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機械との競争 の商品レビュー

3.6

125件のお客様レビュー

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2015/10/07

「アメリカの景気はなぜ回復しないのか。GDPは増大するが失業率は改善されないのはなぜなのか。指数関数的に進歩したコンピュータがこれまで一般労働者が行っていた労働を侵食しているからだ」という内容です。 1時間以内に読み終えることができるうえ、非常に平易な文章で書かれて(訳されて)い...

「アメリカの景気はなぜ回復しないのか。GDPは増大するが失業率は改善されないのはなぜなのか。指数関数的に進歩したコンピュータがこれまで一般労働者が行っていた労働を侵食しているからだ」という内容です。 1時間以内に読み終えることができるうえ、非常に平易な文章で書かれて(訳されて)いるので、ぜひ読んでみてください。 ところで、この本は単純な労働者の仕事を機械が代替することを中心に書いてありますが、今やコンピュータはもっと創造的なこともできてしまいます。『アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)』と併せて読むことをお勧めします。

Posted byブクログ

2015/10/02

『とくに注目すべきは、従来人間にしかできないとされてきた知的な仕事をデジタル技術がこなし始めたことである。 汎用コンピューターは、労働人口のうち情報処理的な仕事に携わる60%に直接的影響をおよぼすだけでなく、残りの40%も次第に侵食しつつある。 チェス盤の残り半分を進むにつれ...

『とくに注目すべきは、従来人間にしかできないとされてきた知的な仕事をデジタル技術がこなし始めたことである。 汎用コンピューターは、労働人口のうち情報処理的な仕事に携わる60%に直接的影響をおよぼすだけでなく、残りの40%も次第に侵食しつつある。 チェス盤の残り半分を進むにつれて、テクノロジーのパワーは倍々ゲームで強化され、その用途は飛躍的に拡大し、職業や雇用に影響を与えずにはおかない。 したがって、スキルの面でも、社会制度や産業の面でも、遅れを取り戻すべく努力しなければならない。さもないと、この先もっと多くの労働者がテクノロジー失業に直面することになるだろう。』 簡潔で分かりやすい問題提起的な作品。 我々としては、機械で出来ることは最大限機械で行って、機械では出来ない部分をいかに強みとして人間に働いてもらうのかを真剣に考えることが大事なんだろうなぁ〜。 』

Posted byブクログ

2015/07/13

すごく面白い内容で、出典など調べながら読むのが楽しかった。出典がほぼネット上の論文やYouTubeなので、まさにテクノロジーが大活躍。 うちの従業員たちにシェアした部分もありました。 ただ、なんでこういう装丁なんだろう・・読みにくいったらありません。

Posted byブクログ

2015/06/17

アメリカで失業率が改善しない理由(仮説)。p12 ①景気循環。つまり、景気回復が不十分で、新規雇用に至らない。 ②停滞。経済を進歩させるような新しい強力な発想の生まれるペースが鈍化した。また、中国やインドなどが成長し、相対的に、進歩が遅くなっている。 ③停滞の逆。つまり、技術の進...

アメリカで失業率が改善しない理由(仮説)。p12 ①景気循環。つまり、景気回復が不十分で、新規雇用に至らない。 ②停滞。経済を進歩させるような新しい強力な発想の生まれるペースが鈍化した。また、中国やインドなどが成長し、相対的に、進歩が遅くなっている。 ③停滞の逆。つまり、技術の進歩が早すぎる。 ※本書では、③の考えを支持している。 労働者が陳腐化するのではなく、人間のある種のスキルはこれまで以上に、価値が高まる。ただし、それ以外のスキルは価値がなくなる。p21 世界最強のチェスプレーヤーは、コンピューターではなく、コンピューターを使った人間。p110 つまり、コンピューターを使いこなすことが、重要。 テクノロジーは、特にスーパースターを(スーパースターだけでなく、普通の人も)より自由にする。p86 歌手は、劇場でしか、歌声を届けられなかったが、レコードやCDによって、低コストで、消費者の好きなタイミングで届けられるようになった。

Posted byブクログ

2015/06/07

MIT教授らによる、IT革命がもたらした"影"の部分、すなわち雇用喪失や格差拡大といった、社会に対する「負の影響」のマクロ経済的な分析と、それらの課題に対する提言をまとめた一冊。 過去の産業革命では、蒸気機関等の革命的技術が衰退産業を上回る規模の雇用を創出したため、失業が社会問...

MIT教授らによる、IT革命がもたらした"影"の部分、すなわち雇用喪失や格差拡大といった、社会に対する「負の影響」のマクロ経済的な分析と、それらの課題に対する提言をまとめた一冊。 過去の産業革命では、蒸気機関等の革命的技術が衰退産業を上回る規模の雇用を創出したため、失業が社会問題化することはなかったが、「ムーアの法則」に象徴される今日の技術革新スピードは速すぎて人や組織が着いていけず、「雇用喪失>雇用創出」の状態に陥っており、格差を助長する要因にもなっているという。 この状況を打開するには「技術を味方につける」ための組織革新や人的投資が不可欠であるとして、「新たな組み合わせによるイノベーション」を、足し算ではなく"かけ算"で行うことができる組織・人材開発の必要性を主張する後半は「フリー」以降の文脈にも通じており、「ITによって仕事が奪われる」という危機感を逆に原動力にして、前向きに未来を切り開こうという"楽観論"は納得感が高い。

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2015/06/05

雇用の減少を引き起こしている要因はAIだとする説を提唱した本。具体的にAIがどのようにして雇用を奪っていくかと現在急速に起こりつつある変化を説明し、今後の問題と対応策を述べている。AI問題を取り上げている本の中ではかなり有名かつわかりやすいものであるが、本書内に記されている解決策...

雇用の減少を引き起こしている要因はAIだとする説を提唱した本。具体的にAIがどのようにして雇用を奪っていくかと現在急速に起こりつつある変化を説明し、今後の問題と対応策を述べている。AI問題を取り上げている本の中ではかなり有名かつわかりやすいものであるが、本書内に記されている解決策が有用だとは思えなかった。大前提としてアメリカで実行可能な解決策だというのもあるし例えそれを考慮したとしてもこれらの案にあまり期待はできないと感じる。 だが問題提起と現状分析は詳細で優れている。AIにまつわる諸問題を知り心構えをする上では必読ではないだろうか。

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2015/05/24

☆3.5 失業はしたくないぞ。でも、産業大改革進行中の変化が激しい面白い時代にちょうど良く生きていることを、とても嬉しく思う。AIには苦手で私に得意な部分の力をつけられるように仕事をしていこうと思ったよ。 関連書籍を読むための取りかかりの本として、主張が明確なよい本だよ。

Posted byブクログ

2015/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「テクノロジー失業」 テクノロジーの進化の早さは指数関数的に伸びており、人間が調整可能な範囲を超えているため、人間の雇用を奪っていく。 自動運転、翻訳。 複雑なパターン認識での進化のスピードも加速している。 人間が機械と共存するには、 組織革新と人的資源への投資。 組み合わせによる新規市場・ビジネスモデルの創出、人的資源を育てる教育の革新が求められる。 " 分散するのは時間や場所など特定の状況に関する知識である。十分に活用されていない機械を見つけて利用すること、もっとうまく活用できる人材やスキルを発掘して生かすこと、供給が途絶えたときに使える余剰在庫の存在を知っておくことなどは、優れた新技術に関する知識と同じくらい、社会にとって役立つものである。 「組み合わせ爆発」は指数関数的な上回る数少ない数学関数の一つである。このことから、組み合わせによるイノベーションは、創意工夫によって人間が競争にとどまる最高の方法だと言えよう。 生産性の向上に教育は飛び抜けて重要な貢献を果たすにもかかわらず、教育そのものの生産性を計測する系統的な試みはほとんど行われていない。 "

Posted byブクログ

2015/05/01

MITスローン・スクール教授による、短いが衝撃的な本。 ITの加速度的な進歩により従来人間だけができた仕事が侵食されつつあり、機械に人間の雇用が奪われてゆく。 この変化を理解するうえで提示される二つの法則が分かりやすい。一つは半導体の集積度が18ヶ月毎に2倍となるムーアの法則。も...

MITスローン・スクール教授による、短いが衝撃的な本。 ITの加速度的な進歩により従来人間だけができた仕事が侵食されつつあり、機械に人間の雇用が奪われてゆく。 この変化を理解するうえで提示される二つの法則が分かりやすい。一つは半導体の集積度が18ヶ月毎に2倍となるムーアの法則。もう一つは米粒が倍々に増える「チェス盤の法則」。指数関数的な変化は気づいた時には想像を絶する大きさになり、まさにITのインパクトはこれに当てはまると著者は主張する。 「ワーク・シフト」と並び、未来の社会と働き方を考える上で面白い。

Posted byブクログ

2015/03/26

リーマンショック後のアメリカで設備投資が回復しているにも関わらず雇用が回復していない状況から、テクノロジーが人間の雇用機会を奪っていることを指摘している本。 「ホンシェルジュ」に記事を寄稿しました。 http://honcierge.jp/users/646/shelf_sto...

リーマンショック後のアメリカで設備投資が回復しているにも関わらず雇用が回復していない状況から、テクノロジーが人間の雇用機会を奪っていることを指摘している本。 「ホンシェルジュ」に記事を寄稿しました。 http://honcierge.jp/users/646/shelf_stories/25

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