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炎上する君 の商品レビュー

3.6

188件のお客様レビュー

  1. 5つ

    29

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

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2013/02/15

孤独を感じて心が疲れてるときに読みたい一冊。 奇妙なストーリーが笑かしてくれるし、その独特な描写に引き込まれて、想像力が豊かになる気がする。

Posted byブクログ

2013/02/14

時間が経ってからジワジワ来る作品を書く作家なので、本屋で棚に並んでいると、つい手に取ってしまいます。 読み始めは、よく意味がわからなかったりして、ん~っと思いましたが、次第に慣れてきて、読み終える頃には、独特な作風にどっぷり浸ってしまってました。 サラっと書き上げたと著者本人が...

時間が経ってからジワジワ来る作品を書く作家なので、本屋で棚に並んでいると、つい手に取ってしまいます。 読み始めは、よく意味がわからなかったりして、ん~っと思いましたが、次第に慣れてきて、読み終える頃には、独特な作風にどっぷり浸ってしまってました。 サラっと書き上げたと著者本人が言うだけあって、深みはあんまり無いです... どの物語も、様々な「重荷」に苦しむ女性たちの話です。 仕事とか、対人関係、容姿に纏わる劣等感。 ファンタジックな展開や、笑える話も盛り込んで進みつつ、辛いことも、苦しいことも、自分なりに解決して行く様が愛らしいです。 山崎ナオコーラが唐突に出てくる意外性とか、祖母と孫の愉快なかけ合いも面白かったです。 しんみりしつつ、痛みより優しさが伝わって余韻が残りますね。

Posted byブクログ

2013/02/05

短編集 8編収録 2編読んだところで、「好みじゃないな」って思い放置。 で、夜中に続きを読み始めて解った。 この本は読み手の心情を映すんだな、って。 最初に読んだ時には入ってこなかった言葉が、ぐんぐん染み込んでくる。疲れて、傷ついていて、心がささくれ立って、そんな時にこそ本書の良...

短編集 8編収録 2編読んだところで、「好みじゃないな」って思い放置。 で、夜中に続きを読み始めて解った。 この本は読み手の心情を映すんだな、って。 最初に読んだ時には入ってこなかった言葉が、ぐんぐん染み込んでくる。疲れて、傷ついていて、心がささくれ立って、そんな時にこそ本書の良さが解ります。 今の自分を受け入れて、少し休んで歩き出す勇気が沸いてきます。 「舟の街」が一番好き。 心の底から行ってみたいと願ってる。 けど、叶いそうにないから、エクレアを買って来ようか。  又吉 さんの解説も丁寧でよかった。  「絶望するな。僕達には西加奈子がいる。」 あぁ、救われる。

Posted byブクログ

2013/02/11

初、西加奈子。個性ある文体とストーリーがとても新鮮で面白かった。 特に表題作「炎上する君」はドツボ。 ちょっとくせになりそうです。

Posted byブクログ

2013/02/05

西さんは、顔の造形に恵まれなく、人間関係に疎く、自分の殻に閉じこもって悶々と妄想に耽る人を書かせたら天下一品だと思う。   「甘い果実」・・・山崎ナオコーラさんの様な小説家になりたい、30代の書店アルバイト。 仕事のミスも多く、誰にも褒められたことなんない。 いつか小説家になって...

西さんは、顔の造形に恵まれなく、人間関係に疎く、自分の殻に閉じこもって悶々と妄想に耽る人を書かせたら天下一品だと思う。   「甘い果実」・・・山崎ナオコーラさんの様な小説家になりたい、30代の書店アルバイト。 仕事のミスも多く、誰にも褒められたことなんない。 いつか小説家になって雑誌インタビュー受けたり、TVで書評したり・・・なんて憧れている。 勤めていた書店に憧れの”ナオコーラ”のサイン会が開催されることになった。 さて自分の番がやってくると、そこには・・・笑える話が! 「炎上する君」・・・万年おさげと万年オカッパのイケてない2人の女性。 知性とバイタリティは誰にも負けないが、何をしても”炎上”できない。  全てスルリをやりこなしてしまう。 が如何せん容姿に問題がある。 そして2人の会話が、侍風で笑えるし、学生時代は周りからは、その風貌から 「学徒動員」・「火垂るの墓」と呼ばれる。そのネーミングに西さんの”笑いのセンス” がひと際光る。 2人でバンドを組むが、その名も「大東亜戦争」だし、なにかと笑える。 しかしとうとう2人にも”炎上”する出来事が・・・女子って結局いいよね。 全8篇が収録されており、「世にも奇妙な物語」の小説版といった感じ。   自分は今、気が付いていないけれど、心の底にある「自分は本当はどうしたいのか」という欲求や希望が表面化し・視覚化することのよって、誰にも気兼ねなんてしないで自分らしく生きなよ・・と言ってくれるお話が詰まっている。 

Posted byブクログ

2013/01/16

70点。 短編集。西加奈子は、もっと女性の感情の描写をうまく書ける気がする。わたしは、長編の方が好きだ。

Posted byブクログ

2013/01/15

初めての西加奈子作品。 剥き出しの心を傷つけることなく、押しつけがましさのない励ましをくれた。 私の足も、いつか燃えてしまえばいい。

Posted byブクログ

2013/01/13

又吉さんがオススメしていた西加奈子さん「炎上する君」を読んだ。表題の「炎上する君」は不細工な女友達二人が足の炎上する男を探すという変わったお話で面白かった。その他「空を待つ」は読んでホッとする話。最後の「ある風船の落下」はストレスから身体が風船化してしまうという変わった話。どの短...

又吉さんがオススメしていた西加奈子さん「炎上する君」を読んだ。表題の「炎上する君」は不細工な女友達二人が足の炎上する男を探すという変わったお話で面白かった。その他「空を待つ」は読んでホッとする話。最後の「ある風船の落下」はストレスから身体が風船化してしまうという変わった話。どの短編も心に悩みを持つ人が読むと良いかもしれない。巻末には又吉さんの解説があり、各作品の詳細が語られています。

Posted byブクログ

2022/07/24

一話一話はすぐに読めてしまう短編だけれど、それぞれ違う角度から胸の奥をギュッと掴まれる。 「空を待つ」に目が潤んだ。表題作もおもしろい。 心が疲れた時、孤独に埋もれそうになった時、きっと読み返すだろう。

Posted byブクログ

2012/12/30

表題作を含む短編8作。 言葉にならない小さな叫びが聞こえる。 絶望の縁取りのきれいないこと。 「どうです?エクレアでもすごく見つめませんか?」 って聞かれたら 恋に落ちちゃうかも。

Posted byブクログ