ガソリン生活 の商品レビュー
わたしのすきな伊坂さん系(^o^)! 読みはじめて2ページで自分の車のことがすごく愛しくなる。 車が主人公で、車同士の情報交換により人間には知り得ない事実をドンドン掴んでいくから、車は事件の真相を知っているのに人間は知らないという謎の展開。 登場人物が皆魅力的だし、伏線回収が鮮や...
わたしのすきな伊坂さん系(^o^)! 読みはじめて2ページで自分の車のことがすごく愛しくなる。 車が主人公で、車同士の情報交換により人間には知り得ない事実をドンドン掴んでいくから、車は事件の真相を知っているのに人間は知らないという謎の展開。 登場人物が皆魅力的だし、伏線回収が鮮やかすぎるし、伊坂さんらしさ満載で本当に楽しかった! 車たちの性格もかわいい。持ち主大好き、車同士思いやりの気持ちがある、貨物列車を尊敬。人間のことわざ等を車風にアレンジしているのが面白い。特に車たちで嘘つきあってるシーンの「国産車のふりをしているが、実はフェラーリだ」「ワイパーが5本ある」「リッター50キロ走る」発言は笑った。可愛すぎ。 ただ、大筋のストーリーはダイアナ妃が好きで元ネタを結構知っていたので少し物足りなかった。まあ、レアなパターンだけど。 あと関係ないけどwikiみてたら伊坂さんは「息子とよく口喧嘩をする」というようなことが書いてあって、享みたいな息子さんと伊坂さんが言い合いしてたら面白いなって思った。
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自分の車に愛着がわきます。今日はどんな話をしているのだろうか(笑) 相変わらず井坂作品はキャラ立ちが素晴らしいと思います。最後はジーンときました。
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初期の頃の伊坂さんの雰囲気があって、とても良かった。 車目線で進むお話。 登場人物がチャーミング。 アヒルと鴨、チルドレンとか好きな人なら特におすすめ。
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語り手がクルマという斬新なお話。 運転好きな私にはすごくおもしろかったしエピローグに泣けた。 今まで乗ってきたクルマのことを思い出した。これからも大事に乗ろう。 オー!ファーザーの由紀夫くんが出てきたのも嬉しかった。
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ちょうど3年前に20年乗った愛車ローバー・ミニを手放した。後にも先にも自分名義の車はそれだけ。うんとお気に入りで、うんと手をかけたんだけど、後年はマイカー通勤を自粛していたし、あまり乗ってやれなかった。引き取られて行くときは辛く、もう車は持たないつもりでいる。この本では、世の中す...
ちょうど3年前に20年乗った愛車ローバー・ミニを手放した。後にも先にも自分名義の車はそれだけ。うんとお気に入りで、うんと手をかけたんだけど、後年はマイカー通勤を自粛していたし、あまり乗ってやれなかった。引き取られて行くときは辛く、もう車は持たないつもりでいる。この本では、世の中すべての車に人格を与え、車同士では語ることができる。移動距離、取扱いの丁重さ、車体の洗浄などすべて人間に依存するから、オーナー次第で車の幸福度が決まる。主人公の緑色のデミオは、亨がこましゃくれてるけど、まあフツーの家庭で可愛がられている大衆車。それでも、けっこうな事件に遭遇するのだ。そうか、車同士でコミュニケーションとるなら相当な情報通になる。視点が面白い。そして、エピローグも幸せな気持ちにしてくれた。
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(2013.12.14読了) 25年も前に買った車をいまだに大切にしている私としては、車に対して並々ならぬ思い入れがありますが、車とその持ち主が会話するという発想はしても、道路を行きかう車どうしが会話するとは…、なんとユニークな発想。 そんなありえない前提でありながらも物語のリア...
(2013.12.14読了) 25年も前に買った車をいまだに大切にしている私としては、車に対して並々ならぬ思い入れがありますが、車とその持ち主が会話するという発想はしても、道路を行きかう車どうしが会話するとは…、なんとユニークな発想。 そんなありえない前提でありながらも物語のリアリティが破綻することはありません。 十分に楽しめました!
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図書館で借りたもの。 車【望月家の緑デミ】の目線で話が進むのがおもしろい。うちの車も隣の車と話したりしてるのかな、と、思うようになってしまった(笑) 伏線回収が見事すぎる。 そしてなんと言っても、エピローグがすごく好き! 『やあ、ザッパ、ひさしぶり』
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
望月家の自家用車、緑デミの目線で語られる、小さな事件簿。 車の気持ち(?)がなかなか面白く読めた。 ラスト、中古車として戻ってきた時には、なんともホッコリした。
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「やぁ、緑のデミオ」 ー黒アテンザ 望月家の愛車は緑のデミオ。 ある日、望月家の長男がある女性を車に乗せたことから物語は始まる。元女優とパパラッチの追走事故、タンクローリーみたいな男、弟のいじめ問題、様々な問題に望月家と緑のデミオは巻き込まれていく。 車が語り部となって物...
「やぁ、緑のデミオ」 ー黒アテンザ 望月家の愛車は緑のデミオ。 ある日、望月家の長男がある女性を車に乗せたことから物語は始まる。元女優とパパラッチの追走事故、タンクローリーみたいな男、弟のいじめ問題、様々な問題に望月家と緑のデミオは巻き込まれていく。 車が語り部となって物語は進むのだが… 車の気持ちをよく理解されている。笑 車ならではの台詞、「開いたボンネットが塞がらない」や「違和感があるね」に対し「半ドアか?」の応え。また「驚きのあまり、ヘッドライトを見開きたくなる」などといったユニークな表現や台詞はとても斬新で面白かったです。 個人的に最後の終わり方は大好きでした。
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実のところ、日々、車同士は排出ガスの届く距離で会話している。そんな設定の話と読んで、カーズや機関車トーマスの世界を想像してしまったのが、私の浅はかさ。 やはり伊坂幸太郎、そんなおとぎ話の世界ではありませんでした。 物語の語り手は、確かにクルマ。 でも、人間は他人が聴いてないと思...
実のところ、日々、車同士は排出ガスの届く距離で会話している。そんな設定の話と読んで、カーズや機関車トーマスの世界を想像してしまったのが、私の浅はかさ。 やはり伊坂幸太郎、そんなおとぎ話の世界ではありませんでした。 物語の語り手は、確かにクルマ。 でも、人間は他人が聴いてないと思うと、実によくしゃべる。そして、クルマたちは、実に細かく人間のことを観察している。さらに、同僚?(クルマ)達との情報交換は実に活発に行われている。 ということで、クルマによって語られるのは、人間社会のスリリングな出来事。 ダブル主演の少年とクルマが物語をかたっていく中で、時々クルマが入り込めない世界、人間がうかがい知ることができない世界が意識的に使われ、それがまた効果的に働き、物語に想像の余地を作っていく。 そして、最終章までに、きっちりと拡げた物語を習属していくのは、いつもの見事さ。 いや、単純なクルマの物語と思ってしまって、すみませんでした。
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