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小さいおうち の商品レビュー

4

471件のお客様レビュー

  1. 5つ

    130

  2. 4つ

    184

  3. 3つ

    106

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    3

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2013/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

直木賞受賞も納得の傑作。 山田洋次監督で映画化されるそうだが、どのように映像化されるのか楽しみだ。

Posted byブクログ

2013/01/04

タキの時子奥様を慕う気持ちが伝わってきた。自分もタキになって時子奥様や恭一坊ちゃんを見ているような気持ちになった。

Posted byブクログ

2013/01/03

タキおばあちゃんの一人語りで物語はすすむ。 昭和初期の良き時代から戦時中へ… その中での、家政婦タキの日常がつづられる。 なんだか作品に流れてる空気感が好きだったなぁ。

Posted byブクログ

2013/01/01

「男女相愛の道程をたどるのは人類の第一の本道であるにちがいない,けれどもなお第二の路はあるはずだ。そしてまた同時に第三の路も許されていいはずだ。相愛の人を得ずして寂しいながらも何か力いっぱいの仕事をして生きてゆく人たちのためにこの路はやはり開かれてあるわけだ。第一の路をゆく人も第...

「男女相愛の道程をたどるのは人類の第一の本道であるにちがいない,けれどもなお第二の路はあるはずだ。そしてまた同時に第三の路も許されていいはずだ。相愛の人を得ずして寂しいながらも何か力いっぱいの仕事をして生きてゆく人たちのためにこの路はやはり開かれてあるわけだ。第一の路をゆく人も第二も路をゆく人も第三の路をゆく人も,各々その路を一心に辿ってそれによって己を生かし切り善く美しく成長させて宇宙へ何か捧げ物をしたい気持ちで歩めばいいのだ。この三つの形をとって人間は生涯を送るより方法はないのだと思う」 不思議な世界観で,謎は残るのに読後感がとても良かった。直木賞を取るのも納得する。良い小説だった。

Posted byブクログ

2012/12/31

面白かった。惹きこまれた。 昭和初期の、古き良きというと薄っぺらくなってしまうけど、とにかく素敵な日本人の生活が垣間見られる。 最終章の意味するところは私にはまだちゃんと理解できないけど、大切にしたい1冊。

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2012/12/31

惹きこまれて、ただただ面白かった。ある幸せな家庭で起こっていた秘密。謎は明かされないけど、いくつかの伏線から色々と想像できるとこが面白い。そして時代の変遷が、昔のことなのに今の時代にも重なる気がして、平和の尊さみたいなことも感じられた気がする。

Posted byブクログ

2012/12/30

「戦争に塗りつぶされた暗い時代」という単一のイメージで語られがちな昭和初期の東京における家庭や日常の風景を、女中・タキの目線から描き出す『小さいおうち』、とはあとがきを引用したものであるが、物語を綴るその視点に、確かに目新しさを感じはした。賄いの女中がいる家庭を経済的に一般的であ...

「戦争に塗りつぶされた暗い時代」という単一のイメージで語られがちな昭和初期の東京における家庭や日常の風景を、女中・タキの目線から描き出す『小さいおうち』、とはあとがきを引用したものであるが、物語を綴るその視点に、確かに目新しさを感じはした。賄いの女中がいる家庭を経済的に一般的であるかと問われると否である。割と裕福な家庭を描いたのが本作品ということになるだろうか。 仮に同時代を、一般庶民的な家庭をモチーフに描いていたら、どんな作品になっていたのだろうか。 戦前、戦中、戦後を、その時代では特異であるだろう富裕家庭の日常とリンクしづらい部分に、この作品の減点要素がある。 つまりは、その時代とミスマッチな視点で描かれていることに、大いに違和感を抱かずにはいられないのだ。

Posted byブクログ

2012/12/29

昭和初期、田舎から東京へ出て来て、中流家庭に女中として奉公した女性の半生。 暗くなる一方の世相ではあっても、直接の戦火に曝されなければ、人々はさして深刻にもならず日々の暮らしを生きていたのだろうか。 彼女の記憶や思い出が綴られた回想録には、戦前から戦中にかけて、日本人が貧しくても...

昭和初期、田舎から東京へ出て来て、中流家庭に女中として奉公した女性の半生。 暗くなる一方の世相ではあっても、直接の戦火に曝されなければ、人々はさして深刻にもならず日々の暮らしを生きていたのだろうか。 彼女の記憶や思い出が綴られた回想録には、戦前から戦中にかけて、日本人が貧しくても無邪気に前向きに慎ましやかに生きた頃の街の風景や人々の暮らし振りが克明に且つ淡々と描かれる。 最終章があって物語は深みを増したものと思うが、話の後味としては、私は無い方が好きだったかも。

Posted byブクログ

2013/08/04

「たった二畳の板の間を私がどれだけ愛したか、そのことを書いても、人はおそらくわかってはくれないだろう」という一文が出てくるけれど、自分の居場所を愛する気持ちは十分に伝わりました。読んだあと、こういう気持ちを持った主人公を、すごく愛しく思えました。

Posted byブクログ

2012/12/28

タキちゃんの作る料理はおいしそう。そしてタキちゃんみたいな女性になりたいとも思った。女中の仕事に関しては誰にも負けないという感じがかっこいい。十分キャリアウーマンだと思う。でも結末はえっ終わり?という感じで私には物足りなかった。もう少し大人になってからもう一度読みたいと思った。

Posted byブクログ