜についても鳥類についても初めて聞く知識ばかりでとても面白く、読み終わってすぐに家族に恐竜・鳥類豆知識を披露してしまうくらいでした。普段はあまりそういう話はしない方なんですが、つい…。恐竜の分類についての知識や、恐竜がどのように暮らしていたのかという議論、現存の鳥類の驚くべき身体機能等、どれもこれもとても興味深かったです。特に鳥類、興味深すぎます。奥付の参考文献から次の読むものを探そうかと思うくらいに刺激を受けました。

Posted byブクログ

2015/09/27

この本は本気で書いているのか、冗談で書いているのか、本当にわからなくなる時がある。時に冗談があることで、すごく読みやすく辛さなんかも一切感じないほどである。 私自身恐竜に関しても鳥に関してもあまりに知らないことが多いので、ついていくことがしんどいところもあったが、この本は絶対に...

この本は本気で書いているのか、冗談で書いているのか、本当にわからなくなる時がある。時に冗談があることで、すごく読みやすく辛さなんかも一切感じないほどである。 私自身恐竜に関しても鳥に関してもあまりに知らないことが多いので、ついていくことがしんどいところもあったが、この本は絶対に面白い。現に私も恐竜や鳥に興味が湧き、本当にもっと本を読んだりして、知りたいと思わされている。

Posted byブクログ

2015/08/22

現代の科学において、鳥類は恐竜から進化してきたことがわかっている。その前提に基いて、鳥類学者である著者が、鳥類学者の観点から恐竜について考察をするというのが本著。 テーマ、内容ももちろんだが、そのユーモアに富んだ文章が読んでいて楽しい。読みやすい科学本というのは貴重だと思う。 ...

現代の科学において、鳥類は恐竜から進化してきたことがわかっている。その前提に基いて、鳥類学者である著者が、鳥類学者の観点から恐竜について考察をするというのが本著。 テーマ、内容ももちろんだが、そのユーモアに富んだ文章が読んでいて楽しい。読みやすい科学本というのは貴重だと思う。 ----- memo 57 なにしろ、恐竜のことはわからないことだれけなのだから、鳥から類推するしかない。このことこそが、この本のテーマであり、ここから先の大前提である。今からでも遅くない、この大前提に賛成できない読者は、庭で飼育しているヤギにこの書籍を食べさせた末に、ヤギ乳でも飲み、健康増進に邁進すればよい。 73 鳥を鳥たらしてめいるのは、なにを隠そう羽毛である。(略)羽毛をもたない鳥は存在しない。 100 翼竜は(略)系統的には鳥や恐竜とはまったく異なるものだ。 253 以前は、生物間の食う食われるの関係を、「食物連鎖」と呼んだ。最近は、「食物網」と呼ぶことが多い。

Posted byブクログ

2015/07/05

久々に学術書を読んで笑ってしまった。恐竜と鳥はかなり近いものだとは知っていたが、学術的にはこれを読むとなるほどわかります。それよりも、脚注が面白すぎる多分同じ年代なんだんろうなぁ

Posted byブクログ

2015/07/02

鳥類が恐竜の子孫、というのはわりと有名なお話。 その祖先と子孫を結びつけた研究を鳥類学者がつづる恐竜学の本・・・なのだが、恐竜の本というよりは恐竜を通し鳥類を知る本という印象。 本当に鳥類から恐竜の生態は紐解けるのか。 鳥類と恐竜、1冊で2つのことが面白く学べる。

Posted byブクログ

2015/06/25

恐竜と鳥類は非常に近しい関係にあるということが最近の恐竜研究からわかってきたということがまずそうなんだ!と驚き。そこから鳥類学者の著者が現在の鳥の生態から、化石からしかわからない恐竜の姿や生活を想像してみようという内容。例えば食生活や生活圏から羽毛恐竜の体色を検討してみたりなど。...

恐竜と鳥類は非常に近しい関係にあるということが最近の恐竜研究からわかってきたということがまずそうなんだ!と驚き。そこから鳥類学者の著者が現在の鳥の生態から、化石からしかわからない恐竜の姿や生活を想像してみようという内容。例えば食生活や生活圏から羽毛恐竜の体色を検討してみたりなど。非常に読みやすい語り口とわかりやすさでとてもおもしろかった!ちょいちょい挟まれるコネタ、脚注もかなり好きです。

Posted byブクログ