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想像ラジオ の商品レビュー

3.6

348件のお客様レビュー

  1. 5つ

    61

  2. 4つ

    101

  3. 3つ

    92

  4. 2つ

    34

  5. 1つ

    8

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2024/04/22

借り物。お薦めしていただいて。 想像力のない私でも想像することができるチューニングで書かれた鎮魂歌。少しずつ読んだからDJアークの語り以外のところはあまり集中できなかったけれど、それだけでも私の心を鎮めてはくれた。

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2024/02/17

北陸震災直後の、命が消えようとしている人たちに聞こえるラジオの話。 もがくこともなく、さようならと去っていく。 一文が長くて読むのが大変だった。この世界観に入りかめなかった。

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2023/11/01

「想像すれば、聴こえるはず――。文学にしかできないことがある。「文藝」掲載時より口コミで話題を呼び、かつてない大反響を呼んだ、鎮魂と再生の物語。著者16年の沈黙がついに破られる。」 「親しい人の死をどう受け止めるのか。死者の声を聞くことは可能か。そんな重い問いに向き合った物語。...

「想像すれば、聴こえるはず――。文学にしかできないことがある。「文藝」掲載時より口コミで話題を呼び、かつてない大反響を呼んだ、鎮魂と再生の物語。著者16年の沈黙がついに破られる。」 「親しい人の死をどう受け止めるのか。死者の声を聞くことは可能か。そんな重い問いに向き合った物語。想像することの大切さや豊かさが胸に響く。」 「「想像ラジオ」のDJアークはおしゃべりの間に曲を流す。最初の曲はザ・モンキーズの「デイドリーム・ビリーバー」。コリーヌ・ベイリー・レイ「あの日の海」、モーツァルト「レクイエム」、ボブ・マーリー「リデンプション・ソング」ーー。アークの選曲と曲の紹介も味わってほしい。」 『いつか君に出会ってほしい本』田村文著

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2023/04/16

ずっと読みたかったけど、期待値が高すぎたせいかちょっと期待外れな感じに受け止めました。震災を題材にしている小説なので、そういったことがあったという記録の一つという意味では残っていってほしい小説ではあります。しかし、精神世界の話というか、ちょっと非現実的な部分が強くて世界に入ってい...

ずっと読みたかったけど、期待値が高すぎたせいかちょっと期待外れな感じに受け止めました。震災を題材にしている小説なので、そういったことがあったという記録の一つという意味では残っていってほしい小説ではあります。しかし、精神世界の話というか、ちょっと非現実的な部分が強くて世界に入っていきにくかったです。

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2023/02/09

定期的に読む本の一つ 忘れることで精神のバランスを取っている だから私も忘れる しかし忘れ去ることは出来ずに心の中に棘が残っている 何かのきっかけで棘に気付く そしてこの本を読むことで思い出すことがある とても大切な事 今回も連日のニュースで棘に何かが巻き付いた もう一度何かを思...

定期的に読む本の一つ 忘れることで精神のバランスを取っている だから私も忘れる しかし忘れ去ることは出来ずに心の中に棘が残っている 何かのきっかけで棘に気付く そしてこの本を読むことで思い出すことがある とても大切な事 今回も連日のニュースで棘に何かが巻き付いた もう一度何かを思い出す

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2022/07/30

震災から10年以上が過ぎて、壊滅的な街も復興と言う名の元に生まれ変わり、3.11忘れかけている。 亡くなった人達はどんな気持ちで、亡くなる家族、生き残る家族を思ったんだろう。私たちは死者とともに未来へ生きている。DJアークの選曲もジーンとくる。 フィクションでもあり、ノンフィ...

震災から10年以上が過ぎて、壊滅的な街も復興と言う名の元に生まれ変わり、3.11忘れかけている。 亡くなった人達はどんな気持ちで、亡くなる家族、生き残る家族を思ったんだろう。私たちは死者とともに未来へ生きている。DJアークの選曲もジーンとくる。 フィクションでもあり、ノンフィクションでもあるような‥。震災で亡くなった知人に思いを馳せることができた作品。

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2022/04/03

今年も震災の日が巡ってきて、その時に偶然手に取った。 ファンタジーな気もする。感想を固めるのが難しい。 でも、自分や誰かがぼんやり抱えていた思いが少し形になっていたような。 筆者の言葉を借りるならば、 「ゆらゆらした透明な物質がトンネルの中に満ちてた」 震災を直接経験した...

今年も震災の日が巡ってきて、その時に偶然手に取った。 ファンタジーな気もする。感想を固めるのが難しい。 でも、自分や誰かがぼんやり抱えていた思いが少し形になっていたような。 筆者の言葉を借りるならば、 「ゆらゆらした透明な物質がトンネルの中に満ちてた」 震災を直接経験したわけではないから、その苦しみや悲しみを自分ごととして想像できないことに、どこかで罪悪感がある。そんな人はけっこういるのではないか。 そのぼんやりふんわりした澱みが少し救われる気がする。 悲しみがマイクで、スタジオで、マスメディア。 亡くなっても悲しみを持つ余裕が今はない人には声が届かない。 言葉を失って茫然としている時間が、僕らにはどうしても必要だ。 生きている人は前に進め、悲しみを乗り越えろ、みたいな風潮が当たり前だけど、そこに感じる違和感に気づいていなかったなあ。 悲しみと一緒に生きていっていいじゃんね。

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2022/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

草助くんの、死んだら困らないけど、生きてたら困るっていう家族思いの言葉にうるっときた 私は東日本大震災って意識しながら読んだのではなく、一つの小説として読んだから、さらっと読めたのかも もしこれを大震災に重ね合わせて深く読んだなら号泣したのかもしれない 被害者であるアークがあまりにも陽気にラジオを放送するから、感情移入ができなかった でも被害に遭って亡くなった方は意外とそういう方もいるのかな 亡くなっていった人よりも置いていかれた人の方が辛い、困るっていうのはやはり納得

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2022/01/23

チューニング。 声なき声に耳をすます震災文学。 3.11から10年を過ぎる頃になって、なんとなく避けていたものたちをだんだん読めるようになってきました。 震災関連の書籍を全て避けていたわけでなく、むしろ積極的に読んできたほうだとは思うのですが、文芸作品のうち、いくつか「なん...

チューニング。 声なき声に耳をすます震災文学。 3.11から10年を過ぎる頃になって、なんとなく避けていたものたちをだんだん読めるようになってきました。 震災関連の書籍を全て避けていたわけでなく、むしろ積極的に読んできたほうだとは思うのですが、文芸作品のうち、いくつか「なんとなく」避けていたものがあります。本当にただ「なんとなく」。 本書もそのうちの一冊でした。 ああ、こういう本だったのかー。と、少し肩の荷が下りたような気持ちです。

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2021/08/26

読書中の頭の中をなぞるように読んで行けるような作品 文章とラジオの相性の良さ、ゆっくりと受け入れていく気持ちを一緒に感じることが出来る。 2つの存在が揃う、2つの想像が揃った時に人はゆっくり歩み始めるのかな。 僕の選曲じゃないんです。 生きているから困る 生々しく、それでい...

読書中の頭の中をなぞるように読んで行けるような作品 文章とラジオの相性の良さ、ゆっくりと受け入れていく気持ちを一緒に感じることが出来る。 2つの存在が揃う、2つの想像が揃った時に人はゆっくり歩み始めるのかな。 僕の選曲じゃないんです。 生きているから困る 生々しく、それでいてすごく優しい 経験を増す毎にふと思い出すも思います。 説明的なところ、少しあり アークとの関連性に入り込みにくさはあるかも。

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