ぼくは猟師になった の商品レビュー
若い漁師の日々を綴った本。狩猟に興味を持ち、本書を読みました。はじめての猟の事から、シカやイノシシの解体、保存食レシピまで幅広く漁師のあれこれについて書かれています。猟も、獣だけではなく、鳥、魚、山菜など季節によって色々な猟をされているので、狩猟について知りたい人には、おすすめで...
若い漁師の日々を綴った本。狩猟に興味を持ち、本書を読みました。はじめての猟の事から、シカやイノシシの解体、保存食レシピまで幅広く漁師のあれこれについて書かれています。猟も、獣だけではなく、鳥、魚、山菜など季節によって色々な猟をされているので、狩猟について知りたい人には、おすすめです。 ーあとがきからー 漁師をしている時、僕は自分が自然によって生かされていると素直に実感できます。 また、日々の雑念からも解放され、非常にシンプルに生きていけている気がします。 狩猟は、僕にとっては生涯続けていくのに充分すぎる魅力を持っています。
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狩猟に興味がある人、動物から食肉になるまでの過程に興味がある人におすすめです。今まで知らなかった猟師さんの生活を垣間みれます! 中村学園大学:ニックネーム 結
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猟師になったいきさつや、ワナ猟や獲物について、猟に出られない期間の過ごし方などが書かれています。写真が多用され、レシピもあります。自分の食べる肉は自分でとる、著者の姿勢は、とても大事なのに忘れかけていたことを、気づかせてくれたように思います。
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原始、ヒトはこんな生活を送っていた人のですね。究極のサバイバル、猟師。銃でなくワナを仕掛けて獲物を獲るワナ猟について、血抜き解体から皮のなめし方、肉の料理法までこれ一冊で山で生きていけそうなほど詳しい実践書。 ジビエ、と言うにはかなりワイルドテイストなシカやイノシシ、アナグマ…。...
原始、ヒトはこんな生活を送っていた人のですね。究極のサバイバル、猟師。銃でなくワナを仕掛けて獲物を獲るワナ猟について、血抜き解体から皮のなめし方、肉の料理法までこれ一冊で山で生きていけそうなほど詳しい実践書。 ジビエ、と言うにはかなりワイルドテイストなシカやイノシシ、アナグマ…。新たな知の扉を開いた気分。
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20130628読了 若手猟師の著者が、猟をする生活を語る。猟師と言っても、獲物を売ってお金に換えているわけではなく、一家や友人たちが食べる分を自分で確保するというスタンス。●けもの道の見極め、罠をどうしかけるか、かかった獲物にどうやってとどめを刺すか、猟の先輩たちの教え等々、も...
20130628読了 若手猟師の著者が、猟をする生活を語る。猟師と言っても、獲物を売ってお金に換えているわけではなく、一家や友人たちが食べる分を自分で確保するというスタンス。●けもの道の見極め、罠をどうしかけるか、かかった獲物にどうやってとどめを刺すか、猟の先輩たちの教え等々、もりだくさん。解体の様子はカラー写真つきで紹介される。●著者は本書について「狩猟を学んでいくなかで試行錯誤しているその途中経過の報告」であると言っている。●日本は山岳地帯が国土の八割を占める。山に生きる獣たちと、その恩恵を受ける暮らしのありかたは、もっと身近になってもいいのかもしれないと思った。米作り同様に、狩猟は私たちの先祖の暮らしと深くかかわっていたんじゃないだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
猟師は残酷である。 狩猟の様子を読んでいると、そう感じるのも正直なところ。 しかし、命が奪れ、解体され『食肉』となる過程を全く意識せずに、加工された『食肉』の状態を貪り食う我々の方がむしろ残酷なのかも知れない。 食べる事は、つまり殺す事。 そこに向き合って、 恵みに感謝する姿勢は、猟師に関わらず、 消費者としても持ち続けなければならない。 山の動物は可哀想で、家畜は食べられて当然と言う、 恐ろしい人間の理屈に気付かされた。 全体としては、狩猟方法だけでなく、裁き方・調理方法までも描かれており、サバイバル読本にもなりうる充実度。
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都会に住む現代人にとっては遠い世界になってしまった狩猟採集の世界を、ぐっと身近に引き寄せてくれる。半猟半Xともいえる内容で、とても面白く、興味深い。
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猟師になったというタイトルから猟だけで生計を立てているものと思い込んでいた。しかし、別に仕事もしながら猟や採集で食料を得るという生活をしている若者による記録であった。私も住んでいる京都で、こんなに自然の恵みを享受し感謝して生きることができることを知らなかったし、実践している著者が...
猟師になったというタイトルから猟だけで生計を立てているものと思い込んでいた。しかし、別に仕事もしながら猟や採集で食料を得るという生活をしている若者による記録であった。私も住んでいる京都で、こんなに自然の恵みを享受し感謝して生きることができることを知らなかったし、実践している著者が羨ましく、またその真摯な態度に尊敬の念を覚えた。人間として自分で生きることについて考えを巡らせてしまう本だった。
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「自分で食べる肉は自分で責任を持って調達する。」それ以上でもなくそれ以下でもない。 ロハスやスローライフの実践ではない、という力の抜け具合が新鮮で、また、好みのわかれるところ。 私は、充分アリだと、読み終えて感じた。 うん、その、野菜や魚類と違って「哺乳類や鳥類を捕まえ処理して食...
「自分で食べる肉は自分で責任を持って調達する。」それ以上でもなくそれ以下でもない。 ロハスやスローライフの実践ではない、という力の抜け具合が新鮮で、また、好みのわかれるところ。 私は、充分アリだと、読み終えて感じた。 うん、その、野菜や魚類と違って「哺乳類や鳥類を捕まえ処理して食べる」という営みは臭く重く生々しい。 スーパーでパックに入っている状態の肉は物質として扱えるのに、生きている状態から殺し血を抜き皮を剥ぎ肉を切り取るとなると別世界。 食べる時は美味しいと歓声をあげるのに、殺す時にはかわいそうと言う。 他の命の上に私の命があるということを、テレビのドキュメンタリーほど偽善的でもなく、尾ひれのついた噂話ほど無責任でもなく、宗教や哲学ほど観念的でもなく、程よい手触り感覚さで示してくれる。
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命を「いただく」ことを生々しくもシンプルに教えてくれる本。 定期的に話題になる様々なメディアでは、エコや生態系保護の観点から人間が自然に対してネガティブな存在として描かれることも多いが、著者は自然に敬意を払いながら全うにその恵みを享受しようとしているスタンスが押し付けがましくなく...
命を「いただく」ことを生々しくもシンプルに教えてくれる本。 定期的に話題になる様々なメディアでは、エコや生態系保護の観点から人間が自然に対してネガティブな存在として描かれることも多いが、著者は自然に敬意を払いながら全うにその恵みを享受しようとしているスタンスが押し付けがましくなくて良い。 もともとの執筆動機が若い世代へ狩猟の魅力を伝えることにあったのだろうが、技術的なノウハウや比較的狭いコミュニティからの見地に留まっているため、もう少し拡がりのある展開が盛り込まれていれば尚楽しく読めたかも。
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