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文明崩壊(上) の商品レビュー

4.1

64件のお客様レビュー

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2013/06/02

人類の歴史の謎を自然科学的なアプローチで解く。数々の世界史的文明の崩壊の要因を探る。一番大きな、共通の要因として、環境破壊があると解く。 現代のモンタナの事例から始まり、イースター島、そして、グリーランドとスケールの大きな展開にワクワクしてくる。

Posted byブクログ

2013/05/17

 文明の最期に焦点を当て、なぜ崩壊してしまったのかを探ることで、文明が存続するために必要な条件を考察している。マヤ、アナサジ、イースター島、グリーンランドなど過去に滅びた社会を扱っているが、これは冒頭で重点的に扱ったモンタナ事例に酷似している。つまり社会の崩壊は過去のものではなく...

 文明の最期に焦点を当て、なぜ崩壊してしまったのかを探ることで、文明が存続するために必要な条件を考察している。マヤ、アナサジ、イースター島、グリーンランドなど過去に滅びた社会を扱っているが、これは冒頭で重点的に扱ったモンタナ事例に酷似している。つまり社会の崩壊は過去のものではなく現在進行形であることを示唆している。つまりちょっとしたきっかけで現代においても社会が消滅してしまう可能性があるということだ。しかも、現在は世界中が相互に依存しながら存続しているため、その崩壊が世界中に影響をおよぼす可能性がある。そうならないためにどうすればよいのかを考える切っ掛けとなる。

Posted byブクログ

2013/05/12

2013 5/12読了。 前から読みたかったジャレド・ダイアモンドの本。 極端なケース(ソ連の崩壊とかカルタゴの滅亡とか)を除けば、ある文明の崩壊(往時に比べて生活水準が著しく落ちたり人口が減ったり滅亡したり)は、 ・本人たちによる環境侵害 ・気候変動 ・友好的な外部集団(との...

2013 5/12読了。 前から読みたかったジャレド・ダイアモンドの本。 極端なケース(ソ連の崩壊とかカルタゴの滅亡とか)を除けば、ある文明の崩壊(往時に比べて生活水準が著しく落ちたり人口が減ったり滅亡したり)は、 ・本人たちによる環境侵害 ・気候変動 ・友好的な外部集団(との関わりの現象) ・敵対的な外部集団(との関わりの増加) ・それらに対する社会の対応(適切な対応がとれるか) の5つの要素のうちいずれか、場合によっては全てが関わっていることを説明できる、という主旨の下で、さまざまな文明崩壊の事例を扱っていく本。 上巻では現代のモンタナ州からはじまり、イースター島、ポリネシアの三つの島々、アメリカ先住民のアナサジ、マヤ文明、ノルウェー人による入植地・・・特にノルウェー領グリーンランドの終焉を扱っていく。 枠組みがはっきりしているので(多少記述が冗長でも)さくさく読んで理解しやすい。 加えて、崩壊した文明のたどった経緯を記録や遺跡だけでなく、放射線同位元素測定や泥濘の中から花粉を取り出して分析する花粉学者、木の年輪からさまざまな情報を得る年輪学者、氷の中に含まれる酸素の同位体の分布から情報を得る学者・・・などなど、いろいろな研究手法によって過去を明らかにする試みがなされていること、それを複数紹介しながらなにがあったか検証しようとしている構成が、好感度高い。 下巻もちゃっちゃと読みたい。

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2013/04/04

イースター島、メキシコのマヤ文明、ノルウェーからアイスランドを経てグリーンランドに移住したバイキングの運命、いずれも環境変化に耐えられず、消滅した。 下巻が楽しみです。

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2013/03/16

第一章 環境破壊(伐採、鉱業etc)、外来生物種被害等、文明崩壊には一般化できる原因がある。現代であっても同様だが(モンタナで例示)、変化には気づきにくい。 第二章 イースター島。人口増加に環境(森林資源)がついていかず崩壊。外界から遮断された状況だったためモアイ造りに専念した...

第一章 環境破壊(伐採、鉱業etc)、外来生物種被害等、文明崩壊には一般化できる原因がある。現代であっても同様だが(モンタナで例示)、変化には気づきにくい。 第二章 イースター島。人口増加に環境(森林資源)がついていかず崩壊。外界から遮断された状況だったためモアイ造りに専念したと考えられる。島の区域ごとに取れる資源が違い活発な交流あり。 第三章 ピトケアン、ヘンダーソン島。それぞれの島は資源に乏しく、住みにくいが、貿易によって相互に補完。一つの島が崩壊した事で、他の島も共倒れ。 第四章 アナサジ族。灌漑の方法の詳細。ネズミ穴を使った詳細な炭素分析法の説明。エッセンス少ない。 第五章 マヤの崩壊。灌漑、農業、森林資源等の観点から説明。エッセンスは、一度豊作期に人口が増えると、短期の環境悪化にも耐えられず絶滅する可能性ありという事。 第六章以降 未読。詳細な事例に入っていく模様。

Posted byブクログ

2013/03/09

モンタナ、マヤ、アナサジ、イースター島、アイスランド、グリーンランドなど様々な地域の隆盛そして衰退がわかりやすくまとめられたいる良本。

Posted byブクログ

2013/03/04

ブクログでの皆さんのレビューを読んで面白そうだと思ったのだけれど、私の脳みそにはちょっと荷が重かったかも…。なんだか文章が回りくどいというか…文体がいかにも翻訳な感じなのか、もっと平易な言い方があるのでは?と思うと読みづらく感じて…。後編を買うか迷う。

Posted byブクログ

2013/03/04

ブログに感想かきました→http://d.hatena.ne.jp/victoria007/20130304/1362383708

Posted byブクログ

2013/02/27

力作。上巻だけで650Pはなかなかに堪える。。笑。渾身の叡智を600円で買うと思えば安過ぎるのかも知れない。思いっきり、滅亡論。

Posted byブクログ

2013/01/29

歴史上存在した文明の崩壊過程とその理由を、緻密な調査と環境経済学的な視点から鋭く考察する。ただ、その分析はスゴイと思わせる反面、冗長さも感じる点も。イースター島やマヤ文明の崩壊過程はなるほどと思ったが、グリーンランドのヴァイキングについての説明は苦しく、単純に寒冷化の影響のような...

歴史上存在した文明の崩壊過程とその理由を、緻密な調査と環境経済学的な視点から鋭く考察する。ただ、その分析はスゴイと思わせる反面、冗長さも感じる点も。イースター島やマヤ文明の崩壊過程はなるほどと思ったが、グリーンランドのヴァイキングについての説明は苦しく、単純に寒冷化の影響のような気がする。

Posted byブクログ