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機械との競争 の商品レビュー

3.6

125件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    45

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

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2015/03/09

機械というかテクノロジーの進歩により雇用が減ってこの先大変よ、でも多分大丈夫ってな話でした。 大多数の人々は大丈夫だと思えないけれど… とりあえずぼーっとしてたらダメだってこたぁわかりましたよ(ってかわかってましたよ) しかし読みづらい本でした。なんでこんな硬い紙使うのかなぁ。未...

機械というかテクノロジーの進歩により雇用が減ってこの先大変よ、でも多分大丈夫ってな話でした。 大多数の人々は大丈夫だと思えないけれど… とりあえずぼーっとしてたらダメだってこたぁわかりましたよ(ってかわかってましたよ) しかし読みづらい本でした。なんでこんな硬い紙使うのかなぁ。未だに電子書籍より紙の本がいいと思ってるけどこの本に関しては内容含め電子書籍のがいいかもね。

Posted byブクログ

2015/02/09

米国商務省経済分析局が設備投資の対象に「情報技術」を加えたのが1958年。この年をIT元年だと考え、ムーアの法則により、集積密度の倍増ペースが18ヶ月毎だと仮定すると、32回倍増したのは2006年。すなわち、つまりその年にチェス盤の32マス目に到達している。2015年は38マス目...

米国商務省経済分析局が設備投資の対象に「情報技術」を加えたのが1958年。この年をIT元年だと考え、ムーアの法則により、集積密度の倍増ペースが18ヶ月毎だと仮定すると、32回倍増したのは2006年。すなわち、つまりその年にチェス盤の32マス目に到達している。2015年は38マス目。指数関数的な進化が我々を驚愕させるのはまさにこれから。 未来のコンピューターは、パターン認識能力、問題解決能力から人類の脳そのものの感情や、知性までカバーするようになる。 統計は平均値ではなく、中央値で見ること。 1983年から2009年にアメリカで創造された富の100%”以上”が世帯の上位20%で生じており、残り80%の世帯では富が”減って”いる。それも、富の正味増加分の80%以上が上位5%の世帯に、40%以上が上位1%に集中している。つまり、「GDPが増えても国民の大部分は貧しくなっている。」 2000年以降、雇用が激減しているが、それは解雇の増加ではなく、雇用の喪失。欠員1件あたりの募集頻度がこの10年で激減した。つまり、雇用主は労働者を必要としていない。 オークンの法則が通用しなくなっている。デジタル技術の高性能化と普及に伴い、GDPが回復しても雇用が回復しなくなった。テクノロジーが雇用に与えるインパクトはとても大きい。 オークンの法則: 雇用されて生産活動に貢献する労働者が増えれば実質GDPが高まり、逆に失業率が高まり生産活動に従事しない労働者が増えると実質GDPは低下するので、両者の間に負の相関関係が生じる 産業革命の”初期"までは立派に雇用されていた者の数が、20世紀初めにはほぼ消滅した。それは「馬」である。役馬の数がイングランドでピークに達したのは産業革命からしばらく経った1901年で、325万頭が使われていた。 2002年以降の経済成長の65%を世帯の上位1%が手にしている。 GDPに占める企業収益の比率は過去50年で最高水準に達した一方、労働者に対する報酬は賃金と福利厚生を足した総額で見ても過去50年で最低の水準となっている。パイの取り分は資本家が大きく、労働者が小さくなっている。 モラベックのパラドックス 35年に及ぶAI研究で判明したのは、難しい問題が容易で容易な問題が難しいということである。我々が当然なものとみなしている4歳児の心的能力、すなわち顔を識別したり、鉛筆を持ち上げたり、部屋を歩き回ったり、質問に答えたりといったこと(をAIで実現すること)は、かつてないほど難しい工学上の問題を解決することになる。…新世代の知的機械が登場したとき、職を失う危険があるのは証券アナリストや石油化学技師や仮釈放決定委員会のメンバーなどになるだろう。庭師や受付係や料理人といった職業は当分の間安泰である。最も解明が難しい人間のスキルは「無意識」。 現時点で世界最強のチェスプレーヤーは、人間でもマシーンでもなく、「マシーンを使った人間」。そして、「弱い人間+マシーン+よりよいプロセス」の方が「強い人間+マシーン+お粗末なプロセス」よりも強い。 十分に活用されていない機械を見つけて活用すること、もっと上手く活用出来る人材やスキルを発掘して活かすこと、供給が途絶えた時に使える余剰在庫の存在を知っておくことなどは、優れた新技術に関する知識と同じくらい社会にとって役立つ。 イノベーション力を高めるには、これからは「STEM(科学、技術、工学、数学)」ではなく、「STEAM(+アート)」である。 1992年、クリントン大統領が全米から最高の頭脳を集めて将来の経済について議論させた時、インターネットに言及する者は誰一人いなかった。 貧困国における携帯電話の普及は、産業を様変わりさせるだけではなく、世界を変える。 雇用の二極分化が進む。どうしてもコンピューターに置き換えるのが難しい雇用は2タイプ。 1. 創造的な仕事。今まで誰も考えつかなかった事を想像する事。 2. 肉体労働。 21世紀に成功するのは、組織革新とスキル開発を最適な形で実現できる経済。 組織革新を推進し、人的資本の形成を促進する事。

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2017/04/01

機械に雇用を奪われているという産業革命後のような状況が 近年のアメリカ経済の停滞から推測出来ると筆者は主張する。 こうしたテクノロジーの発展により雇用を奪われるのは ブルーカラーではなく、ホワイトカラーの可能性が高いと警鐘を鳴らす。 ロボットの運動能力は未だきわめて原始的で、2足...

機械に雇用を奪われているという産業革命後のような状況が 近年のアメリカ経済の停滞から推測出来ると筆者は主張する。 こうしたテクノロジーの発展により雇用を奪われるのは ブルーカラーではなく、ホワイトカラーの可能性が高いと警鐘を鳴らす。 ロボットの運動能力は未だきわめて原始的で、2足歩行ロボットも階段の登り降りにも一苦労している段階だ。 ウェイターや看護士、配管工などの仕事は高度な問題解決能力を必要とし、機械はこの作業を苦手とする。 IT技術は指数関数的に発達する(ムーアの法則)ので、油断ならない。 IT技術が駆逐する領域を見極めることが大切。

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2014/11/19

機械に仕事を奪われる。昔からよく言われることだが、これまでは機械化による産業全体の効率化のおかげもあって、新規事業が生まれ、そこが雇用を吸収するという流れがあった。しかし現在のテクノロジーの発展はあまりに速いため、全体最適化の前に雇用が失われる事象が発生する。 本書の指摘はそれほ...

機械に仕事を奪われる。昔からよく言われることだが、これまでは機械化による産業全体の効率化のおかげもあって、新規事業が生まれ、そこが雇用を吸収するという流れがあった。しかし現在のテクノロジーの発展はあまりに速いため、全体最適化の前に雇用が失われる事象が発生する。 本書の指摘はそれほど新しいものではないが、具体的に機械に祖語とを奪われない職種が、実は肉体労働だというのは面白かった。

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2014/11/19

産業革命以降、人間にしかできなかった仕事の多くが機械に取って代わられ、その結果として多くの人間が失業した。 経済は発展して、世の中は便利になっているのに雇用は増えない。増えた富の大部分はごく一部の人に集中しており、多数派は貧しくなっている…… 内容はそこそこ。ただ装丁が良くない...

産業革命以降、人間にしかできなかった仕事の多くが機械に取って代わられ、その結果として多くの人間が失業した。 経済は発展して、世の中は便利になっているのに雇用は増えない。増えた富の大部分はごく一部の人に集中しており、多数派は貧しくなっている…… 内容はそこそこ。ただ装丁が良くない。読みにくい。 -- memo: 49 コンピュータは、パターン認識や複雑なコミュニケーションなど、これまで人間が独占してきた領域を侵食しつつある。 54 (NASAの報告書より)「人間は非線形処理のできる最も安価な汎用コンピュータ・システムである。しかも重量な70キロ程度しかなく、未熟練の状態から量産することができる」 99 スキルと賃金の関係が、最近になってU字曲線を描き始めたという。つまりここ10年間、需要が最も落ち込んでいるのは、スキル分布の中間層なのである。 111 幸いなことに、人間はまさにコンピュータが弱いところに強い。 147 情報は、消費されてもすり減ることはない。(中略)エリックは、読み終わった本をアンディに貸してあげることができる。この時、本の中身は少しも減っていない。いやそれどころか、エリックが読み終わった本はアンディにとってもっと貴重だと考えられる。なぜなら2人はその本に書かれていることを共有し、それをもとにして新しいアイデアを共同で生み出せるかもしれないからだ。 171 著者によれば、どうしてもコンピュータに置き換えることが難しい雇用には2つのタイプがあると言う。1つは、創造的な仕事で、(中略)もう一つは肉体労働なのだと言う。 高所得を得られる創造的な職場と、低賃金の肉体労働に二極化するということだ。

Posted byブクログ

2014/10/20

[並走から、追い抜きへ]企業が莫大な利益を得る中で、雇用者数の改善が一向に見られない状況に目をつけた著者は、経済と技術の相関に目をつける。そして、雇用者数の改善が見られない理由を、技術のあまりにも急速すぎる発展にあるとし、多くの労働が機械にとって代えられるという事態が既に起こりつ...

[並走から、追い抜きへ]企業が莫大な利益を得る中で、雇用者数の改善が一向に見られない状況に目をつけた著者は、経済と技術の相関に目をつける。そして、雇用者数の改善が見られない理由を、技術のあまりにも急速すぎる発展にあるとし、多くの労働が機械にとって代えられるという事態が既に起こりつつあることに気づく......。ディストピアのような話が現実に生じていることを鋭く指摘した警句の書です。著者は、米国のマサチューセッツ工科大学に務めるエリック・ブリニョルフソンとアンドリュー・マカフィー。訳者は、経済関係の著書の翻訳に定評のある村井章子。原題は、「Race against the Machine」。 機械が人間の労働にとって代わる事態が起きているという指摘に、「ホントかよ?」と疑問符つきで読み始めたのですが、読み進めていくうちに「ホントかよ!」と驚かされずにはいられませんでした。実証的なデータを示していますので、極端ながらも説得力のある帰結に読者は真剣にならざるを得なくなるはず。大著ではありませんが、その分研ぎすまされているようで、惹き付けられるものがありました。 その一方で、著者の二人があくまでテクノロジーは良いものであるという立場を崩していない点が印象的。大胆に途方もない現実を突きつけておきながら、その現実を凛々しく越えていこうとする研究者の態度に、知的な強さを感じることもできた作品でした。 〜言い換えれば、多くの労働者がテクノロジーとの競争に負けているのである。〜 将来のことはよくわかりませんが☆5つ

Posted byブクログ

2014/08/09

早過ぎるテクノロジーの進歩によって、労働力の削減が新たな雇用創出を上回るペースで進むことで生じる失業をケインズは「テクノロジー失業」と呼んだそうな。今、アメリカで起きている雇用なき景気回復はその現れ。所得の二極化は総需要の減少をもたらす。著者はテクノロジー失業の処方箋として、組織...

早過ぎるテクノロジーの進歩によって、労働力の削減が新たな雇用創出を上回るペースで進むことで生じる失業をケインズは「テクノロジー失業」と呼んだそうな。今、アメリカで起きている雇用なき景気回復はその現れ。所得の二極化は総需要の減少をもたらす。著者はテクノロジー失業の処方箋として、組織革新と教育を挙げている。

Posted byブクログ

2014/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ざっくり言うと、機械はものすごいスピードで進化しているので、機械と人間が競争するのはよして、機械を上手に活用していきましょうという内容でした。

Posted byブクログ

2014/07/12

機会が人の仕事を奪っていくので、人はより付加価値をつけていかないといけないということ 技術的特異点ですね

Posted byブクログ

2014/07/11

情報通信技術の指数関数的な発展に人々がついていけす、経済的な利益が生まれても雇用の喪失が生じるという話です。コンピューターが代わりにやってくれるような仕事の多く失われていき、企業経営の意思決定あるいは人にしかできないような肉体労働だけが残り、経済的な格差も大きくなっていくといいま...

情報通信技術の指数関数的な発展に人々がついていけす、経済的な利益が生まれても雇用の喪失が生じるという話です。コンピューターが代わりにやってくれるような仕事の多く失われていき、企業経営の意思決定あるいは人にしかできないような肉体労働だけが残り、経済的な格差も大きくなっていくといいます。 いまは有効でお金を生む技量を持っていたとしてもわずか数年で全くお払い箱になってしまうかもしれないという現実は怖いです。 著者はいたって楽観的であるが、やはり教育が重要であると説きます。情報通信技術との競争ではなく共闘するのが良いということですね。 装丁が無駄にオシャレです。

Posted byブクログ