ガソリン生活 の商品レビュー
物語の語り手は、なんと車!街中を走る車同士のユーモアに溢れた会話と伊坂作品らしい~個性的なキャラで愛すべき家族の楽しいエピソードを綴った長編家族小説。大学生の望月は、追われている女優の翠を偶然車にのせる事に。しかーし翌日翠はなんと事故死??疑問を感じた望月は、知り合いになった芸能...
物語の語り手は、なんと車!街中を走る車同士のユーモアに溢れた会話と伊坂作品らしい~個性的なキャラで愛すべき家族の楽しいエピソードを綴った長編家族小説。大学生の望月は、追われている女優の翠を偶然車にのせる事に。しかーし翌日翠はなんと事故死??疑問を感じた望月は、知り合いになった芸能記者とともに真相解明に動き出す。そして望月一家全員を巻き込んだドタバタ劇のはじまりはじまり~。特徴は、事故死に対する小さな矛盾を、行き来する車同士が見た真実を少しずつ拾っていく事で解明していく点かな。そして集めた点を線へ展開する存在が最後の最後に明らかに。。最後まで飽きさせない工夫はさすがです〜。
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2016/03 緑色の新緑のなかをドライブした日を思い出した。 顔が見えない人が沢山出てくるなあと思っていたけどそれは、車からみた視点だからで だからこそ幸せに満ちてでも無機質で終わりある世界のひんやりした感触で くさくさしたらまた読もう。
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発売当初に購入したものの、ずっと読まずに置いてあったのを読破。 やはり伊坂幸太郎作品の目線は面白い。 今回は車。 私自身は免許も持ってないけれど、車が好きな人はより一層楽しめる作品なのかもしれない。 昔から人形とか大好きで、モノにも生命が宿るではないけれど、そのようなことをなんと...
発売当初に購入したものの、ずっと読まずに置いてあったのを読破。 やはり伊坂幸太郎作品の目線は面白い。 今回は車。 私自身は免許も持ってないけれど、車が好きな人はより一層楽しめる作品なのかもしれない。 昔から人形とか大好きで、モノにも生命が宿るではないけれど、そのようなことをなんとなく信じていた私にとっては、非常に楽しめる作品だった。 モノを「モノ」で終わらせるのではなく、大切にしていきたいなと思った。 最後は特にほっこりだけど、作品全体を通してほっこりする作品だった。
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すごい楽しかった。終わり方も秀逸。もだえる。 緑デミかわいいいい!続編もほんとに読みたい・・・・・! 触発されてマイカーの洗車に行きました。笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
車同士が会話して社会事情について情報交換をしているーー!? 人間が知らないことも車社会では噂になっている、なんてこともあるかもしれない。総ての物に魂が宿っているという仏教の考え方が浸透した我が国だからこそ生まれた物語なのかも。次々起こる事件を車目線ですっきり解決してくれる。事件のパターンとかは伊坂さんらしいものだったが、今までにない設定が斬新だった。そして緑デミの次に活躍した亨、彼の聡明さがもう。最高。 開いたボンネットが塞がらない、カー・オブ・ザ・イヤーならぬパーソン・オブ・ザ・イヤー、本当上手いこと言うよなあ。 今後車を乗り換えるとき、このお話を思い出して切ない気持ちになりそう。車持ってないけど。 オー!ファーザー!の由紀夫ファミリーや、残り全部バケーションのエピソードが出てきたりするあたりに、伊坂さんはたいそうサービス精神が旺盛な方なんだろうなあ、これが読者の心を掴んで離さない理由の中の一つなんだなと感じる。 エピローグでは最初そこに緑デミがいないことに、ああ緑デミは望月家についてどんな引き継ぎをしたんだろうと切ない気持ちで胸がいっぱいになったけど、『やあ、ザッパ、ひさしぶり』。翠ちゃんが聞いたその言葉にちょっとうるっときた。
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爽やかで、ドタバタしながら次々に伏線が回収されてめでたしめでたしとなるところが面白かった。 車視点の小説って新鮮。
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2015*9*23 読み終わるまでなかなかの時間がかかった。望月家の雰囲気は好き!けど…人間の嫌な部分が車目線で書かれててグサグサ。
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車が語りの物語。こんなの初めて。興奮したらワイパーが動く、とか、いろんな気持ちが車なりに表現されているのがクスッと笑えます。望月家のキャラクターもなかなか強烈で、家族を取り巻くドタバタな事件が最後一つにまとまっていく様は、伊坂節で気持ち良かったです。ただ、ハードカバーを持ち歩いた...
車が語りの物語。こんなの初めて。興奮したらワイパーが動く、とか、いろんな気持ちが車なりに表現されているのがクスッと笑えます。望月家のキャラクターもなかなか強烈で、家族を取り巻くドタバタな事件が最後一つにまとまっていく様は、伊坂節で気持ち良かったです。ただ、ハードカバーを持ち歩いたので、読むのに時間がかかっちゃいました。最後は予想してましたが、胸がいっぱいで嬉しくなりました。
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伊坂さんらしい、家族を大切にするあたたかいミステリーでした。 個性豊かなたくさんの車たちが登場して、楽しい。主人公?の緑デミオが可愛くて、応援しながら読みました。ラストは、伊坂さんらしい優しい終わり方。 じんわりあたたまりました。ありがとう。
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車が意識を持つという不思議な設定も違和感なく楽しめた。参考文献を見てフランクザッパが実在の人物なのに驚いた。
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