ことばの発達の謎を解く の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ことばの習得とは、まさに0→1のクリエイティブで、観察し分析し発して修正していく、そんな高度で科学的なプロセスを経て完成していくものだと知った。 言葉を知ることで、概念や知識が自分に身についていく、そんな一見当たり前なことを論理的に理解し、より多くの言葉に触れたいと思わされた。 誰かに勧めるのははばかれる、少しばかり限定的で回りくどい内容だけど、自分が子どもを持つ時には要点を読み返したいと思う本。 以下、本文より - 言語の発達は、カテゴリーの中の事例どうしを、違うところには目をつぶり、そのカテゴリーにとって大事な同じ部分にのみ注目して「同じ」とみなす - 「似ている」には、いろいろな種類の関係がある:形、大きさ、色、つながり - 「愛」や「喜び」など目に見えない概念のことばを学び、ことばを学ぶことによって抽象概念をシステムの中で理解し、自分の一部にしていく →つまり、「愛」という言葉を知らなければ、「愛」という概念や感情は生まれない(生まれていても当人が察知できない)
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大変勉強になったのですが、頭の良すぎる方で優しい語り口調なのに中々頭に入ってこなくて苦労しました。自分の頭の悪さに涙が出ます。 子供がどうやって言語を獲得していくかが実験をもとに語られています。好きな方の書籍だったのでめちゃくちゃ楽しみに読ませていただきました。 また語学の勉強...
大変勉強になったのですが、頭の良すぎる方で優しい語り口調なのに中々頭に入ってこなくて苦労しました。自分の頭の悪さに涙が出ます。 子供がどうやって言語を獲得していくかが実験をもとに語られています。好きな方の書籍だったのでめちゃくちゃ楽しみに読ませていただきました。 また語学の勉強もしたいと思っていたのでこの本に書かれていた事をもとに学び方や基礎をしっかりつけていきたいと思いました。
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先に読んだ著者の「ことばと思考」とほぼ同じ内容だったが 、実験の内容の詳細などが省かれておりこちらの方が読みやすかった。 私たちには当たり前の、「前、後、右、左」という言葉と概念を持たない人々がいたり、色や数を表す言葉が2つしかない言葉があったり、言葉の切り分けが様々にあることは...
先に読んだ著者の「ことばと思考」とほぼ同じ内容だったが 、実験の内容の詳細などが省かれておりこちらの方が読みやすかった。 私たちには当たり前の、「前、後、右、左」という言葉と概念を持たない人々がいたり、色や数を表す言葉が2つしかない言葉があったり、言葉の切り分けが様々にあることはとても興味深い。 それにしても、方向音痴の私には常に東西南北を把握できる能力は驚異である。そのような言語が母語であれば、方向感覚は自然に備わるのであろうか?
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普段意識せずに使ってる言葉をどうやって習得したか、それによって世界をどのように体系化して捉えてきたかということを理解する一助となった 今後子供ができたらどのように言葉を覚えていくのか意識してみてみたいと感じた
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同期から、面白かった本 さらっとななめ読み。 へぇーって感じ。 (しっかり読む時間と興味がなかった…)
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子供がどうやって言語を習得していくのかという点から、人間が抽象的なる思考を獲得するところまで認知科学の面から解説されている。 一度母語を習得してしまうと、ある単語は他の言語であっても母語と同じ範囲をカバーしていると考えてしまうが、実際は異なっており言語習得中の子供はその領域が固...
子供がどうやって言語を習得していくのかという点から、人間が抽象的なる思考を獲得するところまで認知科学の面から解説されている。 一度母語を習得してしまうと、ある単語は他の言語であっても母語と同じ範囲をカバーしていると考えてしまうが、実際は異なっており言語習得中の子供はその領域が固まっていないから過度に一般化された使い方をしたりする。 言葉を理解することで抽象的な思考もできるようになっていく。
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気になった部分。 語彙は巨大なシステム。このシステムは以下の「発見」「創造」「修正」のプロセスによって作られていく。特に創造はスーパーコンピュータにも出来ないもの。人間は赤ちゃんの時からこれを繰り返し言葉を身につけていく。 ・分析と発見 単語を覚え、暫定的にそれに意味をつける...
気になった部分。 語彙は巨大なシステム。このシステムは以下の「発見」「創造」「修正」のプロセスによって作られていく。特に創造はスーパーコンピュータにも出来ないもの。人間は赤ちゃんの時からこれを繰り返し言葉を身につけていく。 ・分析と発見 単語を覚え、暫定的にそれに意味をつける。覚えた単語の間に共通するパターンを見つけようとする。 ・創造 単語の間に共通するパターンをみつけたら、多少の間違いをしてもよいからその知識を新しいことばの学習に使い、語彙を増やし、成長させようとする。 ・修正 語彙の中の単語の数を増やしたら、さらに単語の 間の共通性を分析し、手がかり自体をアップデートする。 言葉を身につけるために子どもがしている思考は、科学的な思考と大きく重なる。子どもは言語を学習することで、科学的な思考をトレーニングしている。
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言語習得のメカニズムをわかりやすく解説。ヒトの脳の可能性に驚くしかない。外国語習得にも参考になるが、もう無理だと言われている気もしないでもない。
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オノマトペは乳幼児が言葉を理解することに非常に重要。言語発達の面から考えると積極的に使った方が良い。
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大人になってから多言語を学ぶにはその言語を使う国の文化や生活も分かってないと使うのが難しいし、逆に分かれば感覚的に使えるようになる。結局机上で勉強するよりも移住しちゃった方が手っ取り早いんだろうな。
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