夜行観覧車 の商品レビュー
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怖いくらい人間の嫌な部分が描かれていた。 まず、他所の事情には無闇に首を突っ込まないこと、余計なことをしないことがどれだけ大切か分かった。もちろん、本当に困っている人も見て見ぬふりをするのではなく、他の家庭のことなんてほとんどがこちら側の思い込みや勘違いであるから勝手な憶測で行動するのはよくないと思った。 どんなに憎い相手も、妬んでいる相手も人にはそれぞれ事情がある。特にさと子と彩花、勝手な被害妄想や思い込みでいちいちムカつくことを言うな! もちろん2人にも辛いことがあるのは分かるけど、個人的には最初から最後までこの2人には腹が立った。 ただ、恥ずかしながら自分も頭に血がのぼりやすく冷静になれない瞬間があるので、これからは気をつけようと思った。 そして、ご近所には迷惑がかからないように暮らそう‥
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面白かった。 色々湊かなえ読んでわかったのはキャラ1人1人がしっかりたっとるというか、架空のやつなのにすごい感情入ってしまうなってとこ。
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終盤の盛り上がりはそれほどないけれど、人の醜い部分を描くのがとても上手で、一気に最後まで読み切ってしまった。 登場人物全員が自己中心的で、読んでて胸糞悪いシーンも多々あるけれど、心理描写がとても生々しくリアルで共感できる部分もあった。 結局のところ、一見どれだけ幸せそうな家庭でも...
終盤の盛り上がりはそれほどないけれど、人の醜い部分を描くのがとても上手で、一気に最後まで読み切ってしまった。 登場人物全員が自己中心的で、読んでて胸糞悪いシーンも多々あるけれど、心理描写がとても生々しくリアルで共感できる部分もあった。 結局のところ、一見どれだけ幸せそうな家庭でも、本当に幸せかどうかは本人しか分からないんだなあと思った。
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登場人物皆が一人一人のことを妬み恨んでいて、人間の恨みって計り知れないなと思った。 狂気感が凄かった。 この本に出てきた登場人物みたいな人が 近所にいたら嫌だなと思ったw
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いい意味でも悪い意味でも登場人物全員が自分のことしか考えていなかった。また、お互いが羨み妬む人間の1番汚いところが鮮明に描写されており不快感を覚えた。自分を改めて見直すきっかけとなる本であった。
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精神が不安定になりそうな内容の小説、この先、家族を持つことや歳を重ね、家族が増えることに でも面白くて、一気読みしてしまったし、読んでよかったし、おすすめしてくれた友達に感謝を伝えたい小説 他の本ではなかなか味わえない、読書体験
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本当に湊かなえさんは人の嫌なところを嫌な感じに書くなぁと、気分悪くなりつつそんな最低な人間に最後に残された善性みたいなものに希望を持たされつつ、やっぱ人って…と思わされつつでした 側から見たら全然大したことない物事をすごく気にしたり、近くにいるのに全然見えてなかったり、人間〜!!...
本当に湊かなえさんは人の嫌なところを嫌な感じに書くなぁと、気分悪くなりつつそんな最低な人間に最後に残された善性みたいなものに希望を持たされつつ、やっぱ人って…と思わされつつでした 側から見たら全然大したことない物事をすごく気にしたり、近くにいるのに全然見えてなかったり、人間〜!!って感じでした
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いやミスの湊かなえさんで 不覚にも途中で感動泣きしてしまった。笑 歩美姉弟が友人を思い誹謗中傷のビラを 外していくシーン。よかったな。 それはさておき、 夜行観覧車という作品名が秀逸。 遠藤家、高橋家、小島家 各家庭の内情は外から見ても分からないし、 隣の芝生は青く見えるものだが 誰にでも悩みがあり 良い時と悪い時がある という 諸行無常感を的確に表してる。 自分の調子が良い時は他人を下に見たりする。 その逆も然り。 また、同じものを見ていても それぞれの性格や置かれてる環境により 違う景色に見えたり。 様々な経験を通して、一周すると 別の感情が芽生えたり。 其々が何を考えてるか 家族でも分からないことは多くある。 じっくり話し込むことは 家族の絆を深めるためにやはり大切だと 思わせてくれる一冊。 淳子の視点からは描かれていないものの、 殺人を犯すほどに追い詰められていたという点は 事実なので 高橋家の子供たちが、 切っても切り離せない家族を 思いやり、十分に話し合い、 家族にとって少しでも良い形に収まるようにした という締め括りが良かった。
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高級住宅地に住むエリート家族で、母親が父親を殴り殺したのだが、その動機や真相とは? という話だが、登場人物たちそれぞれの胸が悪くなるような自己中心的思考がせめぎ合って発生してしまった事件ではあるものの、結末はほんの少し未来に救いがありそうな仄めかしなので、湊かなえ作品にしては読後...
高級住宅地に住むエリート家族で、母親が父親を殴り殺したのだが、その動機や真相とは? という話だが、登場人物たちそれぞれの胸が悪くなるような自己中心的思考がせめぎ合って発生してしまった事件ではあるものの、結末はほんの少し未来に救いがありそうな仄めかしなので、湊かなえ作品にしては読後感は悪くない…が、やはり登場人物たちの「嫌なヤツ度合い」は高め。
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見栄を張らずに普通でいられるって幸せ 湊かなえさんの本は先が気になってどんどん読み進めちゃう! どの人物も言いたいことを心のうちに我慢しすぎているなって感じました でもそれは自分が言いたいことを言える環境にいるからなのかな、今置かれておる環境に改めて感謝 家族は余程のことがないと切っても切り離せない唯一の人たちなんだなって実感 さとこさん依存先が息子以外にも見つかって良かった
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