零戦 の商品レビュー
「風立ちぬ」関連の本です。ずっと、引っかかっていて、映画見た直後に何冊か購入してのんびりと読んでいます。 これをちゃんと、堀 辰夫の「風立ちぬ」と一緒に、ジブリ「風立ちぬ」関係本としてならべる本屋……素敵です。でも、確かにあの映画見たら、こういう流れになるよねぇ(笑) 「エヴァ」...
「風立ちぬ」関連の本です。ずっと、引っかかっていて、映画見た直後に何冊か購入してのんびりと読んでいます。 これをちゃんと、堀 辰夫の「風立ちぬ」と一緒に、ジブリ「風立ちぬ」関係本としてならべる本屋……素敵です。でも、確かにあの映画見たら、こういう流れになるよねぇ(笑) 「エヴァ」がはやっていたとき、「死海文書」の本が売れたのと同じ? 零戦を作った男、堀越 二郎の書いた零戦の誕生と活躍についての本です。 どうやって、零戦が作られていったのか。オレたちは、真似だけじゃなかった。誇り高き現場からのレポート。 当然といえば当然ですが、宮崎 駿のかいた堀越 二郎とは、まったく違う二郎です。 「風立ちぬ」の堀越 二郎は、堀越 二郎ではなくて、宮崎 駿なんだろうなぁと思います。 それでも、この堀越 二郎も、「風立ちぬ」をみて嫌な気持ちになるかというと、そんなことはないと思う。 これは、堀 辰夫の「風立ちぬ」の感想でも書いたとおり。 あの映画は、なにかものを作っている人の「呪い」とか、「高揚感」とか、そういうところは、多分、本当にリアルなんだろうなぁと思います。 職人のお兄ちゃんは、純粋に感動していたしな。
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零戦誕生にはいろんなドラマがあった。技術者ってすごいなと思うが、すばらしいモノを生み出しても戦争の道具となってしまうのは悲しい。
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まだ、映画を見ていないのだけど… 技術者というのは、ホントに突き詰めていかないと生きていけない人種なのですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【Impression】 「零戦」の日本の航空技術における位置づけが分かると共に、やはり設計主任者としては、戦争終盤における零戦の使われ方に対して思っていたことなど、たくさん知ることができた。 なかでも最後の「日本の産業は先進国のキャッチアップに過ぎない」という論に対しての零戦を例に出した反論は、この本を読んでいるととても説得力があった。 しかもとてつもなく戦争の趨勢の分析もなされていて、いや、正確にはみんな同じような気持ちやったんやろうか。 【Synopsis】 ●現三菱重工業に勤めている著者の零戦開発までの話。 ●当初、軍から出された基準を全てクリアするのは航空機という特性上不可能と思われていた。しかし、設計者達の血の滲むような努力、2つの尊い犠牲を伴い、開発に成功する。 ●その後、零戦は徐々に大戦においてその威力を発揮していく。零戦の航続力があったからこそ出来る作戦が多数採られていた。一方でアメリカは、零戦の脅威をしっかりと認め、徐々に背後に迫っていた ●一方、日本は弱点であった資源等の不足により、零戦の改良型などは作れないような状況に陥り、ミッドウェー海戦での大敗を契機に状況はいっぺん。遂に神風特別攻撃隊などが結成され、その航空機に零戦が使用され始める ●戦後、著者による零戦を踏まえた日本の航空技術、技術力全般等について語られ、当時の心境などが述べられている
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2013.10.20 面白すぎて一気読み!!特に前半の零戦誕生までが止まらなかった。技術者の書いた本ってこんなに面白いのね!!戦果の章を読むと、テストパイロットの死はやたら強調しといておいて、戦いでの被害は55人のみであったとかさらっと言えちゃうの、軍人っぽい(当時の人間みんなそ...
2013.10.20 面白すぎて一気読み!!特に前半の零戦誕生までが止まらなかった。技術者の書いた本ってこんなに面白いのね!!戦果の章を読むと、テストパイロットの死はやたら強調しといておいて、戦いでの被害は55人のみであったとかさらっと言えちゃうの、軍人っぽい(当時の人間みんなそうなのかもしれないけど)。。 しかし、「美しい」ものを作って、見上げるって、幸せだよなぁ。。
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優秀なエンジニアの実直で人間味のある文章に心打たれました。 どんなに優れた科学技術も人間のエゴに使われると最悪の結果を惹き起こすという点では原子力も同様。 貧しくとも勤勉な日本人が生み出したゼロ戦があったからこそ、太平洋戦争中盤に於いて日本軍の圧倒的な強さが実現できたと知りま...
優秀なエンジニアの実直で人間味のある文章に心打たれました。 どんなに優れた科学技術も人間のエゴに使われると最悪の結果を惹き起こすという点では原子力も同様。 貧しくとも勤勉な日本人が生み出したゼロ戦があったからこそ、太平洋戦争中盤に於いて日本軍の圧倒的な強さが実現できたと知りました。 しかしテクノロジーの戦いは、それを上回るテノロジーによって破られるのは歴史の必然。 しかも相手が桁違いの物量(潜在能力)を持つのであれば尚更である。樹を見て森を見ない日本軍は少々傲慢であったかもしれません。 もし日本軍にゼロ戦が無ければ、停戦は比較的早い時点で行われたかもしれず、原爆の悲劇も起こらなかったかもしれない。 奇跡のゼロ戦の悲劇の物語。
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『風立ちぬ。いざ生きめやも』本書は世界の航空史に残る名機・零戦の主任設計者が当時の記録を元にアイデアから完成までの過程を克明に綴った技術開発成功の記録です。淡々とした筆致にむしろ凄みを感じさせます。 本書を読もうと思ったきっかけは無論、宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」が劇場公開され...
『風立ちぬ。いざ生きめやも』本書は世界の航空史に残る名機・零戦の主任設計者が当時の記録を元にアイデアから完成までの過程を克明に綴った技術開発成功の記録です。淡々とした筆致にむしろ凄みを感じさせます。 本書を読もうと思ったきっかけは無論、宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」が劇場公開されたことでございました。著者である堀越二郎の事に関しては『零戦を設計した人』という程度の認識しかなく、一応実物大のものは靖国神社にある遊就館で見たことがあるくらいでした。 宮崎駿監督が本書に関して『堀越二郎は本当のことを言わない人だ』とか『奥歯に物の挟まったような物言いをする』とインタビューで語っていたのを本書を読む前に聞いていて、それから読み終えて『なるほどなぁ』と思うにいたった次第でありました。 正直なところ、僕自身はほとんど航空機に関心がないので、技術的な箇所を読んでも皆目見当がつかなかったわけでございますが、堀越二郎が群馬県の藤岡市に近い田舎に生を受け、青雲の志を持って東京帝国大学の新設して間もない航空学科に学び、三菱内燃機(現三菱重工)に入社し、名古屋にてその技術者人生を始めるあたりがさらりと触れられております。 そんな彼の元に海軍側から 『最新の戦闘機を作ってくれ』 という依頼が来るのです。その以来というのがまぁなんとも今で言うところの『ムチャ振り』のオンパレードで航空能力と戦闘能力を両立させ、なおかつほかの能力も当時の世界最高水準を要求するというもので、これにさすがの堀越二郎もずいぶんと頭を悩ませたのだと、ここにはそうつづられておりました。 やがてできた試作機は二人のパイロットの尊い犠牲を経て実用化され、ある時代までは無敵の強さを誇るようになりますしかし、アメリカ軍の持つ圧倒的な物量により、徐々に零戦は劣勢に立たされ、ついには神風(じんぷう)特攻隊に使用されるという悲劇的な運命をたどっていくのです。そういう情勢の中で堀越二郎がいかに仕事に当たっていたかが(可能なかぎり)つづられていて、その部分は読んでいて感銘を受けました。 「われわれ技術に生きる者は、根拠のない憶測や軽い気持ちの批判に一喜一憂すべきではない。長期的な進歩の波こそ見誤ってはならぬ」 堀越二郎が残したこの言葉は透徹した技術者のものとして、現在でも古びてはおらず、自身の開発した零戦ともに、航空史に長く残っていくのだと思います。その栄光と悲劇とともに…。
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設計開発とは?商品企画とは? 上司に面白いよと進められて読みました。 私が尊敬する元上司も読まれたとのこと。 常識で考えたら遂行困難と思われた海軍から要求される性能と それを解決するべき技術の選択と その技術を支えたアイデア出し。 製作した試作機に対するプロのパイロットのフ...
設計開発とは?商品企画とは? 上司に面白いよと進められて読みました。 私が尊敬する元上司も読まれたとのこと。 常識で考えたら遂行困難と思われた海軍から要求される性能と それを解決するべき技術の選択と その技術を支えたアイデア出し。 製作した試作機に対するプロのパイロットのフィードバック。 結果を真摯に受け止め、 フィードバック(問題)を整理して、 再度解決するべき技術やアイデアを出す。。。 結果として、世界でZeroの名が轟いた。 企画は何をすべきかに責任を持つこと。 社会情勢を把握しお客様の価値・満足とリンクするべく 要求性能の選定と定義に妥協するべきではない。 設計はそれに対して如何につくるかに責任を持つこと。 要求事項をクリアするべく技術の選択にアイデアを凝らし、 その技術を満足させるアイデア出しに注力し 実施そのものに慢心せず、冷静に試験評価、洞察を繰り返す チャレンジをするべき。 堀越二郎氏は、海外の雑誌にも目を通している程の インプット能力が高い技術者でありながら、 本書の様な一般の人間にも分かるような文章が書ける アウトプット能力も高い、真の技術者だと思いました。
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『設計者のモノガタリ』 宮崎駿の引退発表の翌日の朝、風立ちぬを見に行かねば!と思い、この本を少し読みかけてから映画館に行った。それから毎日チョビチョビ読んで約1か月かけて読了。戦闘機の開発の様子がわかり、新鮮な驚きの連続だった。読んでるだけで胃が痛くなりそうな要求を解決していく過...
『設計者のモノガタリ』 宮崎駿の引退発表の翌日の朝、風立ちぬを見に行かねば!と思い、この本を少し読みかけてから映画館に行った。それから毎日チョビチョビ読んで約1か月かけて読了。戦闘機の開発の様子がわかり、新鮮な驚きの連続だった。読んでるだけで胃が痛くなりそうな要求を解決していく過程も面白かった。日本の技術に乾杯!(ところで、MRJはどうした?) 堀越二郎は、設計・開発に卓越していただけでなく、説明能力も凄い。 当時の軍や三菱重工(の前身)や飛行機の技術など全然知らない者にもスムーズに読めるように書かれている。 角川文庫で読んだのだが、解説は宮崎駿と関わりのある編集者の人が書いており、そちらの情報も興味深かった。宮崎監督曰く、堀越二郎には熱狂があったはず・・・と。 月刊モデルグラフィックス紙上で、『妄想カムバック 風立ちぬ』というマンガを連載をしたそうだ。単行本になっていないようだが、出版されたらこちらも読んでみたい。 子供の時に、プラモデルの透明ゼロ戦を作ったのを思い出した。52型となってたと思うが、やっと意味が分かった。当時はマンガでもゼロ戦はかなりポピュラーなものだったが、最近の子供は知らないだろうなと想像。 零戦という言葉自体もン十年ぶりに聞いたような気がする。
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