ぼくは猟師になった の商品レビュー
木についた傷や足跡などからシカやイノシシの気配を探る。網をしかけ、カモやスズメをとる。手製のワナをつくる。かかった獲物にとどめをさし、自らさばき、余すところなく食べ尽くす-。33歳ワナ猟師の日常は、生命への驚きと生きることの発見に満ちている。猟の仕方、獲物のさばき方から、自然と向...
木についた傷や足跡などからシカやイノシシの気配を探る。網をしかけ、カモやスズメをとる。手製のワナをつくる。かかった獲物にとどめをさし、自らさばき、余すところなく食べ尽くす-。33歳ワナ猟師の日常は、生命への驚きと生きることの発見に満ちている。猟の仕方、獲物のさばき方から、自然と向き合う中で考えたことまで。京都の山から見つめた若者猟師の等身大の記録。
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none native can't change the country. people have a lot of the thinking for life and hunting.anyway, camel is ship at desert. oyster is cow's milk in the sea. cow's golden balls are the oyster at the mountain?
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狩猟といっても銃を使うのでなく罠を用いた罠猟。その罠猟の世界に入っていく著者の姿が書かれています。 僕自身は狩猟にも自然や野外活動にも全く興味がないのですが、遠い世界と思っていたものが実は自分が生きている世界と繋がっていることに気付かされました。 何故狩猟なのか? 自然に生きる動...
狩猟といっても銃を使うのでなく罠を用いた罠猟。その罠猟の世界に入っていく著者の姿が書かれています。 僕自身は狩猟にも自然や野外活動にも全く興味がないのですが、遠い世界と思っていたものが実は自分が生きている世界と繋がっていることに気付かされました。 何故狩猟なのか? 自然に生きる動物を捕らえ解体し食べる、そのことの意味は? 罠猟について写真や図解を交えて詳しく説明され、著者の経験を読むことで、新たに知ること感じることがたくさんあります。知的好奇心への刺激というだけでも大きなものですし、また新たな世界へ通じる扉が増えるのも、読書の醍醐味でしょう。
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表紙のイノシシだけでけだなくシカやカモ、スズメの猟記なども。 恥ずかしながらこの本を読むまでスズメが食用されていることを知らなかった。
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2014 4/30読了。三月書房で購入。 ぶらぶら棚を見かけていたら目に入ったので買ってみた本。 山賊ダイアリーとか諸々で猟師に対する興味が高まっていた中で目についたので買わざるを得なかったわな猟師の物語。 わな猟師の日常とか、鳥の網猟の話とか、自分の知らない世界って感じでかなり...
2014 4/30読了。三月書房で購入。 ぶらぶら棚を見かけていたら目に入ったので買ってみた本。 山賊ダイアリーとか諸々で猟師に対する興味が高まっていた中で目についたので買わざるを得なかったわな猟師の物語。 わな猟師の日常とか、鳥の網猟の話とか、自分の知らない世界って感じでかなり面白い。っていうか鳥って網でもとっていいんだな・・・。
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漫画「銀の匙」で畜産・農業・食について考える機会が増えてきた今日この頃。 野生動物に農作物や山の木々が荒らされている一方で猟師が減っていると聞いて、鉄砲の免許について調べたことがあったけど、まさかワナで動物を捕まえるなんて方法・免許があるとは思いもしなかった。 4本足の動物だ...
漫画「銀の匙」で畜産・農業・食について考える機会が増えてきた今日この頃。 野生動物に農作物や山の木々が荒らされている一方で猟師が減っていると聞いて、鉄砲の免許について調べたことがあったけど、まさかワナで動物を捕まえるなんて方法・免許があるとは思いもしなかった。 4本足の動物だけでなく鳥もワナで捕まえるとは驚きます。 ワナを仕掛ける色んな技術や経験値、動物を解体する技術には感心するばかりです。 肉食が今ほど一般的ではなかった時代では、本書にあるようにワナで野生動物を捕まえるだけで需要を満たせたのだろうけど、さすがに現代の胃袋は猟では満たせない。 やっぱりシステマチックな現代の畜産は有り難いと思います。
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なぜか最近目にしたネット記事を思い出した。環境サミットでのウルグアイ大統領のスピーチ。このハイパー消費社会に全世界の人間がどっぷり浸かることが、果たして人類の幸福なのかと。危機に瀕しているのは環境ではなく、政治的な問題なんじゃないのと。ざっくりそんな内容だった気がする。 日々食...
なぜか最近目にしたネット記事を思い出した。環境サミットでのウルグアイ大統領のスピーチ。このハイパー消費社会に全世界の人間がどっぷり浸かることが、果たして人類の幸福なのかと。危機に瀕しているのは環境ではなく、政治的な問題なんじゃないのと。ざっくりそんな内容だった気がする。 日々食べているもの、身につけている衣類、生活に欠かせない製品。われわれはそれらがどうやって出来上がるのか、そんな背景などいちいち気に留めることなく、ショートカットして手に入れて消費し続けている。 ここに書かれているのは、若き猟師のシンプルなライフスタイル。自分が食べるものを自分の責任において自力で獲得する。そこはショートカットできない苦労もある。 シンプルとは、この本の文脈でいうと、人間も動物も植物も含め、あらゆる他者とダイレクトにつながって環を成すこと。 ショートカットの網の目が張り巡らされた顔の見えない社会は楽だけど、実のところ複雑すぎて足が地についていない不安定なものではないだろうか。 読み物としても当然おもしろいが、なんか考えさせられる一冊である。
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銃は使わないで猟をするワナ猟師。そのワナ猟師である著者自身による記録。大学時代の話から始まり、ワナ猟師になった経緯、ワナの作り方や仕掛け方、獲物のさばき方、著者の暮らしや自然との向き合い方などがカラー写真を織り混ぜて綴られている。いまや高齢化が進行している猟師の世界。荒れ果てつつ...
銃は使わないで猟をするワナ猟師。そのワナ猟師である著者自身による記録。大学時代の話から始まり、ワナ猟師になった経緯、ワナの作り方や仕掛け方、獲物のさばき方、著者の暮らしや自然との向き合い方などがカラー写真を織り混ぜて綴られている。いまや高齢化が進行している猟師の世界。荒れ果てつつある里山、増え続ける鹿や猪などの動物。あまり接することのない猟師の営みに、興味をそそられ引き込まれた。ジビエ料理を食べてみたいと早速、お店をネットで検索してみた。
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知らない世界が紹介されていて、とても興味深かったです。 些末なことですが、猟師になった千松さんだけど、大学の時教職の授業は取っていたというところが、妙に印象に残りました。
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少しでも山とか外遊びが好きなら絶対にいいなと思える内容。奪った命を食べる点についても目を逸らさずに解体の様子にまで肉薄してる。罠の仕掛けなどについても具体的に説明されていてとても好感が持てる。ただいいなとはいいつつ今すぐ筆者と同じように猟師になれるかと言うと、現代社会の一般的な暮...
少しでも山とか外遊びが好きなら絶対にいいなと思える内容。奪った命を食べる点についても目を逸らさずに解体の様子にまで肉薄してる。罠の仕掛けなどについても具体的に説明されていてとても好感が持てる。ただいいなとはいいつつ今すぐ筆者と同じように猟師になれるかと言うと、現代社会の一般的な暮らしぶりとは激突する点が多く、いいなとは思いつつ本当の意味で羨んではいない事に気付く。つまり余暇としての狩猟には興味があるが、生活の一部にできるか、今ある立場を変化させても始めてみたいか、と言われるとそこまででは無い自分の立ち位置と覚悟に気付く。ハンターが必要と理解しつつもそれは自分が良しとしてきた価値観の延長には無く、少なからず我々を呪縛している高度経済成長以降の価値観とは矛盾するし、現に筆者も京大を出ておいて狩猟と両立できる運送業をしているなど一般的にはドロップアウトとされるような生き様をしている点からも窺える。たたそれで筆者が少しでも不幸なのかと言えば、本書に書かれた範囲ではそうとは全く思えない。そこはあまりにも今の日常から遠過ぎて、行ってみたいけどどうやって行けばいいかはわからない。その架け橋に成り得る良書だと思うが、それでもまだまだ遠い。ただ「雑食動物のジレンマ」読了直後の狩猟免許を取りたかった熱がやや再燃。狩猟解禁前日の11月14日に読み終わったのも印象深い。
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