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歓喜の仔(上) の商品レビュー

3.6

56件のお客様レビュー

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2020/03/30

苦しくても母親の介護を続ける正二を取り巻く家族の物語。終始物悲しさが漂っていたたまれなくなるがページを繰る手が止まらない。下巻で救いはあるのだろうか。

Posted byブクログ

2019/03/17

成熟社会の中で取り残され、内戦状態を生きる兄弟妹たちの物語だ。日本は宗教が未発達のため、親から見捨てられたら、社会保障しかセイフティネットがなく、犯罪に足を入れた子供は救いがない。ピエール瀧容疑者も、こういう子供たちが包装した麻薬を買っていたのかな。

Posted byブクログ

2019/01/17

信じがたいけど、多分地獄はある。それもこっち側にある。毎日ニュースを見てれば、結構身近にもある。間違って地獄に落とされた人がいる。だから地獄って地獄なんだと思う。地獄が悪人ばかりだったら、それは自業自得、胸がスッとするというか、まあ当然だよねっていう。だけど、何であなたがっていう...

信じがたいけど、多分地獄はある。それもこっち側にある。毎日ニュースを見てれば、結構身近にもある。間違って地獄に落とされた人がいる。だから地獄って地獄なんだと思う。地獄が悪人ばかりだったら、それは自業自得、胸がスッとするというか、まあ当然だよねっていう。だけど、何であなたがっていう子が、とんでもない目にあってるから、地獄絵図なんだろうなあ。想像力が貧困だから想像できないんじゃなくて、想像することが悍ましくて身震いしてしまいそうになるかは、逃げてるだけ。道端の動物の死骸を直視出来ないのとちょっと似てる。少しずつ、光が見えてきた上巻。報われて欲しいし救われて欲しい。 三人の子どもの行く末が気になる。

Posted byブクログ

2017/11/24

永遠の仔の方が好みかな。でも自分ではどうしようもない環境で不幸になってしまった子どもを書くのがすごく上手で引き込まれる。下巻へ。

Posted byブクログ

2017/10/21

親戚に騙され借金を被り、逃げ出した父親 植物人間となった母 借金の返済のため学校に行かずヤクザに覚醒剤の調合をさせられ、パシられる17才の長男 母の看護を一身に受け、覚醒剤の調合を手伝う小6の次男 幽霊が見え、あまり話さない幼稚園年長の妹 家族が暮らすのは、ボロく不法滞在者が暮ら...

親戚に騙され借金を被り、逃げ出した父親 植物人間となった母 借金の返済のため学校に行かずヤクザに覚醒剤の調合をさせられ、パシられる17才の長男 母の看護を一身に受け、覚醒剤の調合を手伝う小6の次男 幽霊が見え、あまり話さない幼稚園年長の妹 家族が暮らすのは、ボロく不法滞在者が暮らすような底辺アパート。 この家族五人のそれぞれの視点からなる短編で話が進んでいきます。 いつ終わるとも抜け出せるとも知れぬ、仕事や介護に胸が重くなり、こんな生活故の子供達の性格に胸が締め付けられる。 が、それぞれに大切なものを得ていき、少しずつ変わっていく兄弟達。 兄弟間での会話もほとんどなく、殺伐とした感じに最初は見えるのですが、家族はどんな家族であれ一緒にいることが大切であると涙します。 希望を失わなければなんとかなる、なんて簡単なものではないし希望なんてないけれど。 兄弟達の幸せを祈らずにはいられません。 人類皆なんらかの幸せを得られますように。 自分が生きることも人が生きることも大切にできますように。 大切なものを見失いませんように。

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2016/10/28

暗い。 とにかく暗い。 まったく光がない。 不幸なんてもんじゃない、どん底の生活を送る三兄妹の話。 下巻に光はあるのか。。

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2016/01/30

強く生きる子供たちの話。何も考えず、自分が如何に恵まれているかも理解していないまわりの子供たちにもうちょっと頑張って欲しいと思う。

Posted byブクログ

2015/06/22

2015/06/14-06/22 生きているありがたさを実感する。考えてみれば我々はまんざらでもない人生を享受している。

Posted byブクログ

2015/05/22

不幸の底にある三兄妹のそれぞれに心を開いていく様を、過去と現在を行きつ戻りつしながら壮絶に描いていて、あっという間に上巻を読破。

Posted byブクログ

2015/05/04

多額の借金の保証人になり1年前に家出した父。借金取りに追い詰められ、窓から転落して植物状態になった母。借金を返しながら家族を養うために高校を中退し、早朝から深夜まで働き続ける長男の誠。寝たきりの母をアパートで介護しながら妹の面倒をみる、小学6年生の正二。母が倒れてから、おかしな真...

多額の借金の保証人になり1年前に家出した父。借金取りに追い詰められ、窓から転落して植物状態になった母。借金を返しながら家族を養うために高校を中退し、早朝から深夜まで働き続ける長男の誠。寝たきりの母をアパートで介護しながら妹の面倒をみる、小学6年生の正二。母が倒れてから、おかしな真似をするようになった5歳の香。世界が一変した3人のきょうだいは、怒りや悲しみを押し殺し、ただ生き延びるために、誰も知らない犯罪に手を染める道を選んだ――。『永遠の仔』『悼む人』の著者が、現実と社会の病巣を描きながらも生きる勇気と喜びを訴える、話題の衝撃作!

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