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ぼくは猟師になった の商品レビュー

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53件のお客様レビュー

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2020/08/05

書かれていること全てが興味深く面白いが、何より著者のものの考え方が非常に好き。シンプルで論理的で、多様な考え方を需要しつつ(しているが故に)、自分の生き方に責任と自信を持っている。 後書きにあった「こんな感じでボチボチと暮らしていければいいなと思っています。」という一文の幸福さと...

書かれていること全てが興味深く面白いが、何より著者のものの考え方が非常に好き。シンプルで論理的で、多様な考え方を需要しつつ(しているが故に)、自分の生き方に責任と自信を持っている。 後書きにあった「こんな感じでボチボチと暮らしていければいいなと思っています。」という一文の幸福さといったらないと思う。 大きな森の小さな家が好きな人にもオススメ。

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2020/07/12

普段食卓に並ぶお肉との関係性を考えさせられる一作。「命に感謝して食べる」ことを、果たして私たちはどれだけ意識しているのだろうか。 残酷な職業というレッテルが貼られがちな猟師。だけど、生き物との距離が一番近い彼らだからこそ、真に生き物の重みを理解している。 残酷なのは、命を頂いてい...

普段食卓に並ぶお肉との関係性を考えさせられる一作。「命に感謝して食べる」ことを、果たして私たちはどれだけ意識しているのだろうか。 残酷な職業というレッテルが貼られがちな猟師。だけど、生き物との距離が一番近い彼らだからこそ、真に生き物の重みを理解している。 残酷なのは、命を頂いている自覚がない私たちの方なのかもしれない。とても考えさせられる一冊でした!

Posted byブクログ

2019/08/22

面白かった。京都の兼業猟師さんの生活。観察し考察し、大変冷静に自己分析、ブレない姿勢が素晴らしい。そして読みやすい。写真多数。猟に興味がある人もない人も面白く読めると思う。

Posted byブクログ

2017/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

猟師になった人の半自叙伝+狩猟生活を解説する本。 前半で、幼いころの話から猟師になるまでが、テンポよく語られ、後半で、狩猟に関する様々な情報が新人猟師目線で語られる。 猟の事前準備から、生々しい猟の様子や、その後の解体処理まで詳しく解説されている。 著者は執筆当時はサラリーマンの兼業でやっていたらしく、いわゆるプロの猟師ではない。 どこかの国の牛舎や豚舎で育ち、何かよく分からないものを食べ、どこかの工場で処理された正体不明の肉ではなく、近くの山の野生のシカやイノシシを自分で責任を持ってとったものを食べたいという思いで猟師をやっているらしい。 猟師は直接命をいただくことになり、やはり真剣に向き合っている姿と感謝の気持ちが文章から浮かび上がってくる。 本書を書いた意図は、猟師に対して偏見や誤解が多いらしく、その解消の為でもあるらしい。 狩猟本能が強い人や、猟師を毛嫌いしている人にお勧めです。

Posted byブクログ

2018/02/02

B659-セン 300434511 「銃を使わずワナを使ってイノシシやシカをとって、自分でさばき、食べる。そんな現役猟師の生き方に、自然とのかかわり方を考えさせられました。」 素敵なコメントをありがとうございました! (黒板書架「感覚を深める」特集コメント ”感覚と言われて思...

B659-セン 300434511 「銃を使わずワナを使ってイノシシやシカをとって、自分でさばき、食べる。そんな現役猟師の生き方に、自然とのかかわり方を考えさせられました。」 素敵なコメントをありがとうございました! (黒板書架「感覚を深める」特集コメント ”感覚と言われて思い出すおすすめ本と、おすすめポイントを教えてください”より)

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2017/08/24

上方落語「代書屋」に出てくるガタロが河太郎=河童に由来すると、思いもかけず知ることができたのは望外の幸運だった。閑話休題。罠猟、網猟という少数派の猟師として、狩猟免許を取って経験を積み、狩猟に適した借家を手に入れて猟に精を出す生活は羨ましい。著者のポリシーもあって仕事をする傍らで...

上方落語「代書屋」に出てくるガタロが河太郎=河童に由来すると、思いもかけず知ることができたのは望外の幸運だった。閑話休題。罠猟、網猟という少数派の猟師として、狩猟免許を取って経験を積み、狩猟に適した借家を手に入れて猟に精を出す生活は羨ましい。著者のポリシーもあって仕事をする傍らで狩猟を趣味のレベルで行っているが、狩猟だけを生業にすることの難しさも感じる。自分の今の生活パターンを考えると、文字通り「真似できない!」。漫画『山賊ダイアリー』と併せて読むと、猟師生活がより理解できると思った。

Posted byブクログ

2017/06/13

図書館で。 実は狩猟の方が農作よりは大地や自然を傷つけず共存できるって話は聞いたことはあります。とは言えこの人は読んでいてなんだか…うん、狩りとかサバイバルとかが好きなだけじゃないかな、なんて思いました。そう言う意味では啓蒙書とか自然と共存とかそう言う信念は無さそうなので軽く読め...

図書館で。 実は狩猟の方が農作よりは大地や自然を傷つけず共存できるって話は聞いたことはあります。とは言えこの人は読んでいてなんだか…うん、狩りとかサバイバルとかが好きなだけじゃないかな、なんて思いました。そう言う意味では啓蒙書とか自然と共存とかそう言う信念は無さそうなので軽く読める感じです。 自分の食べるものは自分で調達する、というのは必要なことだと思います。そしてその為には技術が必要だし、時間もかかるし知識も必要である。だから今の現代人は食料を通貨で買っている訳ですが本来は命をいただいているという事を忘れてはイカンよなぁとは思うんです。 ただ、趣味でやってる猟なら自分や家族の食べる分だけ捕ればいいんじゃない?なんて思いました。流通に乗せたらそれは自分の意図する所とは違う、というような事が書いてありましたが…実際、今の日本ではたくさんの人が猟ができる環境ではないし、そんな事をしたら植物も動物も(魚も!)全部狩りつくされてしまうのが目に見えているし。大体、一番大事なのは環境づくりではないかと思うんですよね。猟をする山や環境を守ろうとしない限り狩猟生活は不可能なんじゃなかろうか。なんだか…読んでいて独りよがりで頭でっかちじゃないかな~なんて思ってしまうのは私が大分年を食ってる所為なのか。 命をいただくという事は非常に大切なことであり、大事なことである。という割には…やっぱり猟を楽しんでるだけじゃないの?とちょっと疑ってしまいました。特に鴨を何百匹取ったとか、連日鹿が罠にかかったとか。…それ、自分達で食べきれる量じゃないような?流通には流さないなら自分が食べる量を取ったら暫く罠をかけないとか、足るを知る、というような潔さというかフェアさがないな~なんて読んでいて思いました。猟をする人口が増えると良いな、というような事を書かれてますが実際、猟をする人が増えると獲物が減って、必然的に若い個体や密猟が増えたりして近頃の猟を始めたヤツは礼儀を知らないなんて言って怒りそう。人間みたいになんちゃって肉食獣は増えると一番手に負えなさそうだな、と思うのです。 昔何かで読んだのですが狩猟民族で男性は狩猟に出かける、女性は主食のタロ芋だかヤム芋だかを採取する。狩は成功率が低く、男性陣が女性と同様、芋を採取したらもっと食事の満足度が上がるのに男性は狩猟に出かける。たまに狩の成果があると男性陣だけで狩の成功を祝って獲物を食べてしまう、というエピソードを知りナンダカナ、と思ったのを思いだしました。 なんかその話に似たような匂いを感じてしまいましたよ…

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2016/06/12

面白くて一気に読み進めた。 気負っていなくて、あくまで自分の思うがまま、出会うがままという自然体な感じがよい。 そしてそれなのに、林業や漁業、採集やカモ・スズメ猟、さらには薪割りや風呂づくりのことまで、まるごとの"半猟半X"がでてくるのがとてもよい。 それに...

面白くて一気に読み進めた。 気負っていなくて、あくまで自分の思うがまま、出会うがままという自然体な感じがよい。 そしてそれなのに、林業や漁業、採集やカモ・スズメ猟、さらには薪割りや風呂づくりのことまで、まるごとの"半猟半X"がでてくるのがとてもよい。 それにしてもなんというか、言葉に嘘がない感じが文体からも伝わってくる。 その上で、自身の生き様を、ご自分こそが楽しんで眺めているかのようなハードボイルドなところもまた良い。 先日のトークショーのような、飾らない人間性を、書の中にもまた再確認できて好感。

Posted byブクログ

2016/05/11

罠猟師を目指して、実際に猟師として生活している若者(といっても僕と同じ年)の話しです。 冬は鹿や猪を取って肉を得て、春は山菜、夏は魚を取り、また秋にには冬の猟を胸を躍らせて待つ。なんともわくわくする生活で、読んでいて自分もやってみたいなとふと思いました。でもこの千松さんは元からそ...

罠猟師を目指して、実際に猟師として生活している若者(といっても僕と同じ年)の話しです。 冬は鹿や猪を取って肉を得て、春は山菜、夏は魚を取り、また秋にには冬の猟を胸を躍らせて待つ。なんともわくわくする生活で、読んでいて自分もやってみたいなとふと思いました。でもこの千松さんは元からそういう生活をしたくて、ぶれずに楽しんで行っているので、僕がやっても直ぐに飽きてしまうだろうなと思います。そもそも魚釣りを一日やる事すら飽きてしまうのですから。 リアルな動物との対峙や、生き物を殺して肉に加工するプロセスが詳しく書かれていて、こういう事を知らないで漫然と繁殖させた肉をむしゃむしゃ食べている僕。ちゃんと感謝して頂かないといけないなと思いました。 ちなみにぼくは猪食べた事が無いのですが、とても美味しそうで唾が湧きました。食べてみたいなあ。

Posted byブクログ

2016/04/20

これは面白い!! 自分に出来るかどうかは置いておいて(まず出来ないとは思うが…)素直にいいなぁと思える。 ハワイ島で実際に趣味で狩猟をしている人からその面白さを聞いて以来興味はあったものの、やはり銃を使うイメージが強かったのでワナ猟というのも新鮮だった。 それにしてもさらりと京...

これは面白い!! 自分に出来るかどうかは置いておいて(まず出来ないとは思うが…)素直にいいなぁと思える。 ハワイ島で実際に趣味で狩猟をしている人からその面白さを聞いて以来興味はあったものの、やはり銃を使うイメージが強かったのでワナ猟というのも新鮮だった。 それにしてもさらりと京大を出ているのもすごいな…。頭の良い人なんだなというのはこの本を読めば伝わって来るものの、著書が先輩の猟師達に尊敬の念を常に抱いているのも同時に伝わってくる。 世間の価値観に縛られず、やりたいことをやって暮らす手本(というと語弊があるなぁ)のよう。

Posted byブクログ