ガソリン生活 の商品レビュー
とある家族とその家族の自家用車を取り巻く、…いやむしろ、その自家用車である緑デミ(緑色のデミオ)目線で進んでいくストーリー。車同士の会話という設定が斬新、ユーモアあふれる表現が随所に見られ、伊坂ワールド全開で楽しかった!伊坂好きにはもちろん、伊坂さん読んだことない方にもオススメの...
とある家族とその家族の自家用車を取り巻く、…いやむしろ、その自家用車である緑デミ(緑色のデミオ)目線で進んでいくストーリー。車同士の会話という設定が斬新、ユーモアあふれる表現が随所に見られ、伊坂ワールド全開で楽しかった!伊坂好きにはもちろん、伊坂さん読んだことない方にもオススメの1冊です。
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自動車の擬人化小説。 「望月家」の愛車デミオが一家の巻き込まれた事件にやきもきしながら謎を究明・・・いや究明しても伝えようもないんですが。 なんていうか、自動車に非常に愛着がもてますね。読んでいると。考えてみたら自動車側で「悪人」って描かれてなかったな。みんななんとなくのんびり...
自動車の擬人化小説。 「望月家」の愛車デミオが一家の巻き込まれた事件にやきもきしながら謎を究明・・・いや究明しても伝えようもないんですが。 なんていうか、自動車に非常に愛着がもてますね。読んでいると。考えてみたら自動車側で「悪人」って描かれてなかったな。みんななんとなくのんびりほんわかして。デミオくんにしても大変な事件に巻き込まれていてもどこかとぼけているようで愛らしい。 ハラハラしたりドキドキしたり、笑ったり泣いたり、謎もほどよくありつつ、それでいてハートフルさもあるオールインワンな一冊。
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ついに車がしゃべりだしたか!? 最初はちょっと引いて読んでいましたが、 最終的には涙してしまいました。 そういえば「マリアビートル」の時、やたらと機関車トーマスを比喩に出していたなぁ。 小さい頃に父親が乗っていた赤いセリカや、 大学時代に免許とって、30万で買った赤いヴィヴ...
ついに車がしゃべりだしたか!? 最初はちょっと引いて読んでいましたが、 最終的には涙してしまいました。 そういえば「マリアビートル」の時、やたらと機関車トーマスを比喩に出していたなぁ。 小さい頃に父親が乗っていた赤いセリカや、 大学時代に免許とって、30万で買った赤いヴィヴィオ。 社会人になって初ボーナスを頭金に購入した白いストリーム。 彼らは今どうしてるんだろうなぁ。。。 とふと思いました。 今乗っている青いイストに末永く、そして大切に乗っていたいと感じました。
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なんと語り手が車だって。と言ったら息子が高校の図書館で借りてきてくれた。車の視線というので、車内や車の周囲での会話しか彼らは語れない。でも侮るなかれ、車同士のネットワークから得られる情報も侮れない。破綻なくストーリーは進んでいく。これはシリーズ化するのかと思ったら、最終章を読むと...
なんと語り手が車だって。と言ったら息子が高校の図書館で借りてきてくれた。車の視線というので、車内や車の周囲での会話しか彼らは語れない。でも侮るなかれ、車同士のネットワークから得られる情報も侮れない。破綻なくストーリーは進んでいく。これはシリーズ化するのかと思ったら、最終章を読むとそうでもないのかな~。
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車視点というのは面白いな、と思ったが結局は傍観者でいるしかなくもどかしかった。伊坂さんには珍しいエピローグがあったのは新鮮。車事情を全く知らないので、ああいうことが実際に起こり得るのなのだろうか。どちらにせよ緑デミとザッパのコンビが好きなのでまた並んで良かった。
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〇緑デミ 主人公。緑色のデミオ。 望月家の愛車。 〇ザッパ 望月家の隣に住む細見氏の愛車。白のカローラGT。 細見氏はフランク・ザッパのファン。 ナンバープレート38。 〇車社会の常識 車輪の数に比例して高度な知性を備える。 電車は尊敬の的、畏怖すべき存在。 自転車やバイクに話し...
〇緑デミ 主人公。緑色のデミオ。 望月家の愛車。 〇ザッパ 望月家の隣に住む細見氏の愛車。白のカローラGT。 細見氏はフランク・ザッパのファン。 ナンバープレート38。 〇車社会の常識 車輪の数に比例して高度な知性を備える。 電車は尊敬の的、畏怖すべき存在。 自転車やバイクに話しかけても、返事は聞き取れない。 そんな訳で、車目線でミステリーを綴っている。 ダイアナ妃の事故とその噂の扱い方は、 ゴールデンスランバーを思い起こす。 それにしても緑色のデミオを見かけたら、 ついつい話しかけてしまいそうだ。
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車たちが語る物語。車が語る、いわゆる擬人化ではあるけれど。なにかしら行動を起こすわけではなくただ語るしかできない、あくまでも行動するのは人間であるところはリアリティ、なのかも。これを読み終えると、車がいとおしくなってしまうはず。 しゃれた会話と魅力的なキャラクター、そして数々の事...
車たちが語る物語。車が語る、いわゆる擬人化ではあるけれど。なにかしら行動を起こすわけではなくただ語るしかできない、あくまでも行動するのは人間であるところはリアリティ、なのかも。これを読み終えると、車がいとおしくなってしまうはず。 しゃれた会話と魅力的なキャラクター、そして数々の事件。それらが綺麗に繋がっていくのは読んでいて気持ちがいいなあ。随所でくすりと笑えて、ラストではほんわかできる一作です。 細見氏いいなあ……「別冊護身術」を読んでみたくなりました(笑)。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公は緑のデミオ。車同士の会話に出てくるクルマ目線の表現が楽しい。 持ち主一家が巻き込まれる事件が気持ちよく回収されて、ほのぼの感のあるファミリー・ドラマだった。 伊坂作品らしく他の著作からの人物やエピソードのからみ、また、フランク・ザッパ、ガンダム、ミスター・タンクローリー(激突)などの遊びは、気づかないものもまだありそう。 13-66
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☆3、5。車達の会話や発するフレーズ、エピローグ等は大好きなんだけど、トガリに関しては「そんなうまくいくかいっ!」とツッコミまくってしまった…デミオやザッパが頑張ったので☆3、5!
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車の視点で話が進められ、ナゾが解決していくので新鮮な感じでした。 クルマの免許を持っていないのに、どこかクルマに乗って出かけたい気分になりました。望月家の人々が、その後どうなったのか…エピローグも良かったです( ^ω^ )
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