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ブラック企業 の商品レビュー

3.4

123件のお客様レビュー

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    18

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2013/11/23

日本型雇用のいいとこどりで、若者を使いつぶし、その負担を社会に押しつけ、海外逃亡する。若者は、戦略的思考を身につけよ。 悪代官みたいなわかりやすい悪者のイメージが、だんだんぼやけて、あっちもこっちも日本だったら普通にあって、別の本だと賛美されてることがここでは悪で、結局どうした...

日本型雇用のいいとこどりで、若者を使いつぶし、その負担を社会に押しつけ、海外逃亡する。若者は、戦略的思考を身につけよ。 悪代官みたいなわかりやすい悪者のイメージが、だんだんぼやけて、あっちもこっちも日本だったら普通にあって、別の本だと賛美されてることがここでは悪で、結局どうしたらいいのって感じ。

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2013/07/07

とってもいい本だった。前半の実際に被害にあった方達の内容は読んでて胸が詰まるようだった。私も、日本の企業のほとんどがブラック企業であるか、そうなる可能性を含んでいるというのは賛成。社会問題として捉えなければならないと強く思う。最近の若者は仕事に関し甘い、我慢を知らない、権利ばかり...

とってもいい本だった。前半の実際に被害にあった方達の内容は読んでて胸が詰まるようだった。私も、日本の企業のほとんどがブラック企業であるか、そうなる可能性を含んでいるというのは賛成。社会問題として捉えなければならないと強く思う。最近の若者は仕事に関し甘い、我慢を知らない、権利ばかり主張するなどという人は、そのような意見がいかに的外れで、それこそ現状を理解していない甘い意見であるか、この本を読んで気づいて欲しい。労働者は権利を主張できないという慣習は日本に古くから根付いており、働くということは自己犠牲のうえに成り立って当たり前という意識が長年受け継がれているが、そのような考え方がそもそも異様だ。周りを見ても、正社員で企業に長年務めている人ほど労働法は守られなくて当たり前で、そんなものを守れと主張する方がわがままだと思っているふしが強いように思う。そんな社会は異常で不幸だ。そのような社会的下地があったためブラック企業に蔓延る隙を与えたと思う。学生はもちろん、その親や家族、それに最近の新卒採用社員より上の世代のサービス残業は当たり前だと思っている正社員など、などあらゆる人に読んで欲しい本だと思う。

Posted byブクログ

2013/06/20

現場分析は面白かったけど、解決策となると少しステップを飛ばしすぎな印象。 日本型雇用環境の中での労使関係を悪用し、社会保障制度にもフリーライドすることで、自らのコストを極限まで減らすブラック企業。

Posted byブクログ

2013/06/10

ブラック企業の実態と事例、対処法、弊害等を書いてある。 はじめの方はちょっと面白かったけど、正直あんま、おもんない。 日本の雇用制度のいいとこ取りをしながら、労働者を好き勝手に扱っているブラック企業。 はよ対処せねば日本の将来を担う若者がダメになり、不要な費用ばかりが嵩む事にな...

ブラック企業の実態と事例、対処法、弊害等を書いてある。 はじめの方はちょっと面白かったけど、正直あんま、おもんない。 日本の雇用制度のいいとこ取りをしながら、労働者を好き勝手に扱っているブラック企業。 はよ対処せねば日本の将来を担う若者がダメになり、不要な費用ばかりが嵩む事になる。

Posted byブクログ

2013/06/10

現代日本における、最高のビジネス書だと思う。中高生などにも(将来日本で働く気があれば)、ぜひとも読んで欲しい。文科省推薦図書にしてもよいのではないか。 前半は、身の毛もよだつ、ブラック企業の事例が挙げられているが、多くの企業でこういうことが起きているのが現実。これを読めば、よほ...

現代日本における、最高のビジネス書だと思う。中高生などにも(将来日本で働く気があれば)、ぜひとも読んで欲しい。文科省推薦図書にしてもよいのではないか。 前半は、身の毛もよだつ、ブラック企業の事例が挙げられているが、多くの企業でこういうことが起きているのが現実。これを読めば、よほどのサイコパスでもない限り、「甘えるな」「努力が足りない」なんて言えなくなるだろう。 本文中で、「すべての日本企業はブラック企業になりうる」という記述があったが、私個人としても、日本企業の99.99%以上は、多かれ少なかれブラック企業だと思う。 ブラック企業とどのように戦っていくか? これからの日本をどうするべきか? 非常に考えさせられる。 日本語で書かれたビジネス書は、隙あらば、企業・経営者の味方をしようとして不快になることが多い。だがこの書籍は、徹底的に労働者の味方という立場を貫いているところも気持ちいい。 仕事のことで悩んでいる人は、ぜひとも読むべきである!

Posted byブクログ

2013/06/03

五つほどの事例を交えて紹介をしている。中には本当にそれほどに?と目を疑ってしまうような事例もある。 そしておそらくそれらは働く側の方から見た一つの事実なのだろう。 大切なのは、それらの情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考えることなのだろうと思った。 今や検索をかけようと企業名を入れ...

五つほどの事例を交えて紹介をしている。中には本当にそれほどに?と目を疑ってしまうような事例もある。 そしておそらくそれらは働く側の方から見た一つの事実なのだろう。 大切なのは、それらの情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考えることなのだろうと思った。 今や検索をかけようと企業名を入れると、予測変換で企業名 ブラック。と出てきてしまう状況。 こう言った概念を世に知らしめた本として、読んでおいて間違いはないと思う。

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2013/06/01

 この本は、ブラック企業はそこで働く若者だけの問題ではなく、日本社会全体の問題だと主張する。ブラック企業で心身ともに疲れ果ててしまった若者は、心の病に罹患したり、働く気力を失ってしまったりして、公的な扶助に依存せざるを得なくなる。それが日本の財政を圧迫することにもつながる。少子化...

 この本は、ブラック企業はそこで働く若者だけの問題ではなく、日本社会全体の問題だと主張する。ブラック企業で心身ともに疲れ果ててしまった若者は、心の病に罹患したり、働く気力を失ってしまったりして、公的な扶助に依存せざるを得なくなる。それが日本の財政を圧迫することにもつながる。少子化が進む中で、貴重な労働力である若者を摩耗させるブラック企業の罪は重い。  ここまでブラック企業がはびこるようになった背景には、かつての日本型雇用システムの名残と労働規制の急激な緩和があった。日本の雇用の間隙をついたのがブラック企業だった。  若者だけではなく、この日本にすむすべての人にとって読む価値のある本だと思う。

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2013/05/09

ブラック企業というものについて実例を交えて紹介しております。ブラック企業の問題は労使間の問題だけでなく社会保障政策との関連で負の外部性を惹起することに警鐘をならしています。CSR、コンプライアンス、コーポレートガバナンスの観点から企業の社会性を詳しく述べていればグッとしまる本にな...

ブラック企業というものについて実例を交えて紹介しております。ブラック企業の問題は労使間の問題だけでなく社会保障政策との関連で負の外部性を惹起することに警鐘をならしています。CSR、コンプライアンス、コーポレートガバナンスの観点から企業の社会性を詳しく述べていればグッとしまる本になったと思います。この点は次に期待ですね。

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2013/05/07

「ブラック企業」ということばを聞いて思い浮かぶのは「労働者に対して,劣悪な労働環境の下で違法な労働を強いるような企業」というものだろう。サービス残業を強いたり,わけのわからない先輩や上司がはびこっていたり,法律に反する行為が常態化していたりする企業である。本書では,若者の労働相談...

「ブラック企業」ということばを聞いて思い浮かぶのは「労働者に対して,劣悪な労働環境の下で違法な労働を強いるような企業」というものだろう。サービス残業を強いたり,わけのわからない先輩や上司がはびこっていたり,法律に反する行為が常態化していたりする企業である。本書では,若者の労働相談を受け付けるNPO法人を立ち上げて1500件を超える労働相談に乗ってきた著者が,ブラック企業の実態やブラック企業が社会にもたらす問題を論じている。 いわゆる「ブラック企業」に勤めてしまった労働者はさまざまな被害を会社から受けるわけだが,実際にはブラック企業が引き起こす問題は個人的なものにとどまらない。ブラック企業は社会全体に悪影響をもたらすと著者は主張する。ブラック企業とは社会問題なのである。例えば,ブラック企業が日本全体に与える悪影響の一つとして,ブラック企業が,企業に対する若者の信頼を失わせてしまった結果,健全な企業が若者を育成することのコストを増大させたという議論は説得力がある(経済学でいうレモン市場や「悪貨が良貨を駆逐する」の類の話だ)。得体のしれない「ブラック企業」の具体的な実態を例示しているだけでなく,ブラック企業が日本社会事態に与える悪影響を指摘している点で本書は評価できるだろう。 しかしながら,本書を読むとどうしてもぬぐえない次のような印象がある。それは,分析が表面的であり,あいまいな議論がなされているという印象だ(内容に同意できない点も多いがここではその点については述べない。意見に異論があるのは当然だろう)。大きくふたつの理由があるように思う。 一つ目は,本書で最も重要なはずの「ブラック企業」がきちんと定義されていないことである。実際にブラック企業=違法企業,反社会的企業などと言い切れないために,定義を与えるのが難しいことは想像がつく。しかし「ブラック企業に定義はない(180頁)」と言い切るのはやはりまずいだろう。本の中でその問題を論じる以上,少なくとも「現在のところブラック企業の共通した定義はないが,本書では××であると定義して話を進める」などと始めるべきだろう。議論の対象に明確な定義づけもなく「分析」などできるはずがない。 二つ目は,数字にかんしてあまりに無頓着だという点である。そのために印象論が展開しているようにしか読めない箇所が多い。たとえば,ブラック企業の事例のなかでも「同期の半数が一年で退職した」というような記述がみられるが,実際に数値を調査したのではなく,当事者が語る印象としての数字をそのまま書いているように感じられる。また,具体的な数値を示す代わりに「かなり」とか「多くの」とかの用語が多く用いられ,印象論が展開されている。たとえば「ブラック企業に就職する大卒の学生は、多額の奨学金(借金)を背負っている場合もかなりの割合に上る」(163頁)とあるが,これを読むだけでは本当なのかどうかまったく不明である。 このように「ブラック企業問題の分析」としてはかなりラフ過ぎるきらいがあるものの,ブラック企業について知りたいと考えているひとは,まずきっかけとして本書を読んでみるのも良いだろう。

Posted byブクログ

2013/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

旅先で読んだ朝日新聞にこれの著者のインタビューが載っていて、少し気になったので読む。 言いたいこともここで挙げられている「ブラック企業」に何らかの問題があるであろうことはわかるんだけれど、著者の言っている問題点と「ブラック企業」とされている企業から漂ってくる「不穏な感じ」はなんだかかみ合っていない気がした。 大手衣料販売業X社については、大石哲之氏のブログ「ユニクロがブラックな本当の理由。キャリアの分断にみるユニクロの真の闇 」の方が腑に落ちる解説をされていた。 どちらにしろ一言でいうと、従業員、経営、双方の期待値がズレてる、ってことか。

Posted byブクログ