凍花 の商品レビュー

斉木香津【著】

2015/11/16

私も末っ子。 よく似た構成、役回りだけに、同じ様な気持ちに。 (三兄弟ですが) 最後にデカイどんでん返しがあると思いきや！完璧主義者の苦悩。 悲しい。

2015/11/15

長女の人物像が変化していくあたり、どんでん返しのような感覚もあり。最後にもう一つくらいひっくり返るかと思ったけど(実は殺したのは母だった…とか)、それは無かったな。

ラスト近くで父親の苦悩が現れる場面が、一番心に染みました。父は父で、家族を守るという役割を必死に果たしてたんだ。
なのに柚花、さらっと流し過ぎでしょう。もっと大人になってください。

2015/10/30

続きが気になって止まらなかった本だった

姉の、思うように言葉にできないもどかしさや
相手に嫌われないように振舞ったり、
友達と仲良くしてるふりをしてみるとか

妹の、ある箇所だけみてすべてを判断してしまうとことか、自分の思うような答えじゃないと納得しないような頑固なとことか

そこまで激しくなくても、
自分にもあるなぁって怖くなった

人間って完璧な人はいないから
そうゆう危うい関係の中でうまく共存しているんだなって
事件や事故なんてテレビや小説の中だけに感じるけどそんな事なくて、日常の些細なことなんだと思った

2015/10/07

美人三姉妹の長女が次女を撲殺して自首をした。仲良し三姉妹を自認していた三女の柚香はどうしても姉の行動に納得出来なかった。

長女の恵まれた容姿や知性に伴わない苦悩が痛かった。どうしても人に受け入れられない苦しみは少なからず分かる。しかも近寄りがたい美貌だとなおさらかもと思った。

2015/07/26

人って、たとえ家族であってもその人の一面（自分にとって都合の良い、自分がそうあって欲しいという面）しか見ようとしないところってあるな…と思った。深読みしなければもっと面白く読めたかも。

2015/06/29

家族について考えさせられる。
脆い鎧のプライドは、自分にも思い当たる。
どんでん返し度は30パーセント。

2015/06/18

巧い。一介のミステリー作家(作品)に自らを貶めようとするミスリードが意図されたものだとしたら、これはめちゃくちゃ巧い。叙述が際立って印象的なわけでもないし、作品の内容もまあありふれているんだけど、作品の中でハードルを下げてるから、普通が普通じゃなく感じ取れる。途中までは、百合がつけた名前にオチがあるようにもとれるストーリー展開。陳腐だなぁと思いながら読み進める。でもそこには落とさず、次に百合の性格破綻は明らかに設定ミスだろ、と思わされながらも、種明かしの場面でその破綻理由が明らかになる。一貫しない登場人物の人格設定ですら意図されたものかと思うと、なかなか計算高い著者である。あまりお目見えしないタイプの作品でした。

2015/06/10

百合が自分と同じ悩みを抱えていて、すごく共感した。
特に姉がいたらもっと上手く振る舞えるんじゃないか、顔色を伺いすぎてつまらないことしか言えない、という所。切ない。

2015/04/25

続きが気になって一気読み
うまく自分を表現できない人もいるんだなぁって思った(´・ω・`)哀しい話

2015/04/23

2015/4/23
他人への評価なんて簡単に変わる。
百合の印象なんて何回変わったか。
単純に柚香の気持ちに沿った印象になってる気もするけど、柚香もイヤやねん。
小さな掛け違いがどんどん大きくなって取り返しのつかないことになるってことよく知ってるから今もちょっと息が苦しくなってきた。
話自体はおもしろいけどこの重苦しさは間にあってます。結構です。本でまでわざわざ体感したくない。
私は意地でも自分をコントロールしきってやる。