小さいおうち の商品レビュー
戦時下の感覚
戦前、戦中、戦後と女中さんとして働いていた主人公の手記と、その後に続く物語。 当時の言葉遣いであったり感覚であったりが新鮮でした。 読みやすく、読んで損は無いかと思います。
鹿内美保
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女中さんと奥様の、忠義より優しく友情より固い愛の話 睦子さんがしていた三つの道の話、タキさんの道は三つ目の道じゃなくて二つ目だったのかな でも私は個人的には2人の愛は恋愛のそれじゃないと思いたいけど、どうなんだろう これもまた、この世界の片隅に、な話だったな タキさんのメモから甥っ子の息子視点に切り替わるのもとても面白かった ストーリーも面白いし、その描き方も好き
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戦争に向かっていく日本と、当時生きていた人たちの生活・認識がタキさんの手記という形で細かく描かれていて、とても面白かった。 最終的には現代に戻ってきて健史視点で描かれるように視点が切り替わった瞬間は驚きがあったものの、全体的にはそこまで複雑な物語ではなく、どちらかというと戦争当時の様子を感じられる読み物という面白さが強かったように感じる。 また、私がこれまで読んできた戦争ものとは違い、たとえば戦争に対してどこか他人事と思っている人たち、そんななかでもジワジワと戦争が生活に染み出してくる様子が描かれていて、なんだかとてもリアルに感じられた。
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女中として働いていたタキおばあちゃんの現在から話は始まります。 過去の出来事を手記として残すタキ。 昭和の初め、まだ少女の女中がどのような人生を歩むのか…。 タキと時子の関係が一言で言い表せないですね。 使用人と主人ではありつつも、家族でもあり友人でもある。 なかなか親密な関係。 このまま時代は流れるのかと思いきや、後半の展開に驚かされます。 どこまでが真実で、どこからが現実なのか。 分かるのはタキの時子への愛情と、とてつもない後悔。
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子どもに読み聞かせた絵本とおなじタイトルだなと思ったのを思い出した。女中にあがったサキさんの生活が見えるようで昭和を懐かしんだ。 いえは成城あたりと見当つけて読んでた。
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<再登録>昭和初期に「小さいおうち」に奉公していた少女の回顧録。 戦争の気配が色濃くなっていく時代を描いているのに、あくまで平井家周辺は昭和モダンの華やかさを保っています。それだけに美しい光景が失われていく過程は読んでいて悲しくなりました。 途中で挿入される現代パートでは孫の健史...
<再登録>昭和初期に「小さいおうち」に奉公していた少女の回顧録。 戦争の気配が色濃くなっていく時代を描いているのに、あくまで平井家周辺は昭和モダンの華やかさを保っています。それだけに美しい光景が失われていく過程は読んでいて悲しくなりました。 途中で挿入される現代パートでは孫の健史の現代っ子視点にイラっとしましたが、その健史が最終章ではまさかの大活躍。残された人達のすべてを明らかにはしない優しさがよかった。過去は美しいままにしておくのがいいこともあるのでしょう。
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戦前戦中の日常を描いたような作品で時代や表現方法は違えどノスタルジーを描くという点でなんとなく三丁目の夕日をイメージした。 女中とか奉公とか馴染みがないけれど殆ど違和感無く読めた
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女中の話。昔の裕福な人とそのお仕えの人の話、最近好き。裕福な人はとことん裕福に煌びやかに、その世界観が好き。最後までしっかり読み応えのある1冊。ラストもいい感じでした。
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おもしろい。昔の日本語の美しいこと。品があふれてる。言葉尻から人となりまで垣間見れ情景が目に浮かぶ。 コロナや戦争、現代と近しい部分も多く、なんだか似たような状況だと時代は繰り返し、もしやまたここに書かれてるような世界になるのでは!そうなったときのヒントなんかないだろうか。等 現...
おもしろい。昔の日本語の美しいこと。品があふれてる。言葉尻から人となりまで垣間見れ情景が目に浮かぶ。 コロナや戦争、現代と近しい部分も多く、なんだか似たような状況だと時代は繰り返し、もしやまたここに書かれてるような世界になるのでは!そうなったときのヒントなんかないだろうか。等 現代と照らし合わせながら楽しめたのも良かった。 戦争の描写がなんとも現実的というか、フィクションかもしれないけれど、わたしたちが歴史の教科書を見て知るのは極々一部分で、地震も一緒で同じ日本にいながら全く昨日と同じ生活が続く地域にいる人と被災地の方との認識の違いのように、感じ方や体験が天と地ほど違うということがよくわかった。 そういう当たり前だけど、目の前のことしか見えないという意識思い出させてもらえ、忘れないでいたいなぁと思わせてもらえた。 最後になるにつれ、様々な事柄、人物が複雑に繋がっている発見もよくこんな設定思いつけるな!と感心する。よくできた設定に、これは実在する人物なのでは?!と思わず調べたりしてなかなか前に読み進めれない程読み応えあった。 映画化もされたようで、キャストが抜群にぴったり合ってて是非一度観たいです。
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高校生の時、映画館で山田洋次監督の作品を観た思い出。松たか子はもちろん、黒木華が特にハマり役だった。割烹着がこんなに似合う女優さんはいないと思う。 久しぶりに作品に触れたら、上品さの中に大人の色気があって、頭が火照ってしまった… 余韻のある最終章も素敵。
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