零戦 の商品レビュー
技術者としての考え方はかっこよく参考にしたい。 メイドインジャパンの価値を最初に高めたのが零戦なのかなぁ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
零戦の開発の様子が、開発者らしく描かれている。心のどこかで期待していた零戦を作ったことの痛みと言ったものは描かれておらず(それは私の身勝手な思い)、神風への心痛が紙面をさほど割かずに描かれていた。 宮崎駿「風立ちぬ」を観たり、百田尚樹「永遠のゼロ」を読んでいたので、開発者の視点からの零戦は新鮮であり、かつ、私にとってあの時代が少し立体的なものになりました。 零戦の開発はそれ自体すごくて、その知識や取り組みや勇気といったものに尊敬し、かつ勇気づけられます。
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零戦に対する設計者、技術者としての誇りが伝わってくる本 それだけに、カミカゼのように若い命を絶つ道具として使われることにもなってしまった苦悩も他人には計り知れないものがあったんだろうなぁ
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零戦。 機械の知識など全くない私でも、わかりやすく、夢中になり、一日で読みきってしまった。 堀越二郎が、零戦を作成するまでの過程を、堀越のプライベートなんかも織り交ぜて語られている。難しそう、と思わずにたくさんの人に読んでほしいです。 ちなみに、これを読んでから、所沢の航空発祥博...
零戦。 機械の知識など全くない私でも、わかりやすく、夢中になり、一日で読みきってしまった。 堀越二郎が、零戦を作成するまでの過程を、堀越のプライベートなんかも織り交ぜて語られている。難しそう、と思わずにたくさんの人に読んでほしいです。 ちなみに、これを読んでから、所沢の航空発祥博物館行ったらすんごくテンションあがって、楽しめました。
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2013/09/13 風たちぬ、に技術者魂を魅せられて。鳥人間コンテストが懐かしい。 ・ヘリコプターの父 イゴール・シコルスキー 「自分の仕事に根深くたずさわった者の生涯は、一般の人の生涯よりもはげしい山と谷の起伏の連続である」 ・枕頭鋲 ・机で呻吟する ・牛車で戦闘機...
2013/09/13 風たちぬ、に技術者魂を魅せられて。鳥人間コンテストが懐かしい。 ・ヘリコプターの父 イゴール・シコルスキー 「自分の仕事に根深くたずさわった者の生涯は、一般の人の生涯よりもはげしい山と谷の起伏の連続である」 ・枕頭鋲 ・机で呻吟する ・牛車で戦闘機を運ぶ。当時は一日1機の製造能力 ・共振 ・零式艦上戦闘機・一一式 zero・fighter ・若い女を口説き落とすことはそんなにむずかしくないが、Zeroを落とすことは容易ではない。
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映画風立ちぬに魅せられて買ってしまった。随分前に書かれたものなのに読みやすくて吃驚した。私には全く軍だとか戦闘機だとかの予備知識がなかったから少し不安だったが、堀越氏の自伝的な著作で、用語なども解説してくれたので分かりやすかった。 読んでいて当時の軍艦、飛行機などだけでなく、日本...
映画風立ちぬに魅せられて買ってしまった。随分前に書かれたものなのに読みやすくて吃驚した。私には全く軍だとか戦闘機だとかの予備知識がなかったから少し不安だったが、堀越氏の自伝的な著作で、用語なども解説してくれたので分かりやすかった。 読んでいて当時の軍艦、飛行機などだけでなく、日本軍の組織についても、今まで考えたことが無かったのが不思議なくらい興味が出てきたので、今度色々調べたい。 堀越氏は自分たちがつくった零戦という戦闘機を誇りに思っているということが本全体から伝わってくる。随所に零戦を讃える文句が散りばめられているし、苦心してつくった飛行機を愛しているのだなと思った。初めて零戦が完全な姿で飛んだときの「美しい!」は映画の二郎を思い出させた。 ただ、あれだけ苦労して生まれた可愛い我が子を、神風特攻隊で失った心情はいかほどだったか。戦争末期には零戦を失うために零戦を作っていたのだし、我が子に乗るパイロットは必ず死ぬ運命にある。その時の彼の心情はあまりはっきりとは書かれていないように思った。あえて書かなかったのかもしれないし、書けなかったのかもしれない。
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技術者だなぁというかんじ。 愛を感じる文体でした。 下手なリーダー論とか、仕事論を読むより、これをよんだほうがタメになる
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零戦イコールカミカゼ、しか戦後の私は知らなかった。 なんであんなに機体が弱いのかってところしか知らなかった。 でも、その影には戦闘機としての優先順位や遠くまで速く飛べることをクリアするための努力が見えたし、敗戦後の日本における航空産業の禁までもがこの戦闘機の力でもあったとは本当に...
零戦イコールカミカゼ、しか戦後の私は知らなかった。 なんであんなに機体が弱いのかってところしか知らなかった。 でも、その影には戦闘機としての優先順位や遠くまで速く飛べることをクリアするための努力が見えたし、敗戦後の日本における航空産業の禁までもがこの戦闘機の力でもあったとは本当に知らなかった。 知らないことは罪だと思う。 美しさを求める姿が随所に見られる。技術者と芸術家の共通点かもしれない。 与えられた条件がどうにも動かせない者であるとき、その条件の中であたりまえに考えられることだけを考えていたのでは、できあがるものはみなドングリの背比べにすぎないであろう。 与えられた条件の中で、とうぜん考えられるぎりぎりの成果を、どうやったら一歩抜くことができるかということをつねに考えねばならない。 あとがきには風たちぬのエピソードも。なぜ美しさなのか、彼だったのかの確認ができた。
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No.587 この夏、2013年は零戦、堀越二郎に取って特別な年。 風立ちぬ、各地で開催される堀越二郎展、零戦の見学会、そして年末には永遠のゼロが映画化。 これらの背景にある実話がこの一冊に詰め込まれている。世界の航空技術をリードした、日本の技術がどう実現したのかかいまみれた。
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イノベーションとは何か。無理難題な要求に如何に応えるか、という局面も必要なのかも知れない。 吉村昭「零式戦闘機」も再読。
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