1,800円以上の注文で送料無料

ガソリン生活 の商品レビュー

4

512件のお客様レビュー

  1. 5つ

    131

  2. 4つ

    204

  3. 3つ

    113

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2013/04/21

マツダのデミオ(緑デミ)が語り手となり、オーナーの望月家が巻き込まれる一連の事件を綴ったもの。 もしも車たちに人間のように人格があったら?という設定が、どこかで聞いたような話と思いつつ、ほのぼのと楽しかった。 隣家の古株カローラ「ザッパ」とのやり取り、望月家の面々も楽しい。 ミス...

マツダのデミオ(緑デミ)が語り手となり、オーナーの望月家が巻き込まれる一連の事件を綴ったもの。 もしも車たちに人間のように人格があったら?という設定が、どこかで聞いたような話と思いつつ、ほのぼのと楽しかった。 隣家の古株カローラ「ザッパ」とのやり取り、望月家の面々も楽しい。 ミステリファンには、やや物足りないかもしれないが、車への愛が感じられて微笑ましい気持ちになる。 読んだあとは、誰もがきっと歴代の車たちを思い返すことになるだろう。

Posted byブクログ

2013/04/19

車が語り手!ということで読んでみました。「きゃー!かわいいー!」って感想です。きゃっきゃしてるお母さんも、グッドマン(免許取りたて)な長男も、思春期な長女も、賢い次男もかわいいです!もちろん語り手である緑のデミオもとってもかわいいんです。 そんな一家に迫る不穏な空気……途中目を覆...

車が語り手!ということで読んでみました。「きゃー!かわいいー!」って感想です。きゃっきゃしてるお母さんも、グッドマン(免許取りたて)な長男も、思春期な長女も、賢い次男もかわいいです!もちろん語り手である緑のデミオもとってもかわいいんです。 そんな一家に迫る不穏な空気……途中目を覆いたくなるシーンもあったけれど、やっぱりなんとかなるんです。「あなたが助けに来ましたか!」と思わずにやけます。 なんとも後味の良い、さわやかなラストを迎えます。変化していく暮らしの中で、それでも「変わらない」と笑える幸せ。道行く車たちに声をかけたくなる作品でした。

Posted byブクログ

2013/04/18

伊坂幸太郎版カーズ。ほのぼの家族小説です。 爽やかな読後感ですが、素直すぎて、ちょっと拍子抜け笑 うちの車も、今どうしているのかなぁ

Posted byブクログ

2013/04/18

とある一般家庭の自家用車が主人公の小説。開いたボンネットがふさがらないなどの、車目線の感情表現が面白いだけでなく、伊坂さんの気のきいたセリフまわしも健在。 ミステリィとしては若干物足りなかったけど、ほんのり暖かくなる素敵な小説だった。

Posted byブクログ

2013/04/17

この本の語り手はクルマ。緑のデミオが主人公。お隣のカローラと語り,すれ違うクルマと情報交換をし,町を走る様々な車たちとおしゃべりをする。Low,Drive,Parkingと,クルマのシフトチェンジになぞらえ,進んでいく三章構成も心地良い。デミオの持ち主家族―のんきな長男・大人びた...

この本の語り手はクルマ。緑のデミオが主人公。お隣のカローラと語り,すれ違うクルマと情報交換をし,町を走る様々な車たちとおしゃべりをする。Low,Drive,Parkingと,クルマのシフトチェンジになぞらえ,進んでいく三章構成も心地良い。デミオの持ち主家族―のんきな長男・大人びた弟…と個性的なキャラが揃った家族の暖かいエピソード。その家族が巻き込まれるトラブル。車目線で語られる、ほのぼのユーモア・ミステリー。読んだ後、自分の車が愛おしくなります

Posted byブクログ

2013/04/16

車が一人称の変わった小説。 終わり方も含めてジブリ映画(トトロやぽにょ)を見る感覚に似てる。 ほのぼのしてて最後はほんわか。ひなたにいる感じ。

Posted byブクログ

2013/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回の物語はなんと車目線で描かれています。 緑のデミオのほのぼのとした語り口で緩急をつけながらテンポ良く進んでいきます。 車同士が会話していたり、おまじないのような噂が出てきたり。 自動車世界でのヒエラルキーがあったり、何故かガンダムネタが挟まれていたりと設定の妙が効いていて、自動車の世界を覗き見ているようでニヤニヤしてしまいます。 伏線回収は言わずもがなですね。 他作品とのリンクもあり、ここでもニヤリとしてしまいました。 読後感もすこぶる良くてお勧めです。 愛車にぼやかれないように可愛がってあげようと思いました(笑)

Posted byブクログ

2013/04/15

「本小説は車が語り手です」 帯にある通り、語り手は望月家の緑のデミオ。それだけでも楽しいのに、車達がもうしゃべることしゃべること。 読み進めると、本当に会話しているんじゃね?って思えるほどリアル。 「え?そうなん?」って突っ込みながらも楽しく読了しますた。 デミオ達の言い回しが面...

「本小説は車が語り手です」 帯にある通り、語り手は望月家の緑のデミオ。それだけでも楽しいのに、車達がもうしゃべることしゃべること。 読み進めると、本当に会話しているんじゃね?って思えるほどリアル。 「え?そうなん?」って突っ込みながらも楽しく読了しますた。 デミオ達の言い回しが面白くて、特に「ガルウイングドアの気分」がツボ。なんじゃそりゃ、と思いつつ爆笑。 さすがです、伊坂さん。 で、肝心のストーリーは、ライトなミステリーです。ピンチな場面もなんか笑える。そして望月家の面々も魅力的。特に亨!ホンマに小学生かよ、ってくらい冷静で策略者。いいねぇ。 プロローグまで読むと、まったり幸せな気分になる事間違いなしです。そして、車を運転する方は愛車が愛おしくなるはず。うーん、次の休みには洗車しようかな。

Posted byブクログ

2013/07/21

緑色のデミオが主人公で、デミオが見聞きしたことで物語が進展していくという手法は斬新だし面白いと思いましたが、中盤、少し退屈に感じました。 登場する車はどれも性格がかわいくて、車同士のやり取りも楽しかったです。

Posted byブクログ

2013/04/13

新聞で連載していた時にもぽつぽつと心に残る表現や章があったのですが、あらためて単行本で加筆修正されたものを読むといい作品だったなあと思います。ゴールデンスランバー以降のテーマである『情報は鵜呑みにするな』を表現しています。悪魔を憐れむ歌の歌詞みたいな作品でもあるかなと。ただ、伊坂...

新聞で連載していた時にもぽつぽつと心に残る表現や章があったのですが、あらためて単行本で加筆修正されたものを読むといい作品だったなあと思います。ゴールデンスランバー以降のテーマである『情報は鵜呑みにするな』を表現しています。悪魔を憐れむ歌の歌詞みたいな作品でもあるかなと。ただ、伊坂作品で多く登場するどうしようもなガキどもや若者、DV夫などに正直辟易してしまったところも・・・。

Posted byブクログ