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機械との競争 の商品レビュー

3.6

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

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2013/09/25
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技術革新が雇用に与える影響についてまとめられたシンプルな内容。 機械が雇用を奪ってしまうのではないかという憂慮に対し、「新たな雇用機会が生まれるから大丈夫」とする楽観的な考えに待ったをかける。 爆発的な勢いで加速する技術進歩に、雇用創出が追いついていないというのだ。 高度なスキルを持つ者や肉体労働者の仕事は未だ機械に浸食されていないが、賃金中央値の仕事は厳しい状況。 所得格差はある意味自然な流れだったのかもしれない。 ただ、解決策は見えている。 …組織革新とスキル開発だ。 まさに「人間」の底力が問われているというべきか。

Posted byブクログ

2013/09/21
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いつ読み終わったんだっけなぁ? 次なるラダイト運動は起こるか?起こしようもないのか?? 機械の登場による産業構造の変化は三次産業へのシフトだった。だから結局、労働集約の場が変わっただけ。 今度の産業の変化は三次産業の労働力も奪うものである。次なる4次産業なんてできるのかな?? と思ったら4次産業・5次産業はあるんだと。 「4次産業…ソフトウエア産業とか、情報通信産業、技術開発など、物質やエネルギーなどの大量消費を伴わない産業。マスコミや芸能界なども含まれる。」 つまり、とりあえずクリエイティヴな仕事ってこと。 「5次産業…第1次から第4次までの産業形態を自由に融合、分化させて、これまでになかった一種の不定形な産業を生み出す産業」 つまり、4次産業で生まれたクリエィティヴな事業を一つの産業にまで格を上げる仕事ってこと??コンサルト的な?? 結局、仕事は人の力を使わないようなっていく。それもものすごい速さで。ということは分かった。 でもさ、そうなると、アナログな技術って価値が下がるようで、価値が高くなると思う。 この時代の流れで、アナログ技術の価値が洗練されて、本当に美しい技術が何かって言うのがわかるようになるんだろうなぁ。 例えば、農業でも、トラクターとかビニールハウスは廃れても、里山と共存していくような農業は意外と伸びるかもね。 だって、そんな非効率的なことはコンピュータにはまだ早いでしょww ただ一つ結論できるのは、人口の減少は必至だな。

Posted byブクログ

2013/09/20

 テクノロジーが雇用を奪うということを述べた一冊。タイラー・コーエン『大停滞』とセットで読んでイノベーションと失業の関連に興味が持てた。  筆者は現代のテクノロジーの進歩が速すぎて人間が追いつかない状態であるから失業が生まれると主張。そこで鍵となるのが、「ムーアの法則」と「チェス...

 テクノロジーが雇用を奪うということを述べた一冊。タイラー・コーエン『大停滞』とセットで読んでイノベーションと失業の関連に興味が持てた。  筆者は現代のテクノロジーの進歩が速すぎて人間が追いつかない状態であるから失業が生まれると主張。そこで鍵となるのが、「ムーアの法則」と「チェス盤の法則」である。特に「チェス盤」の法則が興味深い。イノベーションの進歩は指数関数的に上昇するというもの。最初は緩やかな直線だが、時間が経つにつれて、一気に加速度的に上昇するというものである。現代において、ITがまさにそうである。インターネットが普及し、加速度的にイノベーションが発生し、かつて人の手で行っていたような作業がコンピュータに置き換えられるようになった。さらに、急速なイノベーションにより、かつてコンピュータに置き換えられないと考えられてきた仕事までもコンピュータに置き換えられるようになった。そのため、人間にイノベーションが先行し、どの分野で人間の役割を果たすべきか答えを導く前に雇用がコンピュータに奪われる現象が発生している。それが、不況につながると筆者は主張する。  現代において、人間にしかできない能力を備えることが生き残る手段である。それが発想力などになる。どの分野が人間にしかできないのか、しっかりと考え、機械、コンピュータに負けないようにしなければならない。  イノベーションが速すぎて、失業を生み出す。イノベーションはいいものと考えていた自分にとって、衝撃を感じさせてくれた。同時に、今自分の付加価値を高め、代替手段を置き換えられないような人間にならなければ生き残れない時代であると感じた。イノベーションは人間を豊かにする側面と苦しめる側面両方を持つのだとこの本を読んで感じた。  ここで疑問と感じたこと ・かつてのイノベーションの形態としては、テクノロジーが人間に先行することはなかったのか?例えば、産業革命期、高度経済成長期はどうであったのか? ・もう少し、テクノロジーと失業に関する文献を読みあさろうと思う。

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2013/12/22

 経済学者がついに技術革新による失業率の上昇を認めた!という一点で評価に値する書かと思いきや、実は全くのぬか喜びであった。確かに、IT(あるいはICT)革命の特殊性として、労働市場における需給ギャップの存在すること、技術の発展が早すぎたために、労働力を取り込むための新市場の成長が...

 経済学者がついに技術革新による失業率の上昇を認めた!という一点で評価に値する書かと思いきや、実は全くのぬか喜びであった。確かに、IT(あるいはICT)革命の特殊性として、労働市場における需給ギャップの存在すること、技術の発展が早すぎたために、労働力を取り込むための新市場の成長が間に合わなかったことを認めてはいる。しかし、結果としては、それらの問題は時間によって解決され、生産性の向上をもたらすであろうという予測に落ち着き、従来の理論を保持するというなんとも味気ない内容であった。生産性概念について再考することもなく、理論枠組みについても新たな提案は何一つない。先日読んだ広井良典の著書においても、生産性概念の見直しの必要性は説かれていたし、マル経においてはそもそも生産性の向上は、剰余価値の搾取以外の何者でもない。経済状況の根本的変化と認識しながらも、あまりに中身のない議論であった。  そして極めつけは、後半のアメリカ人向けのビジネス書的内容である。曲がりなりにも経済学者が、アメリカ人がいかに儲けるかという内容を著書にしたため、アメリカ人の企業家精神を焚き付けるようなことがあってよいものだろうか。そして、そんなしようもないものを日本語に翻訳して流通させる日本人もどうかしている。

Posted byブクログ

2013/09/13

「機械が人間の労働を駆逐する。」今、若手の人からすると他人事とは思えないテーマを経済学の事例を用いて述べている。コンピュータでもできる仕事をするか、人ならではの価値を提供するか。今後の働き方を考えさせられる一冊。

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2013/09/08

いっこうに回復する気配のない景気。その理由をITの技術の進化に人間がついて行けていないことだとする主張を展開している、MITの方が書いた本の日本語訳。 この本のいっていることは、ほぼ正しいと思う。この20年で、人間が手作業でやっていた仕事のかなりの量がコンピュータに取って代わら...

いっこうに回復する気配のない景気。その理由をITの技術の進化に人間がついて行けていないことだとする主張を展開している、MITの方が書いた本の日本語訳。 この本のいっていることは、ほぼ正しいと思う。この20年で、人間が手作業でやっていた仕事のかなりの量がコンピュータに取って代わられていることを思うと、確かにコンピュータができることだけをやっていてはいずれ自分の仕事を失いかねない。 ただ、だからといって「コンピュータ導入反対!」などと言っていてはいつまでも生産性は上がらないし、そうなると生存競争に敗れてしまう。コンピュータによる社会の進化は必然のものととらえ、それに人間が適合していく方法を見つける必要があるというのは非常に納得。 過去の産業革命の時とも比較して、今回のパラダイム・シフトだって乗り越えられるはずとする主張は、未来志向で非常に好感が持てた。 まあただ、最後に提言として、いますぐやるべきことの19項目を上げているんだけど、ちょっとありきたりすぎて、本当にこのような大きな変化に適合していくのに最適なのかどうかは疑問。

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2013/08/31

ITの進歩が早すぎるので、人間の雇用が脅かされている。提起されている課題は今後考えて行くことの種になりそうです。 ただ、メインの対策は結局教育、に落ち着くことに何と無く違和感。どんなことでも、スーパー人間が教育できるようになれば解決できるもの…。どんな人材を育てるべきかのデザイ...

ITの進歩が早すぎるので、人間の雇用が脅かされている。提起されている課題は今後考えて行くことの種になりそうです。 ただ、メインの対策は結局教育、に落ち着くことに何と無く違和感。どんなことでも、スーパー人間が教育できるようになれば解決できるもの…。どんな人材を育てるべきかのデザインが大きな課題なのでは。進歩が早すぎてどんな世の中になるか分からないのにそんなデザインできるのかな。

Posted byブクログ

2013/08/25

基本的には、現在の失業率の高止まりと技術進歩が与える影響との関係についての考え方だけで一冊の本になっている。 ちょっと期待ハズレであった感は否めない。 実際には、いろいろな論文やウェブサイトで説明されている内容に対しての、Link集のような役割にはなりそう。(と言っても、図書館に...

基本的には、現在の失業率の高止まりと技術進歩が与える影響との関係についての考え方だけで一冊の本になっている。 ちょっと期待ハズレであった感は否めない。 実際には、いろいろな論文やウェブサイトで説明されている内容に対しての、Link集のような役割にはなりそう。(と言っても、図書館に返却してしまったけど。) 何度も出てくる、チェス盤の後半に入りつつあるという感覚は参考になったのだが、ちょうど読み始めた、ブライアン・デイビッド・ジョンソンのSF プロトタイピングの本で、今後の技術進歩が与える影響を考えるという方が個人的には興味深いかな。

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2013/07/31

分からん。どこにこの本がそんなに売れるだけの要素があったのか、分からん。ちゃんと当時買えばよかったなと少し後悔した。 そのくらい、「まぁそうよね」って感覚くらいしかなかったなぁ。文量が少ないし、主張も視点も特別目新しいわけではない。変わった点といえば、装丁が面白いことくらいなん...

分からん。どこにこの本がそんなに売れるだけの要素があったのか、分からん。ちゃんと当時買えばよかったなと少し後悔した。 そのくらい、「まぁそうよね」って感覚くらいしかなかったなぁ。文量が少ないし、主張も視点も特別目新しいわけではない。変わった点といえば、装丁が面白いことくらいなんでなかろうか。

Posted byブクログ

2013/07/16

それなりに説得力があるように思えた。若い人には、これからどのようなスキルが必要なのか考えてもらいたい。

Posted byブクログ