うみべの女の子(2) の商品レビュー
明らかな悪役がいるわけでも、明らかなモラルに欠ける人間がいるわけでもないが、真正面に向かい合って語り合うことの無いテーマを掘り下げ、「あああんなこともあったなぁ」という着地で心の中で消化させてくれる、これこそ純然たる「サブカル漫画」なのかもしれない。
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中学生の男は女を彼女とは思ってないようで でもそのくらいの頃はそんなものなのか? 女は女で思うことはいろいろありそうだけど 男にいってしまうようで そんな物語を楽しみました
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お話自体はとても好き。 でもエロ過ぎて手元に置くには躊躇う作品。笑 若さ故の愚かさは常に危うくて自意識は爆発。 単純な満たされなさを埋めるべく手にした物によって 失われてゆくことがあることにまだ気付けない年頃。 言葉に出来ない感情のみでやりまくる二人の未熟さ。 何度身体を交えても...
お話自体はとても好き。 でもエロ過ぎて手元に置くには躊躇う作品。笑 若さ故の愚かさは常に危うくて自意識は爆発。 単純な満たされなさを埋めるべく手にした物によって 失われてゆくことがあることにまだ気付けない年頃。 言葉に出来ない感情のみでやりまくる二人の未熟さ。 何度身体を交えてもスレない小梅が馬鹿で可愛い。 恋愛とは呼べない身勝手さはお互いを認め合えず、 ひたすらすれ違ってゆく様子がやるせなくて悲しい。 最後のシーンの磯辺の解釈はどうとでも取れるが、 本当に思春期の移ろいやすい脆い想いが既に消えた、 と捉えても良いと思ってるし(残酷さが妙にリアル)、 やっぱり小梅のことを想って、の判断としても良い。 小梅は三崎先輩に告白するも、フェラを求められる→ あてつけとして小梅のことを好きな磯辺と関係を持つ (小6で転校してきた磯辺は中1で小梅に振られていた) →磯辺の二度目の告白も、小梅は振ってしまう→ 再度三崎先輩に告白する小梅、振られる→ 傷心した小梅を家に誘い、その日から秘密の関係に→ ある日磯辺からSDカードを譲り受けた小梅は、 その中に入っていた水着姿の女の子を確認する→ 磯辺のに問うも「拾ったSDだから知らない」→ しかしその女の子の虜になった磯辺は 『うみべの女の子』と名付けPC待ち受け画面に設定 →それを見て気に入らない小梅はデータごと削除→ データを削除し勝手にPCをいじった小梅に対し、 怒りを露わにしブログを見たかどうか詰め寄る。 そのブログは磯辺の亡くなった兄のもので、 死後は磯辺が引き継いでいたものだった。→ それから小梅と距離を取ろうとする磯辺に対して、 磯部に依存し求めるようになった小梅。立場逆転。 →兄の死に囚われるようになった磯辺は小梅に対して 冷たく激しい態度を取る。→小梅の親友の桂子は、 ある日思いを寄せていた鹿島が磯辺を殴っている ところを目撃し、怖くなる。鹿島は小梅に片想いで、 部外者で入り込んできた磯辺が気に入らなかった。 今までの小梅との関係を自慢げに話す磯辺、 カッとなった鹿島は兄の死に触れ、磯辺も怒鳴り返す。 その後先生の事情聴取から鹿島を庇うような嘘を付き 「野球と仲間を失ったら何も残らない君が、 そんなことするわけないよねえ?」と嫌味を言う。 そして磯辺は兄の死は自分と同様に、 部外者であったが故に周囲に排除されたのだと確信。 →磯辺とうまくいかなき小梅は三崎先輩に連絡し、 遊ぶようになるがまたも性的な要求をされ拒む。 →磯辺の家に押し掛け、様々なプレイを試みる。 浴室で膝を立てて向かい合う二人(なんと可愛い図)、 小梅はこの幾度と繰り返される行為の満たされなさと、 磯辺の好みの女の子を聞き出す。「優しい人」→ 翌朝、磯辺は小梅に打ち明けられない気持ちを呟く。 家族とも友達とも関係の良好な小梅とは、 自分とは世界が違うとし、想いを伝えられなかった。 →その後磯辺は兄の復讐とし、三崎を襲う。 →小梅の前から姿を消した磯辺。 書いた手紙を届けられず、そのまま捨てた。 →後日、小梅は磯辺を発見。 髪をすっきりと切っていた磯辺は、 あの『うみべの女の子』と出会い、歳上のの彼女と 同じ高校へ行く、と嬉しそうに話すのだった。 →そんな楽しそうな磯辺、見たくなかった、 と、磯辺への思いを告白するも、断られる。 キスを迫るもそれをも拒否され、「なんで…やだ」 と呟く小梅に背を向け去って行った磯辺は、 三崎への暴行を働いたことにより警察に連行される。 →高校進学した小梅、 どこか磯辺と似た雰囲気の大津と付き合っていた。 →鹿島と再会し、告白めいたことを言われるも、 相変わらず気付かないふりをしてはぐらかす。 「見つけた、もっともっと、大きな、うみ!!!」
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不可視で未知な葛藤を抱擁したまま、刹那的な快楽の終までの距離を測れないことは分かっているのに、それでしか得られない物があまりに大きすぎた。哀憐の重圧は暖かかったのに、記憶が美化されずに生きたために存在が兄の思念体になってしまった。 諭しておきながら己を赦してやれなかったのは、そ...
不可視で未知な葛藤を抱擁したまま、刹那的な快楽の終までの距離を測れないことは分かっているのに、それでしか得られない物があまりに大きすぎた。哀憐の重圧は暖かかったのに、記憶が美化されずに生きたために存在が兄の思念体になってしまった。 諭しておきながら己を赦してやれなかったのは、それの重要性を一番よく知っていたからだ。悔やみ続けているからだ。そして愛があったから、なるべく傷付かないように傷付けられた。許してやれた。振り返らなかった。際限なく共に過ごせなくても、記憶と心根は不変であると分かっていたからだ。 不可視で未知な葛藤を抱擁したまま、刹那的な快楽の終までの距離を測れないことは分かっているのに、それでしか得られない物があまりに大きすぎた。手軽に欲求を消化出来る身体が便利なことは理解が易かったが、満たされることが無かった。解が分かるのに、分からない振りをしていた。 愛より前に愛しさを手に入れるべきだった。シーグラスのような些細な愛しさを集めてできたのが愛だって、失ってからじゃ気付くのが遅すぎた。探しても見つからない愛しさ、所々の仕草の愛しさ、強い言葉と信念への愛しさ。 その起源を知ろうともしなかった己の愚鈍さが、好きだったあなたを殺してしまった。
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心と体は勿論繋がってるけど、 タイミングがバラバラなこともあるかー、あーと切なくなった。 浅野いにお先生にはこの路線をお爺さんになっても突き進んで欲しいな。 どうしようもない気持ちにさせてくれる。
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結構性描写が顕著だから成年向けかと思うけど内容は学生のうちに読んでおいた方が良いもの。磯辺がどうなったかきになるね。。黄昏れるラスト好き
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今までで一番好きな漫画。前に好きだった投稿者の方が1番好きな漫画ですと紹介していたので読んでみたら自分にすごくハマった。2人に感情移入してしまって苦しかった。高校生になった小梅にどこか磯部の面影を感じて小梅の中に磯部と過ごした中学生の思い出のかけら一つ一つは絶対に面影として残るだ...
今までで一番好きな漫画。前に好きだった投稿者の方が1番好きな漫画ですと紹介していたので読んでみたら自分にすごくハマった。2人に感情移入してしまって苦しかった。高校生になった小梅にどこか磯部の面影を感じて小梅の中に磯部と過ごした中学生の思い出のかけら一つ一つは絶対に面影として残るだろうしその時に味わった感情を小梅は一生忘れて欲しくないと思った。ただの田舎の中学生二人の日常が少しづつ歪んでいく様はとても面白かった、羨ましいようで絶対に味わいたくない青春。
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期待しすぎた感はある 雰囲気はとてもすき たぶんあんまり理解できてないんだと思う 恋愛むずかしいよね わたしもバンプの藤原みたいに髪長いときの磯部のほうがすき わたしはやっぱり送られることのなかった手紙とかがとても切ないというか好きじゃない、好きじゃないというか悲しい わたしも...
期待しすぎた感はある 雰囲気はとてもすき たぶんあんまり理解できてないんだと思う 恋愛むずかしいよね わたしもバンプの藤原みたいに髪長いときの磯部のほうがすき わたしはやっぱり送られることのなかった手紙とかがとても切ないというか好きじゃない、好きじゃないというか悲しい わたしも写真消されたら許せないな 薄っぺらい感想しかでてこない
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あの頃、何をしてても満たされなかった 大人になったらそんな自意識過剰の塊、抱えてたことすら忘れちゃった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
思いもよらず好きだったなぁ。 浅野いにお氏のほかの作品読んだことないんだけど。 いちばん最後に結ばれなかった二人がキスするシーンがあって、これってたぶん果たし得なかった現実の幻影を見てるんだろうなって考えて、細野守の『時をかける少女』思い出した。
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