歓喜の仔(上) の商品レビュー
本当に3兄弟のような人達がいるのだとしたら身につまされる。こんな環境に近い人いるかもしれないだろうけど、全く自分のいる世界とはかけ離れ過ぎていて現実味がないのも事実。相反する2つの感情が湧き出てくる。天童作品にしては変り種なのかな。相変わらず暗いけど(笑)
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相変わらず、深い作品。 すごく切なすぎて・・・どこかに明るい兆しみたいなものが見えてくるのだろうか、と。
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圧倒的どん底な環境の3人の兄弟妹と親の絶望的文学作品。 天道さんの作品にしては読みにくいような気がします。 病床の現在の寝たきりに近い母親、一番まともに思える次男、空想世界とがごっちゃになっている長男、死人が見える妹、過去の両親という六つの視点で、文体が異なるのはともかく、長男と妹の話が現実社会の物語に異世界的な話が挿入されるのでややこしいのだと思います。 とはいえ、そこはさすがに天童さん、各視点が一回りしたら物語の中にグッと引きこまれてしまいました。
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植物人間状態の母親と過ごす不遇の3兄弟とその周辺の人間の話です。困難を抱えながら生きる三人の様子が重く、上巻は救いがない展開です。下巻でどのような展開をするのか楽しみです。
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上巻だけだとなかなか救いが見えなくて、読んでるのはつらい。瓦礫の町の少年リート、架空の存在ながら誠を勇気づける、ルスラン、正二の希望、カデナ、香の同士。両親の物語と兄弟の物語がそれぞれに進みながら、どこかに救いがあるだろうと思って下巻を読むことにします。
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これはおもしろい。 前の「永遠の仔」では、「こんなことがあるのか」と思っていたが、その後すぐに小説を超えた話が実際にどんどん出てきた。 今回も虐げられてる子供達(誠、正二、香)が主人公。 親が親なら、子もこうなるか。そしてその子が親になると、確かにこんなことが起こるだろうという物...
これはおもしろい。 前の「永遠の仔」では、「こんなことがあるのか」と思っていたが、その後すぐに小説を超えた話が実際にどんどん出てきた。 今回も虐げられてる子供達(誠、正二、香)が主人公。 親が親なら、子もこうなるか。そしてその子が親になると、確かにこんなことが起こるだろうという物語。
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圧倒的な絶望感、フィクションではあるが現実にコレに近い境遇の子供達も居るだろう。家庭環境のハンデは理不尽だよなあ。
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6月-2。4.0点。 父親は夜逃げ、母親は寝たきりの3人兄妹。 どん底の兄妹の物語。救いはあるのか、という上巻。 場面展開が早く、スピーディーに読める。 これ、上下に分けずに一冊で良いんじゃない?という感じ。 下巻に期待。
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子ども達の置かれた状況が辛すぎて、胸が詰まってなかなか読み進めなかった。外道な大人達に翻弄される、このきょうだいがどうか救われるストーリーでありますようにと下巻へ。
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昭和の薄幸ドラマ。 暗いけど、香の能力のような現実ならありえない要素や寝たきりのお母さんの心の声などありグイグイ読んだ。兄弟の親父死んでいそうなんだけど、あれ本当は叔父さんなんじゃね? 生まれる場所が選べない事が心にささる。 環境のありがたみに気づかず、無駄遣いする自分の馬鹿さを再認識した。
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