私の家では何も起こらない の商品レビュー
昔読んでから本棚で眠ってたから、夏だしホラーだしで読んでみた。 そうしたらびっくり初版で2013年のものだった、中学生の頃に読んだのね。 徐々に繋がっていくお話が素敵。 私の中での幽霊の考え方ってこの本を読んで自分の中に落とし込んでたんだって答え合わせが出来た。
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様々な生者や死者の視点でこの幽霊屋敷での出来事が語られる。繋がった部分もあり、語り手の順番が面白い。幽霊は思い出のようなもの。 特に壜に入ったものや、アップルパイの中身など、サラッと出てくるのがより不気味で良かった。 自分の受け止められる以上のものを受け取ってしまった時、それ...
様々な生者や死者の視点でこの幽霊屋敷での出来事が語られる。繋がった部分もあり、語り手の順番が面白い。幽霊は思い出のようなもの。 特に壜に入ったものや、アップルパイの中身など、サラッと出てくるのがより不気味で良かった。 自分の受け止められる以上のものを受け取ってしまった時、それを持ち続けられる人間はそうはいない。p108
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何となく読み進められ、気づいたら、読み終わってしまい、最後は面白かったなーと思える不思議な感じの作品。
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いわゆる幽霊屋敷を舞台にしたホラー小説。丘の上に立つ屋敷に纏わる怪談を様々な人物の視点から描いている。 幽霊屋敷といっても捉え方は様々ということがよくわかる。恐怖に立ちすくむ人もいれば嬉々として乗り込む人もいる。そしてそこに纏わる人々も様々。幽霊屋敷ハンター、そこに潜む幽霊、...
いわゆる幽霊屋敷を舞台にしたホラー小説。丘の上に立つ屋敷に纏わる怪談を様々な人物の視点から描いている。 幽霊屋敷といっても捉え方は様々ということがよくわかる。恐怖に立ちすくむ人もいれば嬉々として乗り込む人もいる。そしてそこに纏わる人々も様々。幽霊屋敷ハンター、そこに潜む幽霊、屋敷の買い手、屋敷の修繕者などなど。 ものは捉え方、考え方というが、「生きている人間のほうがあくどいこともするし、よっぽど怖い。幽霊なんてかわいいものよ」「生者の世界では悲惨なことでも狂気でもなんでも起きる。それに比べ、死者はただ佇んでいるだけ。だから私の家では決して何も起こらない」といった内容も出てくるが、これも確かに一つの考え方だなと思う。
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恩田作品は基本的に読む。 少し怖くて、少し不思議。 俗に幽霊屋敷と呼ばれる屋敷のお話。 ジャンル的にホラーなのだろうけど、恐怖を感じるタイプのものではなく、どこかユーモラス。 短編として読めるけど、連作として最後まで読むとパズルがはまっていく。 相変わらず途中で...
恩田作品は基本的に読む。 少し怖くて、少し不思議。 俗に幽霊屋敷と呼ばれる屋敷のお話。 ジャンル的にホラーなのだろうけど、恐怖を感じるタイプのものではなく、どこかユーモラス。 短編として読めるけど、連作として最後まで読むとパズルがはまっていく。 相変わらず途中で「ん?」と謎が湧いては解かれ、解かれては謎が現れ、最後の方でバタバタバタバタっと店じまいされる。 不思議な魅力のある作品。
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恩田陸の作品では度々死者、幽霊が登場する。今回は丘の上の家が死者、幽霊が多く存在する場として描かれた。様々な視点から家を通して物語が展開していく様子が面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ゴーストハント5」を読んで以来屋敷系ホラーを探していて辿り着いた本作、もう最高。 直球ものから幻想もの、ほのぼのものまでバラエティに富んだ内容が嬉しい。 各話のつながりがパズルを嵌めていくようで読んでいて愉しい。 文庫版あとがきがこれまた屋敷系ホラーのガイドのようで参考になる。 大満足です。
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ホラーは苦手ですが、綺麗なホラーでした。 世界観が不思議で終始ホワホワした変な気分のまま最後まで読みましたが、読了感はとても満足。 人の記憶に残らなければ幽霊にすらなれない。 霊とは怖いだけじゃないのかもしれないと一瞬だけ思えた1冊。でも一瞬だけ、やっぱ幽霊は怖い。
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初のホラー小説でした。 とても綺麗な(?)ホラーでした。 怖いと言うよりも、少しワクワクさせられました。
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まだまだ残暑が厳しい今日この頃、これもやはり、個人的・ホラー特集の一環。今年はもうこれで最後くらいかな。でもさすが恩田陸。一つの家をめぐる連作短編集だけど、なかなかにドキドキしながら読めました。そんな怖いものでもなく、ゾクゾクする感じはほとんどなかったけど。
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