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の商品レビュー

4.2

136件のお客様レビュー

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2016/09/20

好きな作家なのに、自分に合わなかった一冊(太陽がどうの、って題)がトラウマになりなかなか次に手が出せなかったが・・こ、これは良い。やはり吉田修一良い!あー、あの一冊だけで諦めずに吉田作品読んで良かった!!と、読後幸せな気分に。 吉田さん、やっぱりストーリーテラーだなぁ。どんどん...

好きな作家なのに、自分に合わなかった一冊(太陽がどうの、って題)がトラウマになりなかなか次に手が出せなかったが・・こ、これは良い。やはり吉田修一良い!あー、あの一冊だけで諦めずに吉田作品読んで良かった!!と、読後幸せな気分に。 吉田さん、やっぱりストーリーテラーだなぁ。どんどん世界に引き込まれる。台湾の空気が伝わり、とても台湾に行きたくなる。 色々な人物の話が交差していて先を読みたくなる。一つ一つのエピソードをもう少し長続きさせて欲しい・・と思いながら先が気になって一気に読みたくなる。どの人物も魅力的で、会話も活き活きとしていて、共感したりもどかしく思ったり切なくなったり。そして、ああ最後は皆がこういう風に交わるのか、とエンディングにも満足。細切れのエピソードに耐えたのが報われました笑。 それにしても、葉山勝一郎と中野赳夫の最後の所が良過ぎて、もう涙が。目の前の景色と過去の景色が溶け合って、気持ちが過去に引き戻されるまま景色も昔のものが目の前に広がって・・。ここの描写がとても良くて心に残った。 あー、読書して幸せ。そう思わせてくれた一冊。

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2016/09/06

読むと俄然台湾に行きたくなる吉田修一氏の小説「路」を読了。台湾新幹線を巡るとんでもないドタバタにまきこまれ、かつ台湾人のスケジュールに関してのマインドと日本人のマインドのずれなどなどカルチャーの違いでのいざこざもくあわり精神的に参ってしまう関係者も出るくらいの大変なプロジェクトだ...

読むと俄然台湾に行きたくなる吉田修一氏の小説「路」を読了。台湾新幹線を巡るとんでもないドタバタにまきこまれ、かつ台湾人のスケジュールに関してのマインドと日本人のマインドのずれなどなどカルチャーの違いでのいざこざもくあわり精神的に参ってしまう関係者も出るくらいの大変なプロジェクトだったらしい。そんな大変だったプロジェクトに直接かかわるひとたちとその家族や恋人達との様々な事件、加えて終戦前まで台湾で育った世代の男と当時日本名を無理矢理名乗らされていた台湾人友人との再会など日本台湾両方の老若男女が台湾を舞台に複雑に絡み合いながら成長したり、救われたりして行く群像劇だ。重いテーマのないこういった小説もたまにはいい。ベストセラーにはなっていないがさすが吉田修一氏の作品十分に楽しめました。そんなとても台湾に行きたくしてくれる小説を読むBGMに選んだのがMiles Davisの"musing of Miles".

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2016/07/16
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久しぶりの吉田修一さんです。 一応恋愛小説なのかな。 タイにまつわる、老若男女の話です。 みんなタイとつながっているのですが、とにかく登場人物が多い、場面場面でころころ話が変わりその都度新しい人物が出てきてちょっとわずらわしいです。 結局みんな何らかの形でつながっていくのですが、そこにつなげていく?というかこの人は強いていらんでしょう・・・という人もいたりします。 まあみんな一生懸命生きているんですけれど。

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2016/06/04

直木賞を受賞した『流』で台湾の魅力にハマってしまった。 そしてこの『路(ルウ)』もそれ以上に台湾の亜熱帯な自然と吹き抜ける風、街並み美しさや喧騒、人びとの生き様が見事に引き出されている。 昨今、アジアを中心に多くの観光客を目にするが、日本人のそれと圧倒的に違っているのは、そ...

直木賞を受賞した『流』で台湾の魅力にハマってしまった。 そしてこの『路(ルウ)』もそれ以上に台湾の亜熱帯な自然と吹き抜ける風、街並み美しさや喧騒、人びとの生き様が見事に引き出されている。 昨今、アジアを中心に多くの観光客を目にするが、日本人のそれと圧倒的に違っているのは、その目の輝きだと思う。 特に若者は仲間と一緒にいる時の笑顔や将来への希望や夢なのだろうか、眩いばかりの輝いた眼差しがとても美しい。 本作は台湾に暮らす日本人と日本に暮らす台湾人をクロスオーバーさせることで、両国の魅力を引き出している。登場人物はとても魅力的に描かれており、読後感もとても爽快。 只々思うのは、日本の若者達の目が光り輝くような日が早く訪れて欲しいということ。 台湾小説を読み、日本のことに思い耽る。

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2016/01/17

吉田修一は、風景描写が上手いが、この作品はそれが本当に生きている。台湾を旅してみたいと思わせる作品。

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2016/01/03

最高でした…!台湾行って新幹線に乗りたくなった。 登場人物は多いのだけれど、話がばらばらになることなく心地よくつながっていくし、にぎやかで熱気があって、一人一人が自分の人生の中で輝いていて、素敵な小説でした。大好きです。

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2015/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

台湾に行きたくなりました。 さ、明日も頑張ろっかなー、毎日の暮らしを丁寧に、人にもやさしくなろう、なーんて元気になれた。背中を押してくれる本。 大事なことは思い続けること、って昔センパイに教わったけど、つくづくその大事さがわかってきた今日この頃。 そしてここぞのときに行動すること。 どんな結果になろうとも。 後悔しない生き方になることは絶対。 読後にそんなことを思った。

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2015/10/22

台湾への新幹線輸出を題材にしたフィクション。群像劇。 小説の姿を借りた台湾ガイドブック。 泥温泉に太櫓閣、文字だけじゃ分からない魅惑の食べ物たち。行きたくなります。 でも、せっかく海外で高速鉄道に乗るなら異国を感じる車両がいいなぁ。

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2015/10/01

台湾旅行に行ったことのある日本人は絶対読むべき!そして読んだらま台湾に行くのがいいかもしれない。すっかり台湾ファンになってしまいそう。悪人といい、吉田修一さんの人物の書き込み方は本当に素晴らしい。他作品もぜひ読みたい。

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2015/09/30

良かった。 春香がポジティブ小僧でフガッとなったけど、 そういうキャラじゃないと確かに台湾ではやってけなさそうだし… タイムスパンが長く、重大そうなエピソードも敢えてさらっと流して、 そこが淡々としていて良かった。 台湾に何度も行ったからなじみある地名や料理名、暑さや湿気も思い出...

良かった。 春香がポジティブ小僧でフガッとなったけど、 そういうキャラじゃないと確かに台湾ではやってけなさそうだし… タイムスパンが長く、重大そうなエピソードも敢えてさらっと流して、 そこが淡々としていて良かった。 台湾に何度も行ったからなじみある地名や料理名、暑さや湿気も思い出されて なんかまた台湾行きたくなった。 中国語もっと勉強しよう…‼︎

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