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の商品レビュー

4.2

136件のお客様レビュー

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2015/09/20

台湾の新幹線開業の物語かと思っていたらそうではなく、運命の出会いによる恋愛や戦争により引き裂かれた友情の話だった。面白くて展開にドキドキして読み進めることができたが、どれももう一つ最後の盛り上がりに欠けた感がし、中途半端な思いが残った。どれかひとつでもガツンとやって欲しかった。

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2015/08/25

台湾新幹線を通奏低音に、ラブストーリーを柱に・・・・というプロット。乙女憧れの「運命の出会い」とやらの夢物語を入れて、読者を増やそうという魂胆だな。

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2015/07/11

★2015年7月6日読了『路 (ルウ)』吉田修一著 評価B+ 必ず一定レベル以上の作品の出来栄えで毎回楽しませてくれる吉田作品。今回も期待に違わず楽しませてもらいました。 物語は、総合商社に勤めるOL多田春香が、担当の台湾新幹線の関係で、台湾駐在員として現地に飛び、仕事もさ...

★2015年7月6日読了『路 (ルウ)』吉田修一著 評価B+ 必ず一定レベル以上の作品の出来栄えで毎回楽しませてくれる吉田作品。今回も期待に違わず楽しませてもらいました。 物語は、総合商社に勤めるOL多田春香が、担当の台湾新幹線の関係で、台湾駐在員として現地に飛び、仕事もさることながら、プライベートでも9年前に台湾で出会った台湾の好青年エリック 劉人豪を探し出し、それまでのすれ違いを乗り越えていく。 また、台湾で育ち、敗戦で国内に戻って引退するまで頑張ってきた葉山勝一郎は、台湾時代からの幼馴染だった妻を最近亡くし、淡々と独り身の生活を送っているものの、彼には若かった頃の台湾人の親友に謝らなければならないとずーっと思っていたことがあった。 台湾新幹線の建設の部分は、物語の触媒であって、あくまで物語の中心は、多田春香と葉山勝一郎の思いと行動が中心で、そこに垣間見える今に生きる人の生活の断面が日本人の内面を描いている。

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2015/07/08

台湾と日本の人の関わりを台湾新幹線の決定から開通までの7年間の工程を軸として描いている。新幹線物語ではなく、台湾と日本の歴史、風物、人の関わり機微を丁寧に書き込んでいて、人間ドラマとして十分な読みごたえがあった。

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2015/06/03

台湾に日本の新幹線が走る物語。 台湾から戻ってきたばかりなのに、 また行きたくなる。 今度は、新幹線に乗って台南まで。

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2015/05/29

一気に読んでしまった。 台湾で出会った春香と人豪。この事がその後の人生を大きく変える事になる。その他、様々な登場人物達のドラマが台湾高速鉄道のプロジェクトとリンクして繰り広げられる。 台湾の雰囲気が伝わってきて、台湾の事を知りたくなった。

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2015/05/24

吉田修一「路」http://hon.bunshun.jp/sp/lu 読んだ、ものすごくよかった。読後に爽やかで瑞々しいカタルシスを得たのは久しぶりだ。多数の二人組の人間関係が台湾と日本とで交差し、台湾新幹線が全部を縫い合わせる。早く先を知りたいもどかしさと読み終わりたくない気...

吉田修一「路」http://hon.bunshun.jp/sp/lu 読んだ、ものすごくよかった。読後に爽やかで瑞々しいカタルシスを得たのは久しぶりだ。多数の二人組の人間関係が台湾と日本とで交差し、台湾新幹線が全部を縫い合わせる。早く先を知りたいもどかしさと読み終わりたくない気持ち(つづく 力強く温かく生命力が満ちた本。小説はこうじゃなきゃ。全員が相手のことを真摯に考えて悪い人間が一人も出てこない。この幸福感はわたしの中の台湾の印象と重なる。躊躇する春香に比べて人豪の率直でのびやかな言動は気持ちがいい。言わないと伝わらないものね。伝えることが大事なんだよ(おわり

Posted byブクログ

2015/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2000年、台湾高速鉄道建設工事は欧州勢が優勢だったのだが、欧州勢のもくろみが台湾政府の耳に入り、劣勢だった日本が逆転、日本の新幹線が台湾を走ることになった。入社四年目多田春香は台湾新幹線事業部に配属された。台湾新幹線が建設されるまで台湾に配属になる。 多田春香には忘れられない台湾での思い出があった。たった一日だけ淡水の街を案内してもらった大学生だった。彼の思い出があるから台湾に行った部分もあった。 そしてその彼も春香との思い出があるから日本で働いて いた。 春香の帰国後、彼(エリック)に電話をする約束をしたのだが、電話番号のメモをなくしてしまい、それから数年間会うことができなかったのだが、彼の大学と学部を知っていたので台湾赴任時に友達のツテで彼が今日本にいることを知る。そして9年ぶりに再会する二人。 という春香の恋愛事情を織り込んだり、なんの関係があるんだろう?という葉山勝一郎や陳威志の物語が台湾新幹線や戦前の日台交流の話を交えて、最終的にはひとつの物語になっていく。 台湾鉄道が出来るまでの苦労話…もあるにはあるのだが、全体的には淡々と進んでいく感じがした。 台湾に行っても、日本人にとても優しいと感じる。 そして各章の最初に新聞記事が掲載されているのだが、 『台湾の大震災時、日本から送った仮設住宅が台湾製のものより小さいし見劣りすると、李登輝総統が日本製仮設住宅には家電をつけて日本の体面を繕った』とある。 この心配りに本当に感謝した。東日本大震災時も一番の寄付援助国だった。こういう台湾の気持も大切にしていきたいと思う。

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2015/03/25

初めあまり馴染みのない台湾が舞台ということもあり、なかなか読み進めなかったが、中盤よりこの新幹線プロジェクトのこと、春香の恋愛がどうなっていくのか、祈る気持ちでページをめくった。 涙を流すほどの感動はなかったが、読み終えて拍手したい気持ち、いつか台湾を訪れてみたい、吉田修一の次は...

初めあまり馴染みのない台湾が舞台ということもあり、なかなか読み進めなかったが、中盤よりこの新幹線プロジェクトのこと、春香の恋愛がどうなっていくのか、祈る気持ちでページをめくった。 涙を流すほどの感動はなかったが、読み終えて拍手したい気持ち、いつか台湾を訪れてみたい、吉田修一の次は何を読もうか等、前へ前へ向かう自分になっている。

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2014/12/27

台湾の、生暖かい、緩い優しさが、新幹線とあいまって懐かしい郷愁を誘う。 必ず行くべき場所を教えてくれる1話。

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