夜行観覧車 の商品レビュー
ドラマで第一回を見て、思わず購入。様々な人の視点で描かれているのがおもしろいが、内容は少し怖くて暗い人間模様。 告白もそうだが、読んだあとの爽快感はない。小説の構成としては好きだが、内容は、、、という感じ。
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面白かった。 決して、大量の流血表現やグロい描写があるわけではないのに…エグかった。 精神的R-15ってところでしょうか。 対象は娘を持つ母親と母親を持つ娘限定かもしれませんが。 女性のが入り込めそうな作品。
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超高級住宅街で起きた殺人事件。被害者は夫で加害者は妻。 その前後の状況を、事件の起きた家の向かい側の一家の視点を中心に、当事者の家の視点、そして向かい側の家の裏にある、この住宅街のドン的な役割のおばちゃんの視点から、やっぱりあんまりト書きなく、ほぼ彼らの心理描写的なものだけで語っ...
超高級住宅街で起きた殺人事件。被害者は夫で加害者は妻。 その前後の状況を、事件の起きた家の向かい側の一家の視点を中心に、当事者の家の視点、そして向かい側の家の裏にある、この住宅街のドン的な役割のおばちゃんの視点から、やっぱりあんまりト書きなく、ほぼ彼らの心理描写的なものだけで語っていくという湊かなえワールド。 (いや、告白、贖罪に比べたらまだ全然ト書きあるよ) それぞれの「身分」と「住むに相応しい土地」、とか、ご近所付き合いのめんどくささ、とか、現代における教育問題、とか、親子の在り方、とか、そういうのがごっちゃまぜにこちらに迫ってきて、あんまり直視したくない気分でもあるけど、これって最後には昇華されるのよね?と自分に言い聞かせながら読み続ける感じ。 でも、告白とか贖罪みたいな、あの最後の「ドーン」(そりゃもう「笑うセールスマン」並の)がなんか足りなかったなぁと。 湊センセイには、ぶっちゃけ救いなんか求めてないんだな。もっとドSな顛末を期待してたんだな、と、自分の気持ちを今回はっきり自覚したのでした。
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「告白」を読んだ時の衝撃が強すぎたせいか、作品を読むごとにどうも印象が弱くなってきたように感じる。たしかにこの生活は日常生活の延長上に起こり得る出来事を描いているので、そうそう読者の期待を裏切るような展開は難しいのかも知れない。
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女の人の書く女性の嫌なところを全部詰め込んだような作品だなと思った。家庭の崩壊と再生がテーマであるというコピーをどこかで見かけたけど、この小説に出てくる家庭はみんな最初からひびが入っていて、事件をきっかけにしてそれが崩壊していく様は描かれていたけれど、再生したのかと言われれば微妙...
女の人の書く女性の嫌なところを全部詰め込んだような作品だなと思った。家庭の崩壊と再生がテーマであるというコピーをどこかで見かけたけど、この小説に出てくる家庭はみんな最初からひびが入っていて、事件をきっかけにしてそれが崩壊していく様は描かれていたけれど、再生したのかと言われれば微妙かなあと思った。骨折したのをそのまま放置してへんな風につながったけどつながったからいいよね!って無理やり納得してる感じがした。 おもしろかったけど年取りたくないなーこんな女性になりたくないとしみじみ思った作品だった。
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面白かったです。大どんでん返しがあるとかではないですが、やっぱり湊かなえさんの作品と言う印象。 遠藤彩花の中学受験に対する失敗への嫉妬心、その母親の真弓の家に対する愛情を超えた執着心であったりとひとりひとりの人物像が良く描けています。しかも、より人間臭い部分が浮き上がっています。 街が人を変えてしまうのか、人が街を変えるのか凄く気になる部分ではありますが、それでも、人は辛くても、与えられた環境で生きていくしかないのですよね。
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湊かなえさんの最新文庫本キタ(゚∀゚)コレwww ってことで、早速読破しましたよ~。 ドラマ化されるそうで、そっちも楽しみです。 加害者であり被害者でもあり、でも世間は加害者としか見ない。 実際にこういった事件に巻き込まれた家族はこんな風なのだろうかと考えてしまいました←単純 独白口調はいつものことなのですが、小島さと子の独白(?)が何の意味があって書いてあるんだろう???と思ったら…最後の最後に関わってくる人だったんですね~@@; ひばりヶ丘にマイホームを構えた一家、遠藤家。 そこで毎日癇癪を起こし、母にあたる娘、それに困惑する母、それに無関心な父。 その向かいの家で、優秀な、絵に描いたような幸せな一家、高橋家。 イケメンで優秀な息子、優しい父、優しい母、優秀なお嬢様学校に通う娘、上京してしまった兄。 ひばりヶ丘をこよなく愛する、昔からの住人小島さと子。 そんな高級住宅地、ひばりヶ丘でおこった殺人事件。 これによって、それぞれの家族の絆がどんなものだったのか、浮き彫りになっていきます。 とりあえず彩花には最後までイラっとしたなー。 彩花のおかんにもイラっとしたし、おとんにもイラっと。 でも、こういう仮面家族って実際いそうだから怖い><; 面白かったのですが、最後は小島さと子が持ってくのかよ!!ってのもあって、☆4つです 笑
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2013年1月11日読了。 湊さんの作品、独特の空気感があってとても好きです。 が、今回はちょっと違うかなぁ。 なんとなく、強引にハッピーエンドに落ち着けちゃった感がします。 いつもだともっと、もっと傷をしっかり剔って、その上で絆創膏を貼ってくれる感じなのに、拍子抜け。 家族、と...
2013年1月11日読了。 湊さんの作品、独特の空気感があってとても好きです。 が、今回はちょっと違うかなぁ。 なんとなく、強引にハッピーエンドに落ち着けちゃった感がします。 いつもだともっと、もっと傷をしっかり剔って、その上で絆創膏を貼ってくれる感じなのに、拍子抜け。 家族、という形にこだわったからでしょうか? 初めて湊さんを読む方には、いい入り口かもしれませんが、いつもの深さを期待していたので、物足りなさを感じました。
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やっぱり湊かなえは凄い。 面白かった。 人間と人間の間にある考え方の違い、感じ方の違い、思想の差異、ちょっとした機微の表現、すれ違い、葛藤、変化、恐怖、怒り、坂道病……、などなどなどなど、湊かなえはリアルで等身大で生身の“人間”を描写することにとても長けている。 今回は...
やっぱり湊かなえは凄い。 面白かった。 人間と人間の間にある考え方の違い、感じ方の違い、思想の差異、ちょっとした機微の表現、すれ違い、葛藤、変化、恐怖、怒り、坂道病……、などなどなどなど、湊かなえはリアルで等身大で生身の“人間”を描写することにとても長けている。 今回は、とても現実的な家族の話だった。 過去の積み重ねによって事件が起き、加害者の家族であり被害者の家族になってしまった二男一女が、未来へ向かい歩き出そうとする物語。 隣の家の事件によって、己の家族のあり方を考える話。 そして物語の紡ぎ方が上手い。 話の持っていき方が絶妙。 だから読み続けることを強いられる。途中で止められない。どんどん先を読み進める。 湊かなえの小説は、とても面白い。魅力的である。
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高級住宅街「ひばりヶ丘」。 古くからこの街に住む人もいれば、最近引っ越してきた人もいる。 この街で起きた殺人事件。その家族とひばりヶ丘の住人を巻き込んで、さらなる出来事が…。 事件の真相というよりは、登場人物の心理描写を中心に描かれていて、結構読みやすかった! 高級住宅街という...
高級住宅街「ひばりヶ丘」。 古くからこの街に住む人もいれば、最近引っ越してきた人もいる。 この街で起きた殺人事件。その家族とひばりヶ丘の住人を巻き込んで、さらなる出来事が…。 事件の真相というよりは、登場人物の心理描写を中心に描かれていて、結構読みやすかった! 高級住宅街というのはこういった人間模様が普通なのだろうか…大変そうだなぁ~なんて思っちゃいました^-^ 今週からドラマも始まるみたいなのでとても楽しみ♪
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