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零戦 の商品レビュー

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90件のお客様レビュー

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2013/10/06

宮崎アニメのモデル。 戦争についての議論は置いておいて読むことをおすすめします。 不可能を可能にする技術者魂に脱帽です。 日本人の誇りだと思います。

Posted byブクログ

2017/11/09

真夏の暑いときに観た映画ジブリの『風立ちぬ』。 映画は、飛行機技術者である主人公の堀越二郎のエピソードと掘辰雄の『風立ちぬ』をミックしたものだった。 それまで名前すらしらなかった堀越二郎だが、なんと知る人ぞ知る零戦の生みの親だという。 興味がわいて読んだ作品だが、正直なところ重...

真夏の暑いときに観た映画ジブリの『風立ちぬ』。 映画は、飛行機技術者である主人公の堀越二郎のエピソードと掘辰雄の『風立ちぬ』をミックしたものだった。 それまで名前すらしらなかった堀越二郎だが、なんと知る人ぞ知る零戦の生みの親だという。 興味がわいて読んだ作品だが、正直なところ重くて暗い印象を受けた。 飛行機作りの専門用語や製図のイラストまで載っていて、 技術者でないとなかなか、作品の中には溶け込めない雰囲気だった。 それもそのはずだ。 これは当時の記録を元にアイデアから完成までの過程を克明に綴った貴重な技術開発成功の記録だったのだ。 作品の冒頭は昭和12年10月。 堀越が務める三菱重工業、名古屋航空機製作所に、「世界最強の戦闘機の計画」が持ち込まれる。それまでの飛行機よりも、よりコンパクトで身軽な戦闘機を発案しろ、という海軍からの要望だった。優れた技術者であった堀越は、今までの発想を覆すアイデアで、「小型のほっそりとした灰色の戦闘機」を生み出した。 昭和16年12月8日。 零戦が本格的なデビューを飾った真珠湾攻撃は、その威力に世界中が驚ろき、恐れるようになった。しかし、戦争が長引くと、行き詰まった日本のとった戦略は「特攻」となる。 二十歳そこそこの特攻隊員を零戦に乗せ、片道分の燃料だけ積んで、戦地へ送り出す。 一般人として内地で戦争体験をしていた堀越は、零戦と特攻隊員の活躍を複雑な想いで見つめていた。 軽やかに飛べる零戦は、堀越は戦争のみに使うとは思っていなかったはずだ。技術者として零戦の誕生は喜ばしいものだが、その成長ぶりにきっととまどっていたと思う。 この作品には日本のあの戦争における敗北要因がいくつか挙げられていた。いまさらながらどうすることもできないことだが・・・。 性能のいい航空機はもっと人の役に立つ使い道があっただろうに。 何よりも堀越の究極の発明機「零戦」が、 戦争の道具として後世に名を残しているのが残念な気がする。

Posted byブクログ

2013/09/29

零戦にまつわるエピソードを著者の主観からみて記載している。当時の職人たちが、強い熱意をもって取り組んでいるさまがよく描かれている。

Posted byブクログ

2013/09/29

堀越二郎氏の著作 零戦を開発するまでに至る苦労の様子がよくわかった。 堀越氏自身が、戦争中に感じた事や特攻隊についての思いなども 書かれており面白かった。

Posted byブクログ

2013/09/28

ジブリ映画『風立ちぬ』公開記念読書第一弾。太平洋戦争前夜における零戦の開発史と、戦時下の活躍を記録したノンフィクションである。 作者は零戦のメイン開発者で、海軍から要求された新戦闘機の性能が如何に高水準だったか、その基準をクリアするためにどのような工夫をしたかについて、専門知識...

ジブリ映画『風立ちぬ』公開記念読書第一弾。太平洋戦争前夜における零戦の開発史と、戦時下の活躍を記録したノンフィクションである。 作者は零戦のメイン開発者で、海軍から要求された新戦闘機の性能が如何に高水準だったか、その基準をクリアするためにどのような工夫をしたかについて、専門知識を持たない人にも分かりやすく解説してくれている。僕も零戦については名前くらいしか知らなかったのだが、当時としては世界最高の性能を持っていたことがよく分かった。太平洋戦争開戦から半年ほど続いた日本軍の快進撃の大部分が零戦の活躍によるものというのも納得である。 零戦こそ現代まで続く日本の技術魂の原点であり、当時の日本人の誇りだったことは想像に難くない。しかし、零戦の天下は長くは続かなかった。日本軍より資源や人員で圧倒的に勝る米軍は、零戦に対抗する新型戦闘機を次々と開発、導入してきたが、余裕のない日本軍は数年経っても零戦に頼るしかなかった。戦況が悪化する中、零戦は無理な改造をされるようになり、遂には神風特攻隊が搭乗するに至る。零戦は、その生涯を類稀なる栄光と悲劇に彩られた飛行機なのである。 完全に余談だが、本書を読むまで堀越 二郎ではなく堀 越二郎だと思っていた。堀 辰雄と並べられていたからつい。

Posted byブクログ

2013/09/28

風立ちぬみて、堀越さんに興味を持ちました。 零戦設計の経緯など。 技術者としての矜持を感じる本でした。 専門分野の話しも平易に書かれており読みやすかったです。

Posted byブクログ

2013/09/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「風立ちぬ」に感化され、買ってしまいました。 堀越二郎の零戦への思いやそのときどきの率直な気持ちが記されており、当時の技術屋の姿が思い浮かぶ。

Posted byブクログ

2013/09/20

世界の航空史に残る零式艦上戦闘機を設計した堀越二郎によって書かれた零戦開発史です。スタジオジブリの"風立ちぬ"の主人公のモデルになった人ということで注目されています。本書は1970年に出版された新書で、一般向けに平易に書かれており、詳しい知識や背景を知らなくて...

世界の航空史に残る零式艦上戦闘機を設計した堀越二郎によって書かれた零戦開発史です。スタジオジブリの"風立ちぬ"の主人公のモデルになった人ということで注目されています。本書は1970年に出版された新書で、一般向けに平易に書かれており、詳しい知識や背景を知らなくてもある程度理解できます。戦闘機の開発について書かれているため、戦争を肯定しているようにも思えるかもしれないですが、そんなことはありません。真摯にモノづくりに挑んだ開発者の物語であり、こういう真摯さは、今の世の中にも必要だと思いました。

Posted byブクログ

2013/09/19

堀越二郎氏による、零戦開発にまつわる自伝的な。 飛行機を一機作り上げ飛ばすまでの、段取りや細かい苦労なんかがよくわかり、とても興味深い内容でした。 映画「風立ちぬ」のストーリーを思い出しつつ、あのエピソードがこれか?などと考えつつ読む楽しみがありました。

Posted byブクログ

2013/09/18

堀越二郎本人が語った零戦。サラッと書いてあるけれど、節々に尋常ならざる苦悩が滲み出ている。 ところでこの人がもし、本田宗一郎や井深大ぐらいの世代だったら、何を作ってくれたのだろう。

Posted byブクログ