凍花 の商品レビュー
2016.12.1購入 3姉妹の長女が次女を殺害、その動機を探っていく三女。 次々と長女の心の闇が明らかになっていく。 ミステリーというより、仲が良いと思っていた姉妹間の姿を描いていく話。 続きが気になって一気に読めた。 (図書館)
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なんというか、とても刺激的なストーリーだった。 この作者の本をもっと読んでみたい。 ーーー 三姉妹の長女・百合が次女を殺した。才色兼備で仕事も順調だったはずの百合はなぜ凶行に及んだのか? 残された三女の柚香はその動機を探るが、やがて姉が自分の知らない別の顔を持っていたことを知る。それは、にわかには信じがたいものだった。--完全黙秘を続ける百合。戸惑う柚香。何かを守ろうとする父親。何かを隠そうとする母親。ある家族をめぐる慟哭のミステリー。
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2016年36冊目。 相手のことを分かっているようで実は分かってないってことはやっぱある。それが家族だとしても。 言ってもすべて伝わるわけじゃないけど、言わなきゃ全く伝わらないわけで、やっぱ辛かったら自ら発信していかないとこういうことになってしまうのかな。 んー、地味に恐ろしい。
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きっかけは中居文庫。 とにかく切ない終わり方。 姉妹って、距離感が難しいのかな、と。 コミュニケーションさえとっていれば。。と思わされる内容でした。
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長女が、次女を殺し、三女が理由を探る 人は何を考えているかなんてわからないよね たとえずっと一緒に暮らしていようと、みんな仮面を被っているのです
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ひと言で言えば長女の苦悩? 自分も長子なので弟妹に弱みを見せられない、親に素直に甘えられない気持ちが少し理解できました。 百合ねえは家族にさえひどい渾名をつけて日記に罵詈雑言を書き綴ることによって、心のバランスをとろうとしていたんでしょうね。 柚香か百合ねえか、感情移入の対象は読...
ひと言で言えば長女の苦悩? 自分も長子なので弟妹に弱みを見せられない、親に素直に甘えられない気持ちが少し理解できました。 百合ねえは家族にさえひどい渾名をつけて日記に罵詈雑言を書き綴ることによって、心のバランスをとろうとしていたんでしょうね。 柚香か百合ねえか、感情移入の対象は読者の兄弟構成によって変わりそうです。
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完璧だと思っていた長姉の殺人、そこから辿ることで柚香が、または読み手が見る長姉の人物像の移り変わりがものすごく巧み。既視感のない、展開が読み切れない構成だった。 百合姉が本当に日記そのままの人物で終わっていたら、読後感は最悪だったと思うが、またひとつ捻ったところで落ちたのが良かった。 重い内容だが、登場人物が絞られていてどの人物も分かりやすく、非常に読みやすい言葉の使い方も高ポイント。
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美しく隙のない長姉が2番目の姉の命を奪った。末の妹は自慢だった長姉がなぜ罪を犯さなければならなかったかを探ろうとする。少しずつ見えてくる長姉の知らなかった姿。 人は一面だけで判断できないということを改めて思う。丁寧に人を描いている。
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小さな掛け違いからの軋轢がやりきれなくてつらい。自分がよく知ってるつもりだった家族の、次々明かされる側面。思いあたることもあり、読み手の気持ちも揺れる。掛け違ったものも含めて、受け入れるのが家族なんだろうか。
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おもしろかった~ なんかちょっと泣けてしまった 仲の良い美人三姉妹(みんな成人) やさしくておしとやかな長女が はなやかで元気な次女を殺してしまう 三女は長女の力になろうと、もっと姉のことをよく知ろうとして日記を発見し そこに書かれていた暴言悪口の数々(ちょうこわい)に驚愕し距離を置こうとするけれど よーーく読めばあらふしぎ そこに書かれていたのは・・うんぬん ホラーであり、戦慄の日記と 姉の苦悩と孤独と 起きてしまった悲劇 みたいな おもしろかったー ひとが何を考えてるかとか自分をどう思ってるかとか わからないといいつつ わかってると思いがちだけど(きょうだいや家族なんかとくに) そうじゃなかったと知った時の衝撃 でもまあこれはわざと悪く書くカウンセリングみたいな役割もあっての罵詈雑言だったんだろうけど こっわいよねーーー><
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