おどろきの中国 の商品レビュー
図書館で、予約してた、この本を借りた。 人気の本らしく、数十人待ちでした。 読んでる最中に、2013年6月24日、上海総合株価指数が急落し、中国の金融リスクが高まってる。短期金融市場では一部銀行の資金繰りが逼迫しているが、中国人民銀行(中央銀行)は経済構造改革を優先。 影の銀行...
図書館で、予約してた、この本を借りた。 人気の本らしく、数十人待ちでした。 読んでる最中に、2013年6月24日、上海総合株価指数が急落し、中国の金融リスクが高まってる。短期金融市場では一部銀行の資金繰りが逼迫しているが、中国人民銀行(中央銀行)は経済構造改革を優先。 影の銀行(シャドーバンキング)への対応を急ぐ構え。 6月26日も中国の「7月バブル崩壊説」をきっかけにした上海株式市場の下落が止まらない。 全体の値動きを示す上海総合株価指数は26日、6日連続で今年の最安値を更新。終値は前日比0.41%安の1951.49で、年初からの下落率は約15%にのぼった。
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思想的な用語や政治学的な記述も多くて、なんだか学者が3人で難しい話をしてんなぁ、という所も多いのですが、非常に面白かった。国の成り立ちが全然違うのに、近かったり顔も似てるから、同じような感覚で考えているのだろうなぁとお互い思ってるのかな。ぜんぜん違う。 天が定めるという統治のあり...
思想的な用語や政治学的な記述も多くて、なんだか学者が3人で難しい話をしてんなぁ、という所も多いのですが、非常に面白かった。国の成り立ちが全然違うのに、近かったり顔も似てるから、同じような感覚で考えているのだろうなぁとお互い思ってるのかな。ぜんぜん違う。 天が定めるという統治のあり方(確かに三国志は天子をめぐって激しくやってたな)や役人のあり方、エリート層と非エリート層の差など、ホント違う。確かにこれまでの世界の長い歴史で中国が文明の先を行っていた時代がほとんどで後進国なのはほんの100年くらいだよね。なので、中華1番、朝鮮2番、だいぶ遅れて3番日本という考え方なのも仕方ない。イギリスに支配されていても仕方ないが格下の日本に支配されてたなんて我慢ならん、というのもよく分かる。しかし、仲良くなれそうにない。 ここでも出てくるのは日中戦争の総括をしていないので、ごめんね、という日本は「どういう意図で何をやったからごめんね」ってことを誰も言えてないってことなんだよね。フムフム。
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僕が憧れてた時代の社会学者3羽ガラスが 中国に関しての鼎談をしているということで つい手が伸びてしまった。 まぁ、この手の対話形式的なものはどうしても 深く突っ込んだ話にはなりにくいのだけれど、 時には宮台君が強めの推論を出したりして読み物としても十分楽しめた。 さて、この本...
僕が憧れてた時代の社会学者3羽ガラスが 中国に関しての鼎談をしているということで つい手が伸びてしまった。 まぁ、この手の対話形式的なものはどうしても 深く突っ込んだ話にはなりにくいのだけれど、 時には宮台君が強めの推論を出したりして読み物としても十分楽しめた。 さて、この本はいかにして、巨大なお隣さんと付き合うか という点を中心に話がめぐっている。 そのため、全体的な日本外交のイメージ図として必要な フレームを提供しており、説得的だと思う。 ただ、それ以前に近代中国史に関する無知を知らせてくれたと思うのだが、 その分野に関してはまた別の一冊が必要だろう。 っていうか、「おどろきの」ならこっちを中心だろう。 なんという釣りタイトル。
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中国人があんなにアグレッシブルなのに、国内が秩序立ってるのが謎だったけど、モヤモヤが晴れた。 困っている人を助けることはいいことデスヨ。
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三人の社会学者の鼎談をまとめた本。中国について知らなかった考え方がたくさんあった。 中国では儒家の思想が基本にあって宗教的なものでないため西欧の基準で考えるとうまく理解できない。日本と違ってリーダーが一番有能でなければならない。それでも支配者は血縁主義でこれは矛盾しているようでうまいシステムだったりする。 近代中国と毛沢東の章は予備知識が足りず理解度がイマイチになってしまった。新書にしては要求するハードルが高いと思うのだが。とにかく日本や西欧の基準では中国の本質は理解できない、ということが重要。 日本人はもっと中国を知らなければならない。それは政府、官僚もだし、国民レベルでも。特に日中戦争は大きな課題。「よく分からない」の前に理解する枠組みがないのが問題。日中戦争を日本に置き換えて考えたら確かに許せないと思って少しだけ中国の人の感情が分かった。 鼎談の三者はいずれも社会学者である程度同じ方向からの見方に偏っているような印象を受けた。政治、経済だけで日中の優劣は語れないし、中国の方が日本より優れているとは一概には思えないが、それなりに根拠はある。三人とも日本の将来に比較的悲観的。そういう考え方もあることは押さえておくべきか。
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「おどろきの中国」は講談社現代新書「ふしぎなキリスト教」の著者である橋爪大三郎と大澤真幸に宮台真司が加わった二匹目のドジョウを狙った本ですが、1作目がやたら面白かったので、敢えてその講談社の商法に乗っかりこの本を読みました。 サブタイトルの「そもそも国家なのか?」にも魅かれた面もあります。 中国とは何ぞやという本題もさることながら、特に私の中では過去から、燻ぶっていたのが、 ・日本は何故日中戦争のようなあんな馬鹿げた戦争をやったのか? ・上記に対する日本の謝罪の問題 ですが、この解とも言える箇所が幾つかあり、胸のつかえが取れた感じがしました。 特に宮台氏の以下の発言が印象に残っています。 「東京裁判という虚構図式式の踏襲が合理的だと考えています。日本が謝罪するというあいまいさを避け、『A級戦犯が指揮した作戦行為や戦闘行為は悪かったし、それらの行為が悪かったことを政府や国民は理解しているし、A級戦犯を自力で取り除けなかった事を悔やんでいる』と言えばいい。現にそれが『日本国民は悪くなかった』と語った周恩来首相が望んでいたことでしょう。・・・略・・・ふつうは橋本さんがおっしゃるような心からの謝罪が重要だとは思うけれど、戦争世代から遠く離れた世代が心からの謝罪の気持ちを継続出来ないことが自明である以上、後続世代は東京裁判図式がもつ意味をよく理解し、かつ未来志向的な信頼醸成が最終的には得になることをわきまえ・・・」 東京裁判については、現在では勝利者の敗者に対する一方的な裁判という意見が多いなかで、この解釈は、まさに目から鱗の解釈と映りました。 また、今回改めて1972年の「日中共同声明」を読んでみました。先人は後世の為に色々と苦労しているのだなという印象を強く感じた次第です。 この問題は非常にデリケートな政治問題なので、人それぞれの考え方があり、この考えに同調してくれなんて事は言えませんが、私の中では非常に有意義な本でした。
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隣国の事をあまりに知らなさ過ぎた事に反省、同時に日本人の劣化ぶりに慨嘆(いや、もともとか?)。 朝鮮半島、米国を含めた東アジア情勢を過去を振り返った上で俯瞰でき、大変な学びを得た。 行き詰まりをヒシヒシと感じ、転換点にいる日本に焦りを感じるコト頻りなのにも関わらず、よくもこれまで...
隣国の事をあまりに知らなさ過ぎた事に反省、同時に日本人の劣化ぶりに慨嘆(いや、もともとか?)。 朝鮮半島、米国を含めた東アジア情勢を過去を振り返った上で俯瞰でき、大変な学びを得た。 行き詰まりをヒシヒシと感じ、転換点にいる日本に焦りを感じるコト頻りなのにも関わらず、よくもこれまで、よくわからないまま刹那の感情に任せた言動をしていたものだ、と。このままでは何の解決もみない。自分から意識改革をしていかねばと思った。
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中国の立場から日本を語りつつ中国について検証している。視点、立場が違えばこういうことかと分かることも多い。中国人がこの本を読んで何と感じるかを知りたいです。
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超分厚いけど面白いからすぐ読めた。 <印象に残ったとこだけまとめ> 統一がデフォルトで、皇帝や思想はオプション。 自分が一番すごいけど、相手も同じように思っている。だからケンカをしないためのランキングをつける。 毛沢東は皇帝のような存在であると同時に、庶民にまで届いていた...
超分厚いけど面白いからすぐ読めた。 <印象に残ったとこだけまとめ> 統一がデフォルトで、皇帝や思想はオプション。 自分が一番すごいけど、相手も同じように思っている。だからケンカをしないためのランキングをつける。 毛沢東は皇帝のような存在であると同時に、庶民にまで届いていた。 チベットー中国の関係はヨーロッパの「主権国家」とは相容れないからこじれる。 日中戦争は「目的手段関係の優先順位がデタラメ」になった結果。本当の敵はロシアだったのに、非武装地帯を作るための侵略が戦争になってしまった。 アメリカと中国は仲良くしたがっている。今は漁夫の利だけど、仲良くなったら死刑宣告。日本と関係を結ぶと得だと思わせなければならない。
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決して鵜呑みにしてはならない本だが、読みやすく、そして参考になる。 記述の信頼性に関しては、前著の「ふしぎなキリスト教」の訂正wikiページを参照するとよいと思う。個人的には、訂正wikiの立場というのもあまり信頼はしていないのだけれど。
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