私の家では何も起こらない の商品レビュー
20160223 ある幽霊屋敷が舞台のお話。 本当に怖いのは幽霊じゃない。人間だ。 そこに納得。 話自体はそこまで面白くない
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ある一つのいわゆる幽霊屋敷が舞台で、何があってもおかしくない風情の漂う家での出来事の短編。一部の話で1人とか2人とかがが淡々と語っていく形式だったのは良かったです。あと大工さんの話はすごく良かった。それまではすごく怖かったけれどあれは怖くなかったです。幽霊は恥ずかしくて普段は隠れ...
ある一つのいわゆる幽霊屋敷が舞台で、何があってもおかしくない風情の漂う家での出来事の短編。一部の話で1人とか2人とかがが淡々と語っていく形式だったのは良かったです。あと大工さんの話はすごく良かった。それまではすごく怖かったけれどあれは怖くなかったです。幽霊は恥ずかしくて普段は隠れてるとか、どこの家だって幽霊屋敷だとか、そういう考え方いいなあって思いました。
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ある家にまつわるお話。 何ともいえない後味の悪さが余計に恐怖をあおります。 が、最後にはこの恐怖もすくいあげて、ちょっぴりほっとさせてくれるところは、さすが恩田さんです。 怖い話は苦手だけど、これに救われたくて、ついつい手が伸びてしまう本です。
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再読。幽霊屋敷の連作短編集。それぞれのつながり方と配置が絶妙。どれもコワサは最大級なのだが、なぜだか幽霊そのものにはコワサを感じない。やっぱり幽霊になる前の人間のほうがコワイんだな。そんな中で「俺と彼らと彼女たち」の、幽霊オールスター総出演で悪徳不動産業者をやっつけちゃうユーモアたっぷりなお話が、全体によいアクセントを与えていて好き。恩田さんが自身の読書歴をたっぷり注ぎ込んでいるらしいのだが、このジャンルをほとんど読まないので、その仕掛けに気づけないのがザンネン。
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『私の家では何も起こらない』 伯母の住んでいた家を購入した女性。その女性の家を幽霊屋敷として話を聞く男。女性の伯母が書いた屋敷の絵に描かれた女性。男の告白。 『私は風の音に耳を澄ます』 食料庫から旦那様と家政婦の生活を覗き見る少女。悲惨な生活から逃げてきた少女を受け入れた家政婦と旦那様。少女の弟や少年も食料庫に。ある日やって来た母親。 『我々は失敗しつつある』 飲み屋で知り合った3人の男女と子供のころ自分が発見した殺人事件の現場に連れていく男。お互いに包丁で刺し殺しあった姉妹。オーブンで焼けるアップルパイ。 『あたしたちは互いの影を踏む』 屋敷を購入した姉妹。自分達以外の何かの気配に気がつく姉妹。うたた寝をしている間にかけられるハンカチ。虐待してきた父親に対する復讐を果たした姉妹の秘密。台所に振り撒かれたリンネ。顔にかかる白いハンカチ。 『僕の可愛いお気に入り』 屋敷の床下に少女を見つけた少年。少年に少女の存在を証明させようとして逃げ出した3人の少年の自殺。少年が犯した犯罪の秘密。 『奴らは夜に這ってくる』 這う奴らの話を話す老人。3人の学生の自殺と屋敷の前で首を切り死んでいた少年。少年が重要参考人とされていた連続する老人をねらった強盗殺人事件。近所の人が聞くようになった何かが這う音。老人の叔父が殺した妻子の遺体を引きずる音。老人の孫の秘密。 『素敵なあなた』 少年少女を解体し瓶詰めにする事件、姉妹が殺しあった事件、3人の学生の自殺後死んだ少年の事件など立て続けに事件が起きる屋敷を案内する女。窓に見える幽霊の正体は?ウサギの穴に足をとられ死んだ人間の話。 『俺と彼らと彼女たち』 屋敷に新しい買い手が見つかり修理のために雇われた大工。若い大工は幽霊屋敷の恐ろしさに逃げ出してしまう。大工の修理に協力する幽霊たち。不動産屋の卑怯な取引に対する報復。新しい屋敷を気に入った女性。 『私の家にようこそ』 新しく屋敷を買った小説家の元へやって来た人。歓迎する小説家。 『附記・我らの時代』 小説家Oの書いたメモを読む男。
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基本的に一章を一人の語り手で物語が進んでいきます。夜ベッドの上で読むには少しだけ肌寒い準ホラー小説。恩田陸ワールドで進んでいくので取り残されちゃうと分かりにくい内容かもしれない。先入観なしにさくさく読み進めると良いと思う
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ある丘の上の家にまつわる短編集、怪奇譚です。 最初はどのような本かよく分からなかったので戸惑いました。 萩尾望都の「ポーの一族」に形式が少し似ているなーと思いつつ読んでいたら、あとがきに萩尾望都の作品が取り上げられていたのでなんだか嬉しかったです。 ただ私はこういう怖い話?はあ...
ある丘の上の家にまつわる短編集、怪奇譚です。 最初はどのような本かよく分からなかったので戸惑いました。 萩尾望都の「ポーの一族」に形式が少し似ているなーと思いつつ読んでいたら、あとがきに萩尾望都の作品が取り上げられていたのでなんだか嬉しかったです。 ただ私はこういう怖い話?はあまり興味が無いので残念ながら楽しめなかったですね。
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ユージニアと同じで基本的には、章ごと一人の人間の語りによって構成されていた。 あらすじに出てきたキッチンで殺された姉妹の話以外ではそういう構成がされていて、非常に単純で読み進めやすいです。 時系列はバラバラですが恩田さん特有の煙に巻いたような終わり方ではなく、答えを導き出すのに必...
ユージニアと同じで基本的には、章ごと一人の人間の語りによって構成されていた。 あらすじに出てきたキッチンで殺された姉妹の話以外ではそういう構成がされていて、非常に単純で読み進めやすいです。 時系列はバラバラですが恩田さん特有の煙に巻いたような終わり方ではなく、答えを導き出すのに必要な模範解答用の文言は出てきているので、この家で何が起こり、現在はどうなっているのかが分かりやすい。 反面、恩田さんらしい濁した作風に惹かれて読んでいる人には余韻が少なくつまらないのかもしれない。 個人的に大工の話は面白かったですね。気味が悪いだけだった作中の幽霊が好意的に思えてしまった。 幽霊も怖いばかりじゃないって事でしょうか。
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恩田陸の私の家では何も起こらないを読みました。 丘の上の幽霊屋敷をテーマにしたホラー小説でした。 プロットはそこそこ面白いと思いましたが、イマイチ物語に入り込めませんでした。
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おもしろかった・・・ いわゆる幽霊屋敷が題材ですが、ホラーも目線を変えるとこんな物語になるなんて。 恩田陸さんらしいスッと背中が冷えるような怖さと、それと同じくらいの愛を感じるお話集。 おきにいりです。
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