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の商品レビュー

4.2

136件のお客様レビュー

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2020/06/07

ドラマを見る前に読んでおきたかった。その方が、ドラマには描かれなかった部分がうかがえて良かったように思う。ドラマはかなり話を端折ったことが分かった。主人公もこの原作だと、結構理解できるけど、ドラマではその部分はイマイチだったな。台湾、行ったことがあると、余計に楽しめると思う。私も...

ドラマを見る前に読んでおきたかった。その方が、ドラマには描かれなかった部分がうかがえて良かったように思う。ドラマはかなり話を端折ったことが分かった。主人公もこの原作だと、結構理解できるけど、ドラマではその部分はイマイチだったな。台湾、行ったことがあると、余計に楽しめると思う。私も懐かしく思い出した

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2020/06/06

先日放映されたNHKドラマの原作 大好きな台湾が舞台というだけでも☆が甘くなるが、内容も駆け足だったドラマと異なり、主人公の多田春香、劉人豪、繁之の関係も丁寧に描かれており、葉山勝一郎、安西、陳威志のエピソードも重奏的である 特に湾生の勝一郎の話は、実父を思い出し涙腺が緩んだ 日...

先日放映されたNHKドラマの原作 大好きな台湾が舞台というだけでも☆が甘くなるが、内容も駆け足だったドラマと異なり、主人公の多田春香、劉人豪、繁之の関係も丁寧に描かれており、葉山勝一郎、安西、陳威志のエピソードも重奏的である 特に湾生の勝一郎の話は、実父を思い出し涙腺が緩んだ 日本と台湾の関係を改めて実感させる良作

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2020/06/01

ドラマを見始めてからの後追い読み。 台湾高鉄の新幹線受注から開業までを時間軸に台湾を舞台にした登場人物それぞれの人生が織り込まれて暖かい物語になっています。 元々台湾に行きたい願望はあるのですが、この本を読むとさらにその思いは強まります^^; 作者の台湾愛が溢れてい...

ドラマを見始めてからの後追い読み。 台湾高鉄の新幹線受注から開業までを時間軸に台湾を舞台にした登場人物それぞれの人生が織り込まれて暖かい物語になっています。 元々台湾に行きたい願望はあるのですが、この本を読むとさらにその思いは強まります^^; 作者の台湾愛が溢れているように感じる。 それにしてもこの物語を3時間のドラマにするのは無理がありすぎでしたね、ドラマは妙に中途半端になっていました。 コロナの影響で短くなったのかな。 世界中を行き来できる社会がはやくきますように。

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2019/07/29

「台湾に日本の新幹線が走る」それを軸にした群像劇なのですが、池井戸潤作品のような苦労譚からのスッキリ大逆転とかではありません。台湾という国を中心に据えて日本はあくまで脇役です。文中のそこかしこに台湾という国への愛情や共感が溢れています。 3人の主人公が居るのですが、絡むような絡ま...

「台湾に日本の新幹線が走る」それを軸にした群像劇なのですが、池井戸潤作品のような苦労譚からのスッキリ大逆転とかではありません。台湾という国を中心に据えて日本はあくまで脇役です。文中のそこかしこに台湾という国への愛情や共感が溢れています。 3人の主人公が居るのですが、絡むような絡まないような感じで進みます。このホンワリ感が個人的にとてもツボ。淡々としているようでいて、心が通じる瞬間を所々に配置して都度心が温かくなります。 特別大きな事件があるわけではなく、一人一人の決断がとても印象的で、突飛でもなんでもなく本当に有りそうなエピソードばかりです。世の中的に大きな出来事である台湾新幹線が走るという出来事と、個人的な決断が釣り合っていて素敵です。大資本と国レベルの話の中に漂う、市井の人々の存在感を描きながらしかも淡々とするというこの感覚。さすがは安定の吉田修一です。 エンタメと純文学をきっちり針を振り切るタイプ(どっちも書ける時点で凄いのに)ですが、こちらはどちらとも取れる物語です。最後本を閉じる時に静かにパタンと閉め、しばらく余韻に浸りました。

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2018/10/09

人と人との絶妙な距離感を描き出す能力に関しては吉田修一はピカイチ.何とも言えない読後感.幸せになれる.こんな世界観の中で生きていきたいね.

Posted byブクログ

2018/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

か路(るぅ)! ゆ路(るぅ)! なんとも、ゆる~い作品だった。  著者吉田修一をはかりかねている。まだ読んだ著作は少ないが。。。 『太陽は動かない』は、現実のエネルギー問題も絡めた骨太なハードボイルド作品だった。『橋を渡る』は周到に張めぐらされた伏線と、個別の物語の登場人物たちが、いずれ有機的に絡まっていく構成が見事だった。著作ではなく映画として観た『怒り』も、別々の登場人物たちの物語が、一つの大きな流れとなって押し寄せてきた感が見事だと圧倒された。  本書も、台湾新幹線を軸に日台のさまざまな登場人物の物語を綴っていく。恐らく最後は、重要な局面でそれぞれが、なんらかの影響を及ぼしながら大団円を迎えるのだろう(『橋を渡る』的な)と半分くらいまで読み進んだが、どうやらそうでもなさそう、というのがだんだんわかってくる。  主人公春香は9年前の台湾旅行の想い出を胸に総合商社の台湾支店で働くキャリアウーマン。想い出の人の人豪は建築家となって日本で働いいてすれ違い。戦後の引揚者湾生の老人と台湾に残った旧友たち。新幹線の車両工場で働くことになる陳威志と幼馴染美青。そこに商社の同僚たち、台北歓楽街のホステスのユキと弟、さまざまな人生がオムニバス的にばらばらに描かれていく。  もちろん、まったく無関係ではないのだが、いっそ無関係だったとしても、なんら問題のない程度の関わり合いしかないのは、過去に読んだ作品と比しても肩透かしだった。最後に開通した車両に偶然、彼らが乗り合わせているという、なんともオメデタいエンディングには、やや鼻白む思いもないでもない。  もともと本書は、言語学者黒田龍之助のススメで読んでみたもの。吉田修一の著作は気に入っていて、ほとんど余さず読んでいるという熱の入れよう。ただ、比較言語学の観点からの推薦図書だったんで、台湾人と日本人の言葉の上での気づきや思い違いが面白いという程度のことだったのだろうかと訝しく思えるほど、話としては陳腐なのであった。 「えくぼって『酒窩』って書くんだぁ」と主人公は驚き、 “日本語の「ジンちゃん」という発音が、たまに中国語の「緊張」に聞こえる”と台湾人、 日本語のイチャモンは、台湾語では「亀毛(グエマオ)」と書く、  そんな言葉の違いの小ネタが所々に挟まるのが言語学者としては面白かったのか。。。。  章立てが、台湾新幹線の入札から開通までの年号で括られ、章の冒頭にはその年ごとの実際の新聞記事が挿入される。現実の問題を巧みに織り込んだ『太陽は動かない』のような手法だと思ったが、経済小説の趣は、ほんの雰囲気程度でしかない。山崎豊子が描けば、もっと当事者企業の内情に踏み込んで大河ドラマとして仕立て上げたのではなかろうか。  では、日台、あるいは中台の微妙な国民感情や、戦前戦中台湾生まれの日本人、湾生と現地台湾人との人間関係の掘り下げでもあるかと思えば、軽く触れる程度の表面的にしか描かれておらず、そのくせお涙頂戴な演出があったりと実に中途半端。  全体に大きな問題も起こらず、起承転結の起伏にも乏しい。主人公の9年越しの思いも、途中で、 「人豪が探してくれた私がここにいて、私が探した彼がここに来てくれればいいのにと。でも、ここにいるのはやはり、私が探せなかった彼であり、彼が探せなかった私でしかないのだ。」  と主人公に語らせたからには、ぬるま湯なエンディングはないだろう。カタルシスもあったものじゃない。  『太陽は動かない』もシリーズ化されるとの話も聞こえてきた昨今、黒田龍之助のススメもあり吉田修一をもう少し読んでみようかと思ったところでの本書。  うーーーん、ちょっと考えてしまうなあ。

Posted byブクログ

2018/04/04

はじめは。。。と思って読み始めたのにいつのまにやら吉田ワールドに引き込まれてました。 俺、思いっきり仕事してるか?俺、ちゃんと先見て生きてるか?そんなことを考えさせられる一冊でした。

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2017/10/22

すごく清々しい読み口でした。出会いが自分の、そして誰かの人生にも影響を与えるのかもしれないと思った。すーっと晴れるような読後感です。

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2018/06/13

急きょ4泊の台湾旅行が決まり、たまたま家にこの本が落ちていたので、持って行きました。空港の出発ゲート前で読み始めて、帰国日に荷物を解いた後の近所のカフェで読み終わりました。 吉田修一さんってアジアが好きなんだなぁ、とは常々思っていましたが、この本にあふれる台湾への愛は尋常じゃな...

急きょ4泊の台湾旅行が決まり、たまたま家にこの本が落ちていたので、持って行きました。空港の出発ゲート前で読み始めて、帰国日に荷物を解いた後の近所のカフェで読み終わりました。 吉田修一さんってアジアが好きなんだなぁ、とは常々思っていましたが、この本にあふれる台湾への愛は尋常じゃないです。なんかもう台湾ラブ過ぎてうわごと言ってるんじゃないかと思うレベルでした。その熱が見事に伝染ったのか、私も旅行中、何を見ても何をやっても楽しかったです。 出かけた先で見かける地名が「あ!春香がごはん食べてたとこだ!」となったり、読んでいて出てきた場所が「昨日行った場所だ」てな感じで、台湾旅行中に読むのにこれほどピッタリの本はなかったかも。 私の個人的好みによる「小説」としての評価は(ガイドブックとしてではなく)、残念ながら吉田さんの小説の中ではBマイナスかなぁ。 (「悪人」「パレード」「長崎乱楽坂」「東京湾景」「女たちは二度遊ぶ」などなどがAプラスです。あくまでも私の好みですが) Amazonのコメント欄を見ると、台湾に実際に住んでいる人や駐在した人たちからの評価がすごく高いようなので、ある意味で真実が描かれているんだろうなぁと思いました。

Posted byブクログ

2017/02/21

主要登場人物それぞれが、夢というか、目標を追いかけている姿が素敵だな、と思いました。その反面、私生活は切ない感じになってましたがね。

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