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なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか? の商品レビュー

3.3

51件のお客様レビュー

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2018/05/24

すごく面白くて、一気に読んだ。 お金は大事だけど、すべてではないと思っている。 お金自体が価値を持っていて、お金さえあればいいような風潮が好きではない。 お金では買えないものこそ大事にしたいし、 非貨幣消費社会で生きることにとても興味がある。 もう一度、咀嚼しながら読んでまとめる...

すごく面白くて、一気に読んだ。 お金は大事だけど、すべてではないと思っている。 お金自体が価値を持っていて、お金さえあればいいような風潮が好きではない。 お金では買えないものこそ大事にしたいし、 非貨幣消費社会で生きることにとても興味がある。 もう一度、咀嚼しながら読んでまとめる。

Posted byブクログ

2017/08/18

ピカソは美術史上、最も「儲かった」画家 ゴッホが生きている間に売れた絵は1枚に対し ピカソの遺産は7500億 この差はピカソがお金の本質を理解していたからだという。 例えば絵ピカソが絵を販売するときは 多くの画商を呼び、作品の背景や意図を(物語)を解くことで 価値を価格に変え...

ピカソは美術史上、最も「儲かった」画家 ゴッホが生きている間に売れた絵は1枚に対し ピカソの遺産は7500億 この差はピカソがお金の本質を理解していたからだという。 例えば絵ピカソが絵を販売するときは 多くの画商を呼び、作品の背景や意図を(物語)を解くことで 価値を価格に変えていた(マネタイズ) また自分のサインは価値があるため 小切手の受け取り手が換金しないことを知っており、 少額の買い物も小切手を使っていた つまり自分の信用をお金に変える術を熟知していた(キャピタライズ) またワインラベルの絵の対価がワインで支払われたことは 信頼関係があればお金を介さなくても双方の価値を交換することが できることを理解しており、 お金の達人は究極的にはお金を使う必要がないと解く。 以降はお金と信用に関する話。 人々の不安と欲望を背景にマネー経済は 実体経済の8倍以上に膨れ上がり(2006年) お金の発行は益々、信用や価値と乖離しており この信用の拠り所となっている国家の在り方も 不確実になってきている というのは国家以上にグローバル企業が存在感を増しており アップルはアメリカ政府よりも現貯金を保有し、 ユニクロや楽天も国境を越え、自分たちが日本国の一部 などという認識は持っていない。 また世界GDPと企業の売り上げを比べると トップ100に占める企業の割合はウォルマートや シェルを始め40%を企業が占める。 通貨に関してもJALのマイレージを始め 日本国内でも数兆円の市場であると言われている。 そして個人レベルでもウィキリークスのジュリアン・アサンジや SNSを活用した個人間の紐帯が一気に構築されている。 資本主義の行き着く先には お金で臓器でも何でも買える、という倫理の低下の問題がある。 一方でこのお金の鋭利な性質から離れ お金を介さない価値交換回の動きが出始めている 人はつながりと物語にお金を投じる。 ここで鍵となる信用は  信用度=(専門性+確実性+親密度) ÷ 利己心 と表せる つまり信用を築くということは能力と謙虚さのかけ算だと。 そしてこれからの最強の投資先はコミュニティ創造になる。 仕事は遊びであり、事業は価値と信用を創造するゲームにすぎない。 なぜなら人生の目的は生存ではなく創造にあるのだから。 以上、だらだらとアウトラインを書いたが、 要はお金の呪縛から離れ、自分自身の信用を高め、価値創造に軸を移した方が 楽しく生きれるよ、というメッセージだと解釈しました。 そういえばかつてGEがファイナンスで稼いでいたが最近は 製造業としての新たな価値追求をする姿を見るに、 著者の思想はこれからの潮流として説得力がある。 どの章も新たな視座を得られ、味わうように読みました。

Posted byブクログ

2017/04/11

よかった。お金についてうまくまとめてある。しかし、コンサル的な、わかりやすくゴッホピカソから入ってますよ感はあった。それだけ残念。 でもとても勉強になったし、自分の考えを整理する時間になった。すぐ読めるし。これからの展望や、信用について具体的に考えることができた。

Posted byブクログ

2017/03/26

【なぜゴッホは貧乏でピカソは金持ちだったのか】 ・人事に関する書籍ではないが、ビジネスの広がり方を把握するために参考になる部分があるのでPICKUP ・ポイント3つ ①信用=価値 ②世界を把握する三層構造 ③お金の持つ鋭利なメディア性 ■①信用=価値(p.3) &qu...

【なぜゴッホは貧乏でピカソは金持ちだったのか】 ・人事に関する書籍ではないが、ビジネスの広がり方を把握するために参考になる部分があるのでPICKUP ・ポイント3つ ①信用=価値 ②世界を把握する三層構造 ③お金の持つ鋭利なメディア性 ■①信用=価値(p.3) "愛をただ愛とだけ、信頼を信頼とだけ、その他同様に交換できるのだ" ・ピカソはモノを買う時にキャッシュ/現金を使用せず、小切手を使用していた。なぜか? ←彼は有名であり、ピカソのサイン入り小切手を銀行で換金することが考えられなかったためである。 つまり、彼は自分という存在が信用されているがゆえに自分自身に価値があることを知っており、信頼される自分=価値=お金、という"金の本質"を理解していた。 ・上記を踏まえると、たとえbあ人を紹介することなどは、信頼があればビジネスにおいてもそうでなくても「信用(または信頼?)」から生まれていることに私も気づく。その信頼から得た人脈で価値を生むが、その信頼は金では買えない。 ・金は万能ではないことにも気づく ■②世界を把握する三層構造(p.112) ・歴史を振り返ると3つの構造でビジネスや物事が進んでいる  L①国家(ソブリン)の枠  L②企業(グローバルカンパニー)の枠  L③個人間の連帯(NW)の枠   ・ITの浸透により、すでに①、②は価値を失ったと見ることが出来る。(本省では、例えば社内で英語を公用語にした楽天やファストりは①、②を捨てた企業だと言及している) ・信用ある③:人のつながりが今後の"価値"=ビジネスが生まれる場所、となる。人事を担当するうえで、この大枠の考え方を今後のバックボーンとして、戦略を理解する必要があるかもしれないと思う ■③お金の持つ鋭利なメディア性 ・お金というものは、対象が持つ価値を無機化する能力を持っている  L10年かけて作り上げた1億円と、株式公開によって1日で生まれた1億円。どちらも同じ2億円だが、"お金/貨幣"はその意味づけを殺してしまう。   ・人を評価し、報酬に反映することは、このメディア性に人の価値をあてはめているということだと思う。これが資本主義の冷たさ?本書ではマルクスの言葉も紹介されているが、すべての人が信用できるかどうかを判断できたうえで成り立つ世界か? マルクス:"お金のない世界とは、物事を無機化・数値化しないでコミュニケーションが行われ、かつそれが円滑に生産の上昇気流に乗せることが出来る世界観である" ・"お金になる自分の価値"と"お金にできない自分の価値"。どちらもこの先の世界では必要になるように感じる。どうやって両方を磨くか? why dont we struggle to think because nobody may know the answer for this matter yet.... (奥村)

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2015/11/03

所属するコミュニティ(学校や住む地域)だけでなく、志や同じ価値観をもった人がつながりを強く持てる世界となりつつある。お金に対する価値観も変わりつつある。著者は、お金はコミュニケーションツールのひとつだと言い切る。新しい価値観に触れてみてはどうだろう。

Posted byブクログ

2014/11/23

筆者が山口揚平さんなので、解ると思いますが、美術史ではなく、マネー本。ピカソとゴッホはあくまでも序論の摑み。 ただ【資本論】というよりは【幸福論】で、金儲けよりも幸福感に比重を置いて書かれているのが山口さんの真骨頂。明確な主張が感じられるという本ではないのですが、言葉にならない...

筆者が山口揚平さんなので、解ると思いますが、美術史ではなく、マネー本。ピカソとゴッホはあくまでも序論の摑み。 ただ【資本論】というよりは【幸福論】で、金儲けよりも幸福感に比重を置いて書かれているのが山口さんの真骨頂。明確な主張が感じられるという本ではないのですが、言葉にならない漠然とした不安を柔らかに言語化されていてちょっとスッキリするのです。そうか、そうだったんだよ!と膝を叩く。 そんな感じ。

Posted byブクログ

2014/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルにもなっているゴッホが貧乏でピカソが金持ちかの話が一番インパクトがあった。お金は数あるコミュニケーションツールのひとつであり、これからはお金ではなくクレジットを積むことが重要。クレジットが価値を生み、その価値と別の人の価値を交換するようになれば、究極的にはお金が不要になるというのが著者の主張。いかに自らが価値を産み出すかを考えて実行することが重要という点は同感。

Posted byブクログ

2014/02/13

貨幣は貨幣自体に価値があり、ハゲタカファンドが活躍した時代はお金でお金が増えた。 なお、人生はリスクを取るか人に従うか。リスクの取り方は二通り、 OPT other people's time OPM other people's money 実体経済と貨幣...

貨幣は貨幣自体に価値があり、ハゲタカファンドが活躍した時代はお金でお金が増えた。 なお、人生はリスクを取るか人に従うか。リスクの取り方は二通り、 OPT other people's time OPM other people's money 実体経済と貨幣経済が乖離し、バブルがはじける事によって、時代は次のフェーズに移行し、価値がお金を生む時代になった。 その時代では社会貢献が重用しされ、強いコミットメントによるミッションの達成がマネタイズの手段となる。 貨幣は信用によって支えられている。 今まではその信用主体が国家であったが、その枠組が薄れ、今は企業から個人へと移行している。 個人はWeb上で上場している事と同じ。資本主義から信用主義へ。 キャピタライズとは信用を貨幣化すること。 信用を得るには、コミットメントと一貫性のある行動という意味のプリンシプルが大事。短期的な欲は自制する。 信用 = (専門性+コミットメント+親密度) ÷ 利己心 → つまり利己心を小さくすることが近道。 これからは常時接続状態になり、個人の関係でもIRが求められる。 お金は客観的な数値で比較可能なため、背後にあるストーリーや倫理を欠落させてしまう。 価値を有機的なまま流通させるのが有機経済。 自分が主体となり「してあげた感」をなくす。 お金ではなく、信用を創造することが大事。

Posted byブクログ

2014/02/02

「お金」と「価値」「信用」を考え直すきっかけをもらう本。当事者が無意識であっても、評価は積み重なっている。

Posted byブクログ

2015/06/14

お金は数あるコミュニケーションツールのひとつに過ぎない。お金のエネルギーを社会に循環させる習慣を。いかに自分の価値を生み出すかを考えて実行し続けること。 お金を含めた社会の価値観の変化。ソーシャルネットワークとシェアの時代。ついていけるだろうか。

Posted byブクログ