狛犬ジョンの軌跡 の商品レビュー

垣根涼介【著】

2014/05/03

いまいち意味がわからずままおわった。
主人公の生き方考え方嗜好がそのまま作者のそれなんだろうな、とは感じたが。
文中に出てきたレオンベルガーとロットワイラーという犬種に興味をもった…くらいか。

2014/03/05

設定は好きだけど犬が凶暴すぎる。
そこがもう少しマイルドなら言うことナシだったのに。
深夜、大きな犬と車で接触してしまったら。
犬好きなら主人公と同じように動物病院を探しまわりそう。
だが、犬がニガテな場合はどうすればいいのだろうか？
助けたいけど触れない。
犬や猫もある程度一緒に暮らせば、こんな風に飼い主の言葉や雰囲気を理解しているもんじゃないかな？
そんな気がする。
次に神社に行ったら、狛犬をしっかり拝んでこよう。

2014/02/25

生とは本来、無意味な自然現象の一形態に過ぎない。
誰もがうっすらと気づいていることだが……。

「生」についてを、神社の狛犬が生を受ける物語に託した作品。
諦念、懊悩。それでも情は生まれてくる。
軽快な物語りながら、奥深さも覗かせる。

クルマ好き、それも日本車好きがニヤリとしそうな車種選びも相変わらず。

2014/03/08

主人公(人間)の生活、考え方、趣味、嗜好などがしっかり書かれている。かなりこだわりを持っているようだ。著者に通じるところがあるように思えた。本当はどうかは知らないが。ジョンについては、神の番犬?にしてはやり過ぎだな。奴はこれからどこに向かおうとしてるのか?　

2017/11/09

神社でみかける、石でできた狛犬さん。
口を開けたのと閉じたのと、二匹揃って一対となっている。
「あ」「うん」の呼吸とは、よく言ったものだ。

この作品は、この狛犬が主人公となっている。
人間界とは別世界に生きる狛犬が、
初めて感じた激しい怒りと悲しみ。
それが彼を信じられない行為に及ばせた。

一匹の巨大な黒犬となって彷徨する狛犬。
仲間を思う優しい心と
神をも恐れない自分勝手な人間の生きざまに
切なさを感じる作品だ。

2013/11/04

経済的利益を得ていないんだから身分詐称て犯罪にはならんやろー

作者の自意識が鼻に付くばかりで全然面白くないぞ！ 笑

2013/10/24

太刀川要は、深夜、山のなかをドライブ中に黒い大きな犬をはねてしまう。あわてて犬のもとにかけよると、車との接触でできたとは思えない大きな切り傷からの出血で、半死半生の状態だった。動物病院での治療の甲斐あって黒犬は助かったのだが、ペットたちが激しく怯えて困っている、と獣医から連絡が入る―。こいつはいったい何者なんだ?あんな時間にあんな場所で、いったい何をしていたのか?奇妙な共同生活を始めた要と黒犬を待ち受ける現実とは―。

2013/10/10

うーん、惜しいというか…
設定は面白く、読み進めたけど。
ジョンが自ら語ることが、エピローグの内容、主張では落ちてこないよなぁ。。
急に違うことを言われてるみたいで。
おそらく作者が一番言いたいことなんだろうけど、小説とは結びつかない。

観念としてはいいけど。

2013/09/27

突飛なアイディアだが丹念な書き込みで、一応の作品に仕上がっている
読み終えて犬を想う青年の切ない気持ちにも共感を覚えた

ただし
近年の作者の作品を読むにつけ疑問に想うことがある
ヒートアイランドシリーズに見る熱気のようなものが全く感じられない
むしろ「枯淡」を感じる
どの作品もそれなりの仕上がりで及第点を与えられるものだ
でもなにかもの足らない

ぜひ原点に立ち返った作品を切に希望します

2013/09/15

神社の狛犬を見る目が少し変わるかもしれない不思議な物語。
傍らに犬の図鑑を置いておくと、主人公ジョンの姿がより想像しやすくなります。