1,800円以上の注文で送料無料

想像ラジオ の商品レビュー

3.6

349件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    101

  3. 3つ

    92

  4. 2つ

    34

  5. 1つ

    8

レビューを投稿

2019/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

震災の話はおいそれとたやすく感想を書けるようなものではない 途中の津波にのまれているような描写は生々しく怖い

Posted byブクログ

2019/07/08

東日本大震災で亡くなった主人公がDJとなり、空想のラジオ放送をする。面白さが今ひとつわからなかった。

Posted byブクログ

2019/06/25

悲しすぎて受け止められなくて、でも目をそらすことにも罪悪感があった。時間の経過やフィクションだからかもしれないけどこの本なら読める。

Posted byブクログ

2019/03/29

東日本大震災について小説化するのは勇気がいったと思う。 まだ生々しい感情が残っているときに目の前にフィクションを提示されても、受け入れられなかった人も多かった思う。 だけど、この本を読んで一歩を踏み出せた人もいるだろう。 過剰にドラマチックにならないように、あえて軽薄を装った乾...

東日本大震災について小説化するのは勇気がいったと思う。 まだ生々しい感情が残っているときに目の前にフィクションを提示されても、受け入れられなかった人も多かった思う。 だけど、この本を読んで一歩を踏み出せた人もいるだろう。 過剰にドラマチックにならないように、あえて軽薄を装った乾いた文体で、心の中の大切なものをもう一度見つめなおす。 人とつながる時、共感ができるのであればそれでいい。 でも共感できなかったとき、想像できれば…。 彼の気持ちを、彼女の気持ちを、そして自分の気持ちを。 主人公が一番繋がりたかったのは奥さんなのに、奥さんからの反応がない。 その不安。 現実を知って、納得して、次へ進む。 生者も死者も。 私だったら…と思いながら読んでいた時、まさしく私も想像ラジオのリスナーだった。

Posted byブクログ

2019/03/24

最初は想像するラジオって画期的でおもしろい。と思いながら読み始めたが違った。たまたま3月上旬に読んだのでいろいろと考えさせられる話しだった。 死者の声、対話。3.11の津波に対する怒りの描写。 答えはない。考え続けることが大事。 この時期に読めたのはよかった。

Posted byブクログ

2018/11/13

この人はどういうひとなんだろう。 さまざまな3.11論の中で一番しっくりきた。 人々は話す。それに耳を傾ける。相手が死者であっても同じだろう。

Posted byブクログ

2018/10/14

最初の読書が読書会にあわせての斜め読みだったので、再読。 [more] うまく表現できないが、想像力こそ鎮魂であり、その想像力が消えていくときが次に進めるときなのだと思う。 この物語でイタコ役を引き受けたのは誰なのだろうか。 主人公なのか、(作品の中に登場する)書き手なのか、それ...

最初の読書が読書会にあわせての斜め読みだったので、再読。 [more] うまく表現できないが、想像力こそ鎮魂であり、その想像力が消えていくときが次に進めるときなのだと思う。 この物語でイタコ役を引き受けたのは誰なのだろうか。 主人公なのか、(作品の中に登場する)書き手なのか、それとも作者なのか。 たぶんイタコ役はだれでもなく、想像力を持つものすべての人(読者)なのだろう。 この作品の批評にあざとい手法とか批判が多いのは承知しているが、この作品は今この時しか書けない作品だとも思う。だから、批判には当たらない。 想像力こそなににおいても僕らの力なのだ。それがこの本の意義。 好著です。 処分日2014/09/20

Posted byブクログ

2018/02/14

リデンプション・ソングが流れる。僕は鎮魂歌ではなく「希望」を歌うこの曲が好きだった。この作品を読了し鎮魂歌としてのこの曲を受け入れるようになった。もちろん想像力が飛躍的に増したわけでは無いが、誰かの声を聞こうとする意識が少し増えた。♪一緒に歌ってくれ、自由の歌!俺が歌ってきたのは...

リデンプション・ソングが流れる。僕は鎮魂歌ではなく「希望」を歌うこの曲が好きだった。この作品を読了し鎮魂歌としてのこの曲を受け入れるようになった。もちろん想像力が飛躍的に増したわけでは無いが、誰かの声を聞こうとする意識が少し増えた。♪一緒に歌ってくれ、自由の歌!俺が歌ってきたのはすべて、自由を取り戻す歌

Posted byブクログ

2017/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

対談番組でこの本をどうやって書いたのか、というのを ちらっと語っていたのを見て、 これは読んだ方がよいかもなあっと思って手にとる。 震災に際して、「ことば」を仕事にしている人間として、 書かねばならないことがあるはずだ、という強い想い。 小説でしかかけないこと、伝えられないことはなんだ、と 必死で考えてでてきた作品なのかなあっと。 あのときあまりの現実の大きさに、言葉を失った人は多かったはず。だれもが自分の無力さに茫然自失だった。 でもこの無力さは、きっといつだって生きている私たちが抱えているものなんだと思う。 想像ラジオ。 全ては想像だ。あの日突然に日常を断ち切られた人が 木の上でひたすらにしゃべっている。 聞こえる人、聞こえない人。 聞こうとする人、否定する人。 ただひたすらに想像ラジオの話だけでもかけたのだろうけれど、 そーゆーものへのいろんな人の意見を 車の中で語らせたのは、わかっている、わかっていて書いているんだってことをいいたかったのかなーっと。 あまりに多くの人の命が一時に失われて、 悲しむにしても、受け入れるにしても、その突然さに 生き残った側も死んでしまった側も きっとどうしていいのかわからないんじゃないか。 悲劇の大きさになんなんだこれ、と思うけれど、 どんなに多くの死がそこにあったとしても、 それはひとつひとつ別の死であり別れであり悲しみで、 震災とひとくくりでまとめることはできないし、 けれど、不意にとある人の日常に訪れる突然の別れと 結局は同じことなのだろう。 あの日、あの時の悲劇は きっといつでも、だれにでも訪れる。 それはとても怖くて、やっぱりあの日と同じように無力感しか湧かない。 でも、その無力感を抱えてこれからも生きていくしかないんだから、 だから本を読む。

Posted byブクログ

2017/10/30

想像ラジオ、着想は面白い。悲壮感なく読めたけど、それが返って今ひとつ刺さらなかったのかも。ただ、震災のことを改めて考えるキッカケにはなるかな。

Posted byブクログ