1,800円以上の注文で送料無料

の商品レビュー

4.2

136件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    62

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/04/06

いいお話でした。 ひとつだけ、つっこみたいところを、、、 偶然に再会した人とはいえ、異国の地で見知らぬ男性に誘われて、スクーターに乗った理由を一つだけ上げろと言われたら、おそらくこのTシャツのせいだと答えるだろうと春香は思う。 一体どんなTシャツだよ、、、、。よめこ知りたい...

いいお話でした。 ひとつだけ、つっこみたいところを、、、 偶然に再会した人とはいえ、異国の地で見知らぬ男性に誘われて、スクーターに乗った理由を一つだけ上げろと言われたら、おそらくこのTシャツのせいだと答えるだろうと春香は思う。 一体どんなTシャツだよ、、、、。よめこ知りたい、、、、。

Posted byブクログ

2024/03/06

台湾新幹線が出来ていく過程を軸に、それに関わる人たちの物語。お仕事小説というよりは恋愛要素多めのヒューマンドラマかな。どの話も温かくて好き。 春香とエリックの出会いは久々にキュンとした。旅って予想外のことが起こるもの。こんなファンタジーな出会いもありだと思う。 台湾のじめっと暑...

台湾新幹線が出来ていく過程を軸に、それに関わる人たちの物語。お仕事小説というよりは恋愛要素多めのヒューマンドラマかな。どの話も温かくて好き。 春香とエリックの出会いは久々にキュンとした。旅って予想外のことが起こるもの。こんなファンタジーな出会いもありだと思う。 台湾のじめっと暑い空気が感じられた。おおらかな人たち。食欲をそそられるローカルフードの香り。いいなぁ。

Posted byブクログ

2024/02/14

日本と台湾。人と人、想いと想いが繋がる素敵なお話でした。台湾のことを何一つ知らなかったのですが、台湾の歴史や観光地、美味しそうな料理に朗らかな人柄が感じられて台湾に行ってみたいと思いました。 何気ない日常も特別な出来事も人生の中では連続して繋がっている。何気ない日常の何気ない会話...

日本と台湾。人と人、想いと想いが繋がる素敵なお話でした。台湾のことを何一つ知らなかったのですが、台湾の歴史や観光地、美味しそうな料理に朗らかな人柄が感じられて台湾に行ってみたいと思いました。 何気ない日常も特別な出来事も人生の中では連続して繋がっている。何気ない日常の何気ない会話が後になって大切な思い出になっていく。ついつい見逃されてしまう何気ない日常を大切に生きようと、横道世之介を読んだ時のように感じられました。

Posted byブクログ

2023/08/23

横道世之介シリーズ、エッセイ以外で初めて読んだ。エッセイにちらっと紹介されていたことがきっかけだ。 私はこの人の書く文章が好きだ。そして、この人の書くキャラクターが好きだ。 複数人視点による話に別れて構成されている。それぞれの登場人物が皆魅力的だ。 春香のような元気印の陽キャは、...

横道世之介シリーズ、エッセイ以外で初めて読んだ。エッセイにちらっと紹介されていたことがきっかけだ。 私はこの人の書く文章が好きだ。そして、この人の書くキャラクターが好きだ。 複数人視点による話に別れて構成されている。それぞれの登場人物が皆魅力的だ。 春香のような元気印の陽キャは、春香の母の言葉を借りると、私のような天邪鬼にとっては時に鼻につくキャラクターになりそうだが、終始彼女を好きでいる自分に驚く。 分厚い本だけど、読んでいてすごく楽しくて、まだ三分の一しか読んでないから、三分の二も楽しめる!という気分になった。 台湾は沖縄より南だから不思議ではないのだが、ガジュマルやバナナの木があることに驚いた。私のイメージは中国に近いものだったのだ。 日本に統治されていた歴史があるのに、親日である台湾の歴史、日本との関係を知りたくなった。

Posted byブクログ

2023/02/06

本を読むことの楽しみの一つは、自分の人生では体験できない、他人の人生を歩むことができること。 この物語は、それを強く感じる 台湾に行ったことないのに、じめっとした熱気のなか青々としたガジュマルが生えた市街地やスクーターで横切る郊外の畑、屋台のお母さんが出してくれる美味しそうなお粥...

本を読むことの楽しみの一つは、自分の人生では体験できない、他人の人生を歩むことができること。 この物語は、それを強く感じる 台湾に行ったことないのに、じめっとした熱気のなか青々としたガジュマルが生えた市街地やスクーターで横切る郊外の畑、屋台のお母さんが出してくれる美味しそうなお粥、スコールに遭い屋根の下での束の間の雨宿り、祖母との一時的な生活…読んでいてセンチメンタルな情景が目に浮かび、懐かしさを感じる。良いところなんだろうな、台湾。 日本の大手商社が台湾新幹線建設の入札に成功し、完成に至るまでの物語だけど、日本人の商社ウーマンや台湾人の建築家、戦時中に台湾生まれ戦後台湾から引き上げた日本人技術者、新幹線の整備の技術を学ぶ台湾人の若者など様々な人物の視点で新幹線が完成するまでを描かれている。 最初は池井戸潤的な熱いお仕事ものなのかなと思っていたけれど、新幹線の話より、時を超えた台湾と日本の人との繋がりがメイン。勝一郎さんと中野さんが再会するところは涙、、

Posted byブクログ

2021/06/12

① この本を選んだ理由 筆者で選んだ。 447ページと結構なボリュームだけど、久々に長めの小説を読んでみようかなと… ②あらすじ  台湾に繋がりを持つ登場人物たちの人生の物語。 それぞれの登場人物ごとのストーリーが展開していき、少しずつ関連付いていく。 台湾新幹線プロジェクト...

① この本を選んだ理由 筆者で選んだ。 447ページと結構なボリュームだけど、久々に長めの小説を読んでみようかなと… ②あらすじ  台湾に繋がりを持つ登場人物たちの人生の物語。 それぞれの登場人物ごとのストーリーが展開していき、少しずつ関連付いていく。 台湾新幹線プロジェクトの話しだと思ってたけど、全然違った。 ③感想 台湾の人の名前が記憶できなくて、サクサク読めなかった。すごいよくできた本だと思うけど、なにかまとまりがないような気がして、もっと、おっーとなるような展開を期待したが、すべてがなんとなく終わったような感じ。 それぞれの路(みち)を意識して最初から読み直すと、もっとしっくりくるかしれない。 ④心に残ったこと 人に優しくいきることは、自分の人生をより楽しくさせるものだということ。 ⑤登場人物  ○4名が中心人物 ○多田春香  池上繁之 多田恋人 ○劉 人豪 エリック ○葉山勝一郎 曜子 葉山妻 中野赳夫 ○陳威志 チェンウェイズー 張美青 ツァンメイチン (香港プロジェクトチーム) 黄忠賢 ファンツォンシェン エリック 山尾部長 多田上司 安西誠 多田上司 林芳慧 (人豪の会社の人) 高浜室長 有吉咲

Posted byブクログ

2021/01/03

日本の新幹線が台湾を縦断する。2007年に台北市から高雄市までの345kmを最高速度300km/h、所要時間約1時間30分で結ぶ高速鉄道が開通した。日本が、新幹線の車両技術を輸出し、現地導入した歴史を背景に、日本人と台湾人の登場人物たちの心の繋がりを彼らの歩んできた路、歩む路、歩...

日本の新幹線が台湾を縦断する。2007年に台北市から高雄市までの345kmを最高速度300km/h、所要時間約1時間30分で結ぶ高速鉄道が開通した。日本が、新幹線の車両技術を輸出し、現地導入した歴史を背景に、日本人と台湾人の登場人物たちの心の繋がりを彼らの歩んできた路、歩む路、歩んでいく路が描写されている。そこから日本人、台湾人と人種を区別することなく、つまり「環境により形成された人格、人種ではなく、人として国境を越えて共通する人格」が感じられた。 1つ目の路は、多田春香と劉人豪(エリック)の路。 大井物産の台湾新幹線事業部に勤務する多田春香は、プロジェクトメンバーとして台湾へ出向することになる。新幹線開通の実現への希望もあるが、大学時代に台北で出会った台湾人・劉人豪(エリック)を探すためでもあった。偶然の出会いから9年目の再会。過去の出会いがふたりの現在に影響を与えていることに、ふたりの路が見える気がした。9年目にして、ようやく繋がったふたりの路の話。 2つ目の路は、安西誠とユキ多田春香の路 春香のプロジェクト同僚である安西誠は、台湾高鉄の日本窓口である黄忠賢、ジャック・バルトからの難題からのプロジェクト遅延による心労と過労がたたり心身共に壊してしまう。日本に残された安西の家族からは冷たい理解しかない。そんなときに「クリスタル」の台湾人ホステス・ユキと出会い、ユキの優しさに影響を受け、神経質な日本人から大らかな日本人へと変わっていく。台湾でつながった安西とユキの路。未来にむけて、手を取り合って一緒に進んでいくふたりの姿が目に浮かぶ。 3つ目の路は、葉山勝一郎と中野赳夫の路。 台湾から戦後、引き揚げてきた葉山勝一郎は、長年連れ添ってきた幼なじみの妻・曜子に先立たれる。ある日、郵便受けの底の大きな封筒に入っていた小冊子「はるか我らが台高」と書かれた旧制台北高校同窓会の会報誌を見つけた。台湾で生まれ育った勝一郎は、引き揚げの際に親友の台湾人・中野赳夫から曜子への恋心を聞かされ、中野に差別的な言葉を発し、自分の中での蟠りから疎遠となっていた。妻亡き後に、エリックとの縁により台湾に行く決心をし、中野と再会することになる。妻との路は終わったものの、引き揚げ後から途切れていた友情の路が、現代でまた繋がる路。人の絆の深さのようなものが感じられる話であった。 最後の路は、台湾人同士であるが、陳威志と張美青の路。 陳威志は、高校卒業後、定職を持たずにふらふらとアルバイトで生活をしていた。カナダ留学をしていた幼馴染み・張美青が妊娠をしたことをきっかけに戻ってきた。戻ってきてからの張美青の真面目に生きていく姿をみて、ようやく彼女と自分の将来を真面目に考えるようになり、台湾新幹線の車輌工場に就職する。結婚を夢見て、初めてやる気を見せる威志。幼い振振が、ふたりの間で手を握って歩んでいく路が見える。 台湾新幹線プロジェクトへの路と、登場人物との路を交差させながら、異国情緒や異国の慣習も描写されており、台湾に関心が持てるようになった気がする。

Posted byブクログ

2020/10/16

4.3台湾新幹線に関わる人々の希望の物語。誰も悪い人は出てこない。プラトニック過ぎる2人にリアリティはないが、運命の恋はロマンチックで好き。吉田修一がどんどんすきになる。

Posted byブクログ

2020/06/29

ドラマを見て興味を持ち読んだ。ドラマに比べると話は淡々と進んでいく感じで、読み進めやすかった。台湾には何度か行ったことがあるが、恥ずかしながら台湾新幹線に日本の貢献があることは知らず。次回訪問時にはぜひ乗車してみたい。そしてこの物語のことを思い出したい。

Posted byブクログ

2020/06/28

台湾新幹線を時間軸の下敷きにした、恋愛群像劇といった内容でした ドラマのような新幹線に関するやり取りはなく、さらっとした扱いで、特に大きな問題や出来事が起こるわけでもありません むしろ台湾に関する様々な事情を織り交ぜ、それぞれの立場にある人間模様を丁寧に描いています 台湾の空気...

台湾新幹線を時間軸の下敷きにした、恋愛群像劇といった内容でした ドラマのような新幹線に関するやり取りはなく、さらっとした扱いで、特に大きな問題や出来事が起こるわけでもありません むしろ台湾に関する様々な事情を織り交ぜ、それぞれの立場にある人間模様を丁寧に描いています 台湾の空気、ゆったりとした時間を感じながら、余裕がある時に読むのがおすすめです

Posted byブクログ