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下流の宴 の商品レビュー

3.9

104件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

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2024/03/26

面白かった。由美子がそのまんまウチの母とそっくりだった。珠緒の母や由美子の夫の発言がしっくりきた。福原家の続きが気になる。

Posted byブクログ

2024/02/15

人間観察力に優れた林真理子さんの持ち味が活かされた本です。 ルンルンを買って‥からそこは本当に変わらないなと感じました。 一昔前の皆が中流だと思っていた時代も様変わりして多様性の時代となりました。昭和どっぷりの私には違和感多く感じるこの頃ですが、 今の林真理子さんはどんな本を書く...

人間観察力に優れた林真理子さんの持ち味が活かされた本です。 ルンルンを買って‥からそこは本当に変わらないなと感じました。 一昔前の皆が中流だと思っていた時代も様変わりして多様性の時代となりました。昭和どっぷりの私には違和感多く感じるこの頃ですが、 今の林真理子さんはどんな本を書くのかなぁ〜 立場上、本心なんて書けないだろうなぁなど全く関係ない想像までして読み終えました。

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2023/11/22

林真理子さんらしく、心の裏側をリアルに描いたお話で、学歴信仰、エリート志向という親の志向とは逆に転げ落ちていく子どもたちのお話でした。誰の心にも眠っていそうな気持ちを言葉にすると、こんなにダークな黒い欲望になるんだな、と思わされました。そんな気持ちに向き合う機会にもなりましたが、...

林真理子さんらしく、心の裏側をリアルに描いたお話で、学歴信仰、エリート志向という親の志向とは逆に転げ落ちていく子どもたちのお話でした。誰の心にも眠っていそうな気持ちを言葉にすると、こんなにダークな黒い欲望になるんだな、と思わされました。そんな気持ちに向き合う機会にもなりましたが、救いのない話に閉塞感も感じ、、。 自分は子どもとどう向き合うのか?理想を言って夢を見ていられるのは子どもが小さいうち? いやいや、やっぱり理想は持ち続けたい。ただそれは親の理想の人生を押し付けることではなく、子どもの生きる力を信じて、可能性も信じて、子どもの選ぶ人生を支えらる親でいたいと思いました。 リアリティは日々、試行錯誤ですけれどね!

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2023/11/03

今話題の日大理事長の作品を初めて読んだ。面白かった! 医者を目指す珠緒を応援したくなる。金持ちの男を探す姉の可奈の話しも面白かった。

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2023/09/24

面白かった。 自分の母親が由美子と同じタイプだったので、私は可奈のような価値観で育ち、けれどある時から自分自身の性格とその価値観が折り合わなくなって、翔のような無気力な人間になってバイトを点々とし、さらに何年も経ったのちに悔しさから珠緒のように奮起して1からやり直し、そんな過去を...

面白かった。 自分の母親が由美子と同じタイプだったので、私は可奈のような価値観で育ち、けれどある時から自分自身の性格とその価値観が折り合わなくなって、翔のような無気力な人間になってバイトを点々とし、さらに何年も経ったのちに悔しさから珠緒のように奮起して1からやり直し、そんな過去を振り返った現在、父親と同じような考えに至っていたから、とてもリアリティを感じた。 登場人物それぞれが片寄った価値観を持っているけれど、それのどれもが本人の持って生まれた性格や環境や人間関係や時間が作り上げたもので。だからこそ、その個々の作り上げてきた価値観は、このお話の中でイヤな女として描かれてた由美子や可奈ですら、本当は大きな間違いがあったわけではないとは思うのだけど。ハッキリとした悪がなくても、いつか大きな間違いになってしまうことは、人生の中で往々にしてあるよねと。読後、大きく心が動くような感動があったわけではないけれど、じんわりしみじみ考えてしまうような本でした。

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2023/08/12

「我らがパラダイス」読後、久々に手に取った林真理子さんの小説は期待どおりの内容でした。 人それぞれに持つプライドについて、また、それを元にどう生きるか、考えさせる作品でした。

Posted byブクログ

2023/04/25

Audibleで読了。賛否両論いろいろありますが、私は面白かったです。さすが、林真理子という感じで、軽快な文章で最後まで一気に聞くことができました。 私も子育てしてるので、反面教師にも感じます。

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2023/03/12

自分が思春期の親になってみてわかる、子供と自分は別人格ということ。 自分の思うようには子はならない。 我が家の場合、勉強しなくても、歯を磨かなくても、部活を辞めてしまっても。 自分の価値観を振り返ることをせず、見栄っ張りな自分を自覚出来ず、子供を変えようとすると、親子関係は恐ろし...

自分が思春期の親になってみてわかる、子供と自分は別人格ということ。 自分の思うようには子はならない。 我が家の場合、勉強しなくても、歯を磨かなくても、部活を辞めてしまっても。 自分の価値観を振り返ることをせず、見栄っ張りな自分を自覚出来ず、子供を変えようとすると、親子関係は恐ろしいことになるのですね。 諦めと自分の人生を生きること、が大切。 あと、サラリとでてきた、夫婦仲が良ければ、子供は間違って育たない、はグサリときました。

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2023/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 自分が上流であると思う主人公の母。決して努力をしないその息子。収入の高い相手との結婚のみを目指す娘。    主人公である母親は息子の彼女を叱責してしまう。「あんたのような下流の家の出の娘はうちの息子にはふさわしくない。ウチは代々医者の家系」  息子の彼女は努力の末医大への合格を果たす。しかし、息子は、「がんばった君に僕はふさわしくない」と別れを告げる。  外資系金融機関勤務の男と結婚を果たすが、その男はうつ病を患い、実家に帰ってしまう。乳児を連れて娘は母親のもとに戻る。そして医大合格した交際相手と別れた息子は、マンガ喫茶の店員の給与では自活できず、彼も母親の元に戻る。  下流から出ない若者。上昇志向のある若者。上流とは?下流とは?  「私は何を間違えたのでしょうか」と母親が祖母に書く手紙で終わる。

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2023/02/05

福原家と宮城家の話が交互に章立てされていて読みやすかった。中流家庭と自覚している福原家の由美子が息子が高校中退したことをきっかけに家庭の崩壊の危機を感じている様子が描かれている。その息子の交際相手が宮城家となるがこちらも訳ありの家庭で…息子をもつ母親目線では息子の育て方が間違えた...

福原家と宮城家の話が交互に章立てされていて読みやすかった。中流家庭と自覚している福原家の由美子が息子が高校中退したことをきっかけに家庭の崩壊の危機を感じている様子が描かれている。その息子の交際相手が宮城家となるがこちらも訳ありの家庭で…息子をもつ母親目線では息子の育て方が間違えたかと思い悩む姿は切実で同情するが子育ては思うようにいかないことが多いという前提でどこかで割り切らないといけないのかもしれない。成人した子供の幸せは見守ることしか出来ないのだ。

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