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球体の蛇 の商品レビュー

3.6

144件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

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2019/08/12

ウソと過ちの連鎖、知らないうちの共犯関係。普通に生きていくのは楽ではないなあ、と思わされるのだが、明かされていく真相のゾワゾワ感はそれほどではなかった。もっとそれぞれの登場人物に感情移入して読むことができればよかったのだが。ミステリー度低、気持ち悪さ中。

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2019/06/14

道尾さんの作品は題名が秀逸なものが多いので、今回も嫌でも想像を掻き立てられずにはいられません。球体の蛇、象をこなしているウワバミ、スノードーム。何が真実で誰が正しいことを言っているのか、また嘘の場合の本意は?誰にも共感できなくても、誰もがどの登場人物の側面も持っているような気がし...

道尾さんの作品は題名が秀逸なものが多いので、今回も嫌でも想像を掻き立てられずにはいられません。球体の蛇、象をこなしているウワバミ、スノードーム。何が真実で誰が正しいことを言っているのか、また嘘の場合の本意は?誰にも共感できなくても、誰もがどの登場人物の側面も持っているような気がします。最後の一行は参りました。しばらくの間その一行を凝視して固まっていました。素直に巧いと感じさせられる作品でした。

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2019/04/23

I'm surprised how connected like this! However, I became painful to read.

Posted byブクログ

2019/01/05

暗い。 冬の田舎、広い家とその床下、智子のアパート、大学生活、そして主人公の思考… 暗い。 床下ではバレないか、少しおかしいサヨの行動、終盤の風俗嬢、所々に変なドキドキが有り加速するも全体にスローな感じ。母親の再婚以外、手放しで喜べないような。

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2018/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おすすめ 悲しい話。 最後まで火事が起きた真相はわからない。 しかし、サヨ、乙太郎、智子誰が火事をおこしていたとしても悲しいことに変わりはない。 読み進めるにつれて 火事の真相に迫っていっていき続きがきになった しかし進むつれてより真相がわからなくなった 比喩表現がたくみで美しかった。

Posted byブクログ

2018/05/28

「文学」読んでる、って思いながら読んだ。このカテゴライズが正しいかわからないけど。主人公の心の動きが細やかに描かれているというか。 幼馴染の姉妹の姉・サヨに好意を抱く主人公。サヨの心の闇に気づく主人公だが、読み進めていくうちに、主人公の心の闇も感じられてくるのがなんとも。

Posted byブクログ

2017/12/05

両親の離婚により、幼なじみの家で暮らす少年。 おじさんと幼なじみと、家族同然の暮らしだったが、彼には心に抱えた秘密があった。 幼い頃に亡くなった幼なじみの姉の死の秘密。 そんな彼女に似た年上の女性に心奪われ、彼女が過ごす家の床下に忍び込むようになり、事件が起こる。 悪気のない嘘...

両親の離婚により、幼なじみの家で暮らす少年。 おじさんと幼なじみと、家族同然の暮らしだったが、彼には心に抱えた秘密があった。 幼い頃に亡くなった幼なじみの姉の死の秘密。 そんな彼女に似た年上の女性に心奪われ、彼女が過ごす家の床下に忍び込むようになり、事件が起こる。 悪気のない嘘が人を変えたり傷つけたり。 何が本当なのかもわからない。 終始もやもやして、息苦しくなるほどの読後感。

Posted byブクログ

2017/11/19

はっきりとしない真実 人伝いに聞く真実 本人から伝えられる真実 どれが本当の真実なのか どれを信じるかによって、己の人生が変わってゆく

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2017/04/23

もしも嘘をつくたびに、体の中にある球体にどんどんその嘘が溜まっているとしたら…。 想像しただけで怖ろしい。 周りを欺き、自分に都合の良い状態を作り出すために人は嘘をつく。 嘘をつかれた人は苦しみ、ときにはその嘘が原因で不幸になることもある。 だが、その嘘が自分自身を苦しめる諸刃の...

もしも嘘をつくたびに、体の中にある球体にどんどんその嘘が溜まっているとしたら…。 想像しただけで怖ろしい。 周りを欺き、自分に都合の良い状態を作り出すために人は嘘をつく。 嘘をつかれた人は苦しみ、ときにはその嘘が原因で不幸になることもある。 だが、その嘘が自分自身を苦しめる諸刃の刃になることだってあるのだ。 複雑に絡み合った嘘のために、登場人物たちの人生が少しずつ狂っていく。 真実は最後まではっきりとはわからない。 人は信じたいものを信じ、生きていくしかないということだろう。 サヨという人物が理解しがたかった。 他者を壊したいという破壊願望が強いのか、それとも自分が壊れていく破滅願望が強いのか。 自らの闇に飲み込まれ、どんな結果になるのかも深く考えずに、ただ感情のままに行動する。 彼女の存在は不気味で、主人公である「私」が惹かれたものが何なのか、なかなか理解することができなかった。 強烈な闇に周囲を巻き込み、そして破滅していったサヨ。 彼女が死んだ後もずっと、サヨに関わった人たちの人生に影響を与え続けたことが、より一層彼女の存在を怖ろしげにしていた。

Posted byブクログ

2017/03/23

幼い頃に幼馴染みのサヨを亡くし、その死に秘密を抱えるトモ。 そして出会ったサヨに似た女性。 その人に惹かれ、家の床下に夜な夜な潜り込んでしまう。 それから起こってしまう事件。 色々な出来事がどんどん繋がって、中盤より面白さは加速。 最後は少し残酷…かな。 2017.3.22

Posted byブクログ