夜行観覧車 の商品レビュー
ふぅん、あっそうなんだ、というくらいの感想しか出てきません。 先が気になるため、どんどん読めますが、どんでん返しの類はありません。予想通りに話が終わっていきます。 観覧車のメッセージ性があまり感じられず、観覧車がなくても話が進んでいくと思いました。 題名と内容がそこまで一致して...
ふぅん、あっそうなんだ、というくらいの感想しか出てきません。 先が気になるため、どんどん読めますが、どんでん返しの類はありません。予想通りに話が終わっていきます。 観覧車のメッセージ性があまり感じられず、観覧車がなくても話が進んでいくと思いました。 題名と内容がそこまで一致しているとも思えず。 登場人物が常に身につけているポシェット、 もっと何かあると思いましたが、 ひばりヶ丘の説明をするためだけで残念でした。 「坂道病」はよく表現していると思いました。 こんな想いをしている人は多いだろうなぁと。
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家族、隣人。近くにいるから、ずれていることには気づく。 でも、その理由はわからないし、わかろうともしない。 登場人物みんな、価値観が自分の中にしかなくて、客観的に誰がマシとかその程度。 最後は希望が見えたようで、結局本質は変わらない気もする。 こうやって見せられると誰だって嫌悪感...
家族、隣人。近くにいるから、ずれていることには気づく。 でも、その理由はわからないし、わかろうともしない。 登場人物みんな、価値観が自分の中にしかなくて、客観的に誰がマシとかその程度。 最後は希望が見えたようで、結局本質は変わらない気もする。 こうやって見せられると誰だって嫌悪感を持ちそうなものだけど、自覚できない人が多いんだろうね。 世の中の反面教師に、なればいいと思う。
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以前から読みたかった本が文庫化されたので購入。湊さんの作品はどれも面白いけど、今回も登場人物の歪みっぷりがすごいですね。でも現実にこんな家族いそう。 最後は少し救いが見えたのでホッとしました。
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うーん、なんやかんや言って自分はこの作家好きだ。 人の気持ちのエグイさをサラッと書いている所が気に入っている。 ストーリー的には多少読めてしまう感があるが、それも裏をかいせば一種の安心感かもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み始めは、登場人物全員の性格が悪くて、なかなか入り込めなかった。 あと、彩花は個性が際立っていたが、ほかの人物がごちゃごちゃしてて少し混乱した。 彩花を真弓が殺しかけるシーンは、読んでいる人の多くが真弓側の立場で応援すると思う。このあたりの展開は湊かなえ節が効いていた。 比奈子と歩美の再会のシーンでは涙ぐんだ。このところ本で泣いたのは久しぶり。 章の合間に入ってくる、さと子の章が、可笑しいと小憎たらしいので、さと子の憎愛されキャラを際立たせている。最後の『長年暮らしていたところでも・・・』ですべてが収まった。 家族って、こうだよね。
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高級住宅地に引っ越してきた、普通のサラリーマンの遠藤家。 その向かいに住む、エリート一家の高橋家。 そして、その高級住宅地に古くから住み、ひばりヶ丘をこよなく愛する、小島さと子。 それぞれの家族の歪みが、高橋家の事件とともに露呈していきます。 子どもの視点と親の視点が行き来する...
高級住宅地に引っ越してきた、普通のサラリーマンの遠藤家。 その向かいに住む、エリート一家の高橋家。 そして、その高級住宅地に古くから住み、ひばりヶ丘をこよなく愛する、小島さと子。 それぞれの家族の歪みが、高橋家の事件とともに露呈していきます。 子どもの視点と親の視点が行き来するので、両者の想いのすれ違いが痛々しいです。 誰かの一言が、誰かを狂気に変えてしまう……。 そんな紙一重の怖さをじわじわ感じます。
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高級住宅街に建てられた医師の一家とその向かいの小さな家、そしてそこの家の子供たちの進学先。受験と地域のブランド、それを崇める親と子の意識の差。テーマはまさに時代にあっているが、その登場人物のキャラクター設定がさすがだ。テレビドラマ化されて俳優陣を知ってしまってから読み出したが、微...
高級住宅街に建てられた医師の一家とその向かいの小さな家、そしてそこの家の子供たちの進学先。受験と地域のブランド、それを崇める親と子の意識の差。テーマはまさに時代にあっているが、その登場人物のキャラクター設定がさすがだ。テレビドラマ化されて俳優陣を知ってしまってから読み出したが、微妙に設定を変えていることもあり、途中からドラマのことは忘れて読み進むことができた。謎解きではないが、エンディングが秀逸。
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高級住宅街に住む3家族の視点で描かれた殺人事件をめぐる話。 家族だからこそ許せない事や甘えや確執。人間って身勝手だなぁという反省と、どんなきっかけで蓄積した不満が爆発してしまうのかという恐ろしさを感じた。 相変わらず、どんよりとした気分で読み進めた湊作品だが、最終的に登場人物の気...
高級住宅街に住む3家族の視点で描かれた殺人事件をめぐる話。 家族だからこそ許せない事や甘えや確執。人間って身勝手だなぁという反省と、どんなきっかけで蓄積した不満が爆発してしまうのかという恐ろしさを感じた。 相変わらず、どんよりとした気分で読み進めた湊作品だが、最終的に登場人物の気持ちが前向きに変化している事に救いがある。
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ドラマの第一回目を見たら、先が気になってしょうがないので 原作を読んでみることにしました。 読みやすく、お話に引き込まれて あっと言う間に読み終えました。 が、 章ごとに日付や時間が書いてあるのですが、 それがわかりにくく、 何度もページを戻して確認。 (これはいつの出来事?...
ドラマの第一回目を見たら、先が気になってしょうがないので 原作を読んでみることにしました。 読みやすく、お話に引き込まれて あっと言う間に読み終えました。 が、 章ごとに日付や時間が書いてあるのですが、 それがわかりにくく、 何度もページを戻して確認。 (これはいつの出来事?と、頭がこんがらがる) 終盤までそれぞれの人物の、どろどろぐちゃぐちゃした感じが 「いやだな~」と思いつつもおもしろかったのですが、 最後急になんかみんないい人みたいになってしまう。。 その「急」な感じについていけず、 あれ、終わった?という感じ。 これはもしかしたらドラマの方がおもしろいかも、、、 と期待して、 やっぱり先を急がず毎週見てみようと思います。
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視点の誘導がうまい。バラバラな登場人物達を自然にリンクさせて物語を紡いでいく手法に乗せられ一気に読んでしまった。普段は見えない人の心の奥底のエグい感情が夜の住宅地に灯る灯りのように、いつのまにか浮かび上がってきた…そんな読後感でした。
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